Roopt神楽坂DAOの仕組み
■おおまかな運営のながれ
Roopt神楽坂DAOの活動内容はシェアハウスの運営です。
仕組みづくりは、シェアハウスの入居者と出資者を中心に、Discordをつかって自由に意見交換、雑談を交わすことで進んでいきます。つまりは、分散型自律組織(DAO)です。
そしてシンプルなプロセスを踏んでモノゴトを決めていきます。
■どのような議論がおこなわれているのか
Discordの中には、プロセスごとにチャンネルがあります。
1.仕事の依頼
プロジェクトやタスクを進めていく際に、実施者をつのるチャンネルです。
例えば、「共同運営マガジン」のプロジェクト。このチャンネルでつのってあつまった方々が編集部メンバーとなって発信を始めています。今私が書いているこのnote記事もそのひとつです。
「ベッドの組み立て」というタスクを依頼することもできます。シェアハウスに訪問して、宅配業者さんからの受け取り、部屋へ搬入して組み立てるといったリアルなイベントです。
そのほかに、シェアハウスの見学者案内、写真や動画の撮影などの依頼があります。DAOメンバー間の仕事の依頼も予定されているようです。
2.提案・投票・議決
提案を投稿するチャンネルです。
投票の前にリードタイムを設けて、提案と選択肢の内容自体について確認します。提案を取り下げたり、見直す必要がある場合は、提案を修正したり、価値を判断していきます。投票自体はSnapshotでおこないます。
また、提案中、提案予定、議決について、ステータスの確認ができます。
最近ではRooptDAOの動画コンテンツをSNS発信する提案があがっています。
3.評価・報酬
「プロジェクトの実施」と「タスクを消化した実績」を評価して、報酬の支払いを確認するチャンネルです。
実績と報酬のバランスや仕組みそのものについての議論も、このチャンネルでおこないます。
報酬に関わる変更を判断する場合は、Snapshotの投票で議決します。
■プロジェクトとタスクの紹介
このようなプロセスをとおして活動しているプロジェクトやタスクを紹介します。
1.暮らしのコト
シェアハウスの立ち上げや管理の活動です。
「ベットの組み立て」は、その活動のひとつです。近々、洗濯乾燥機の設置も予定されているようです。
また、Discordに暮らしについて、カテゴリー別のチャンネルがあります。
入居者が中心となって、様々なアイデアが生まれていくことでしょう。
2.情報の発信
この「共同運営マガジン」を発信する活動です。
記事やマガジンのアイデアをDiscordの「編集・発信」チャンネルで共有しておき、具体的な内容はWebMTGで議論を進めます。記事は下書き作成後に、編集部メンバーが素読み校正などの確認をおこなって、発信をしていきます。いろんな方に利用してもらいたいので、英語版の発信も予定しています。
発信予定表はDiscordに公開されていて、寄稿するライターをつのっています。
3.イベントの開催
おもに勉強会を開催する活動です。
テーマは、DAOのビジネスモデル、NFTの使用用途、DAOの事例などがあり、Web3関係の有識者をシェアハウスに招待して定期的に開催しています。
■たいせつな「雑談部屋」チャンネル
その名の通り、DAOメンバーが自由に雑談するチャンネル「雑談部屋」がDiscordにあります。おそらくRoopt神楽坂DAOに参加したら、最初にのぞくチャンネルだと思います。
なお、Discordはオープンコミュニティで、トークンを持っていない方も参加されていますので、そのほか、いろいろな情報がやり取りされています。(ちょい飲みのおさそいもあります。)
現在は粒度の大きな話題についての雑談が多いようです。シェアハウスの入居が進むにつれて、「暮らし」についての話題が増えていくことでしょう。
■シェアハウスをとおしてDAOを体験
「Roopt神楽坂DAO」の仕組みについて、その雰囲気を感じ取っていただけたと思います。Discordの「雑談部屋」チャンネルで、議論に参加してみると、さらに理解が深まるかもしれません。
シェアハウスに入居したり民泊して、リアルな交流からDAOを学ぶことも、きっと、学生起業家をはじめ、誰にとっても、たいせつな体験になると思います。
次の配信テーマは「DAOについて」を予定しています。