なぜ我々ピザレストランがテクノロジーに投資するのか。海外どの店舗でも一定水準以上のお料理が提供できる秘訣。
こんにちは。Pizza 4P’sです。
ベトナム、インド、カンボジア、日本、インドネシア(2024年末オープン)などグローバルで30数店舗を展開するピザレストラン。「Make the World Smile for Peace」というビジョンを掲げ、コンパッション溢れる世界の創造を目指して活動しています。
Pizza 4P’sには、ベトナムにテックチームがあり、エンジニアを含む44名のチームに年間約1億円を投資しています。売上が100億円規模のレストランにとって、1億円のテクノロジー投資は大きなものと考えています。
私たちがレストランでテクノロジーに力を入れている理由と、具体的なプロダクトについてご紹介します。
なぜ我々ピザレストランがテクノロジーに投資するのか
人がしなくていい仕事はテクノロジーが解決し、人は人にしかできないことに集中してほしい、お客様ハピネスに集中したいというのが理由です。
お客様とコミュニケーションを取ったり、おもてなしをしたりというのは、テクノロジーやAIでは代わりのきかない、人にしか出せないバリューだと思っているので、そこにフォーカスしたいと考えています。
こうした方針により、社員(Pizza 4P’sでは「パートナー」と呼びます)がよりやりがいのある仕事に専念できるようになり、また飲食業界全体の給与水準の向上にもつながると考えています。そのため、テクノロジーへの投資を積極的に進めています。
ここでは、グローバルどの店舗でも安定した品質でお食事を提供するためのPizza 4P'sのテクノロジー施策を一部ご紹介します。
ピザのクオリティーを管理!AIカメラ Pizza Eye
調理現場ではピザ窯の上にAIカメラを設置し、焼き上がったピザの画像をもとに、サイズ・焼き加減・みみの厚さなどをスコア化して品質管理を行っています。「エッジが焦げているから80点」「形が不均一で90点」など、AIが点数をつけることで、クオリティの向上に役立てています。
また、ピザ生地の品質も重要です。全店舗で温度を一元管理するためにクラウド対応のセンサーを使用し、常にモニタリングできるようにしています。
パスタの品質を保つ!パスタ塩分濃度計
パスタの茹で汁の塩分濃度が変動すると、味に影響が出ることがあります。塩分濃度を測定したいのですが、熱々のお湯の中で塩分濃度を測れる機械がどこにもない!ということで自社開発しました。
この塩分濃度計もクラウドで一括管理し、店舗で異常があればすぐに調整できる体制を整えています。
モバイルオーダーアプリを自社開発
新しい商品を出す時も売上だけではなくて、お客様に食べてもらった後のサーベイのデータに基づき判断をしています。一方で、一見人気のなさそうなメニューでも、熱狂的なファンがいる場合は、そのメニューは残すようにしています。
ということを考えると、オーダーのところから自社開発をして、データを取らないと自社にノウハウが溜まっていかないということもあり、自社でモバイルのオーダーも開発しています。動画を使ってUI UXでハーフ&ハーフの注文も簡単に選べるようにしています。
熱々のピザをお届け!デリバリーバック
デリバリーは「熱々のものを届ける」ということが重要です。そこで、自社開発のデリバリーバッグを使用しています。
バッグにはヒート機能があり、クラウドセンサーで温度も管理しているため、実際にどれだけの温度のピザが、どれくらいの時間でお届けできたかをデータ化。お客様に熱々のお料理をお届けできるよう改善を重ねております。
その他のテクノロジー施策
その他、Pizza 4P’sではお客様サーベイ「ピースコア」、キッチンマネジメントシステム、トイレサーベイ、ロイヤリティアプリ、eインボイスシステムなど、多くのテクノロジー施策を展開しています。これらについては、また別の回でご紹介します。