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ブレーメンの新たな才能 Eren Dinkci


 すべてはワールドカップのマスコットから始まった。


 
 19日のマインツ戦がブンデスリーガのデビューとなったディンチはタヒスチョンのクロスからヴェルダーを勝利に導く劇的ゴールを決めた。

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 ErenDinkciが、初めてボールを触ったのは4歳の時。当時、2006年ワールドカップが世界中何百万人ものサッカーファン、そしてブレーメンに住む少年を興奮させた。彼は、W杯のマスコット「ゴレオ」の人形を誇らしげに持っており、マスコットからボールを外してテレビで見ていたスター選手のように蹴っていた。

彼の父Safak Dinkciは言った 
「その日から彼の人生は常にサッカーだった。」
と。



 マインツ戦の勝利をもたらす貴重なゴールは出場してから数分後の事だった。彼は19歳になったばかりで実際にはまだ地域リーグのクラブに所属しているストライカーであり、大きなプレッシャーにならないか心配されていた。しかし、若いストライカーを見ると心配する必要はないことがすぐに分かる。どんなに練習がきつくても不満を言う事はないし、彼はとてもしっかり者だ。


 彼の父親が息子のデビューについて語った。

「ゴールは素晴らしく、もちろん彼がブンデスリーガデビューできたことを嬉しく思う。しかし、私たちはブレーメンの大ファンであり、チームがマインツで勝ち点3を獲得したことにほっとしているよ。」


・SC Borgfeldの誇り

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SVHemelingen時代(2008年)のErenDinkci(右上)と父親のSafak Dinkci(左上)


 彼の父は、息子がプレーしていたユースチームのコーチを務めていました。最初はSVHemelingenで、次にATSVSebaldsbrück、そしてFCOberneulandで。その後、彼には大きな才能があることに気付きSC Borgfeldに加入した。ドルトムントのユリアンブラントもBorgfeldのユースプレーヤーであり、彼の弟JaschaBrandt(現ブレーメン)もプレーしていた。

「もちろん、私たちはエレンを誇りに思っている。彼は信じられないほど熱心で、非の打ちどころがない。」と、Borgfeldのトーマス・ケスラー会長は言った。



 Borgfeldでは、ストライカーについて話すときに必ず「ゴールへの嗅覚」という言葉が出てくる。Dinkciはそれを持っており、今シーズンブレーメンⅡで8試合ですでに7ゴールを決めている。彼がさらに高いレベルの目標を達成できることは、ブンデスリーガデビュー前から明らかだった。

 父親のサファク、元Borgfeld監督Burak Bahar 、元ブレーメンユース監督Marco Grote の3人は語った。

フロリアンコーフェルト(現ブレーメン監督)に出会えた事はとても幸運だろう。

 コーフェルトは、Dinkciの成長をサポートしていく。水曜日のポカール2回戦ハノーファー戦で再びチームの一員になる可能性はあるだろう。「もちろん、監督にとって彼のような違いを生むことができる選手がチームにいることは素晴らしい」とコーフェルトは言った。


 子どもの頃、彼はおもちゃさえ欲しがらなかった。いつだってユニフォームとボールだけを求めて。