美味しいみかんが地球を救う!?循環農業の可能性
ウールみかんプロジェクト インタビュー
今年6月からスタートしたウールみかんプロジェクトは、「廃棄ウールから作った肥料を、美味しいみかん作りに役立てる。」ことを目的にはじまったPIZZA DAYのサーキュラーエコノミープロジェクト第2弾です。
この取り組みをご一緒している静岡県浜松市三ヶ日町のみかん農家さんに、ウール肥料を使ってみた感想や持続可能な農業への想いをお聞きしました。ウールという意外な素材が農業の現場でどのように役立つのか。その現場での声をお届けしたいと思います!
ウールみかんプロジェクトを詳しく知りたい!という方は、ぜひこちらもご覧ください。
インタビュー:みかん農家 外山さん
ー 廃棄ウール肥料を使ってみていかがでしたか?
有機肥料はニオイが強いものがあったりするのですが、ウール肥料はターメリックのような香りでまったく嫌なニオイがありませんでした。ニオイが強いと近隣の方から苦情が届くこともあるので、その点は安心でした。
また、夏場に肥料を撒いたんですが9月頃には分解が終わっていたのも良かったです。みかんが成熟し始める9月頃には窒素成分が切れるほうが都合が良いんです。だらだら窒素が効き続けると、果実ではなく木の成長に栄養が回ってしまうんですよ。
ー 美味しいみかん作りと地球にやさしい農業の両立とは?
美味しいみかんを作るためにはアミノ酸の一種であるグルタミン酸が大事なんです。グルタミン酸はみかんの味を良くすると言われているのですが、ウール肥料にはグルタミン酸が豊富に含まれているのでそこに期待を寄せています。
さらに、廃棄ウールから作った肥料だから、循環型の取り組みになっているのがいいですね。無理なく使える肥料として、環境に優しい選択ができることは間違いなく良いことだと思います。
ー 今年も猛暑続きでしたが、どんな影響がありましたか?
今年の夏はとても暑く、特に8月は静岡県西部は雨がほとんど降らなかったんですよ。その影響で、葉の色も変わってしまい、果実が落ちてしまうこともあったりしました。さらに秋も気温が下がらなくて、果実の成熟が遅れてしまいましたね。みかんは最低気温が10度以下にならないと果実の成熟スイッチが入らないので、その点は困りました。
ー 気候変動への対策は何か行なっていますか?
今取り組んでいるのが「草生栽培」です。ヒメイワダレソウを地面に生やすことで、地面の湿度を保ち、夏場の乾燥を防いでいます。草が枯れるとやがて堆肥になるんです。
その他にも、接木にシークワーサーを使用する方法を試しています。日本の柑橘産業ではカラタチという苗木を使うことが主流ですが、乾燥に強いシークワーサーを苗木に使うことで、気候変動にも負けない強い果樹を育てられるんじゃないかと考えています。
ー 来年も継続的に使っていただけそうでしょうか?
みかんのような果樹は継続的に使ってみないと肥料の効果が分かりづらいですし、もしかしたら気づいていないところで何か良い影響が出ているかもしれないので、継続的に使ってみて本当の効果を見極めたいと思います。
ー サーキュラーエコノミープロジェクトに参画してみた感想をお願いします!
肥料を通じて、アパレル業界や牧羊業界の方たちと繋がることができて、新たな視点や知識を得る貴重な経験ができました。単なる肥料の購入だったらここまでの取り組みは生まれなかったですよね。
みかん農家としては、やっぱり「味で勝負したい」と日頃から思っているので、その信念を大切にしながら、循環型の取り組みにも力を入れていることを消費者の皆さんにしっかり伝えていきたいです!
外山さん、ありがとうございました!
サーキュラーエコノミープロジェクトの様子は、PIZZA DAYのオンラインコミュニティでも随時発信しています。環境問題やサーキュラーエコノミーに興味がある方はもちろん、「自分もプロジェクトに関わってみたい!」という方も大歓迎です😊
ぜひこちらからコミュニティに参加してみてください!
ここまでウールの環境に対する取り組みをご紹介してきましたが、1番の魅力はなんと言っても、私たち人間にとってめちゃくちゃ素晴らしい繊維素材だということなんですよね。
ウールの機能性は全繊維の中でも群を抜いてトップクラス。もう、本当にウールを着ちゃったらそれ以外は着れないくらいです。笑
「それは言い過ぎでしょ。」と思った方もそうじゃない方も騙されたと思って、PIZZA DAYオンラインストアをチラ見してみてください。想像を覆えす着心地と機能性に、きっとウールに対するイメージが変わります🐏❤️
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