コソボの2020
パンデミックの年、2020年もスポーツは欠かせないものであった。コソボの2020年を簡単に振り返っていこう。
1.コソボ王者 FC Drita
バスケットとは異なりフットボールはシーズン最後まで行われ、19-20シーズン コソボスーパーリーグのチャンピオンはFCドリタとなった。
終盤まで優勝争いは続き非常に面白いシーズンであった。最後には前年度王者Gjilanが祝福している。
2.東京オリンピックへ エグゾン・シャラ
男子レスリングフリースタイル125kg級エグゾン・シャラが2020年東京オリンピックの出場獲得に成功した。
男子フリーススタイルで3選手にドーピング違反があった為、出場枠が取り消されシャラ選手に資格が与えられた。コソボは初のオリンピック出場となる。彼はアルバニア代表として世界選手権6位の実績があり、3度目の挑戦で出場権を勝ち取った事になる。
3.センセーショナルな移籍 ラフマニ&ムリチ
2020年コソボ代表の主力2選手、ラフマニとムリチの移籍が注目された。ラフマニはヴェローナからナポリへ、ムリチはフェネルバフチェからラツィオへそれぞれステップアップを果たした。まだどちらも信頼を勝ち取れていないが、この移籍はコソボにとって素晴らしいものだろう。
4.新たな歴史 ヨーロッパリーグ3回戦へ
コソボ王者であるドリタはヨーロッパの大会で新たな歴史を刻んだ。
コソボからヨーロッパリーグの3回戦に初めて進出したクラブとなった。レギア・ワルシャワに0-2で負け敗退となったが、最後まで食らいつきコソボサッカーのさらなる発展を感じさせた。
5.フットサル コソボ王者vsバルセロナ
プリシュティナフットサルクラブにとって2020年は大成功の年となった。今シーズン、コソボ王者となりUEFAのクラブランキングではヨーロッパで28位と素晴らしい結果を出している。さらに、フットサルCLでは2回戦に進出しスペイン王者でヨーロッパ屈指のクラブ バルセロナとの対戦が決まった。
プリシュティナは2021年1月15日にバルセロナと対戦する。
6.王者無しのバスケットボール
バスケットスーパーリーグ1920シーズンはパンデミックのため途中で中断となり、王者のいないシーズンとなった。全てのカテゴリーで中止されている。
7.逃したEuro 不安定なシーズン
サッカーコソボ代表にとっては良いシーズンとは言えなかった。2020年に行われた9試合のうち1勝しか出来ず、Euroプレーオフでは北マケドニアに敗北し夢のEuro出場を逃してしまった。パンデミック前は好調だったコソボ代表も、中断明けから面影もなくずっと不安定であった。
この負けが糧となりコソボ代表はさらに強くなるだろう。
8.最も成功したスポーツ 柔道
2020年もコソボで最も成功したスポーツは柔道であり、ディストリア・クラスニキが輝きを放った。パリとブダペスト大会では優勝し、世界ランキング1位で2020年を締め括った。
彼女に加えロリアナ・クカは銅メダルを、ユース大会でLauraFazliuが2つのメダルを勝ち取った。