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モテるとはどういうことか

今回は「モテるとはどういうことか」というテーマで自分の考えをお伝えしようと思います。

これを書こうと思ったのは、先日言われたある一言がキッカケです。
仕事のスケジュールを見て「〇〇さんモテモテですね」と言われました。

私はデータサイエンティストという職種で管理職をしています。
近年のAI技術の進歩や、IT化に伴うデータ分析の活用範囲の拡大によって、仕事に関する依頼や相談が増えてきました。
そんな中で言われた一言です。
単純に仕事の貢献範囲がトレンドによって広がっているだけです。

これはモテるとは違うのではないか?と反射的に思いましたが、確かにモテるって何?とふと思い、自分の中で考えたことを書き連ねていきたいと思います。

「自分」と「立場」のどちらが好かれているか

先日、取引先のパーティーに招待されました。
とても豪華なパーティーで多くの関係者が一同に集まる場でした。
人脈作りや経験にもなるだろうと思い単身出席したのですが、当日は営業系の部長職の方がずっと張り付いてくれて、多くの人に自分のことを紹介してくれました。いわゆるVIP待遇です。
おかげ様で多くの人とお話することができて、とても有意義な時間となりました。

これは私という人間が好かれているわけではないという事例です。
私は企業役員という肩書を持っており、一定の決裁権を持っています。
決裁権とはお金を使う決定権があるということです。
つまり、私の判断で会社のお金を使えるということです。
すでにその企業とは取引があるため、いわゆるお得意様でもあります。

だから、丁重に扱ってもらえるのです。
決裁権がなければ、また違った対応になるでしょう。
私のおかげではなく、会社のおかげなのです。

似たような事例は身近にたくさんあります。
例えば、車や家、保険などの人生における大きな買い物をする時。
営業担当や窓口の人はあなた個人を好きなわけではありません。
売上のための営業活動です。
購入してくれるからよくしてくれるのです。

私も営業をやっていたのでよくわかります。
私はIT企業で営業をしていたのですが、これはどの分野でも同じことです。

営業は決裁者が誰なのかをまず探ります。
家を売るのであれば、旦那と奥さんどちらが強いのかを見極めます。
そして、売りたいという気持ちは出さずに人当たりよく接していき、最終的に購入してもらいます。
お客さんをお金として見ているわけではないです。
本当にお客さんを良い人だと思うこともたくさんあります。
でも「仕事」という目的がある以上は、そこには打算があります。
プライベートでは関わることがないのはそういうことです。

コンビニの店員さんがニッコリ接客してくれるのは、お客さんであり仕事だからです。
その人個人に対して好意を持っていないのと同じです。

若者はかわいい

私は今30代ですが、職場で接する新入社員や若手をかわいいなと思います。
これは男女問わずです。
一生懸命頑張っている姿を見ると応援したくなります。

裏返すと、別にその人だからというわけではありません。
若手で頑張っている人は、みんな応援したくなります。
相手が真面目で素直であれば特にそう思います。

頑張っている人を応援するのに年齢は関係ないはずですが、やはり若手の方が応援したくなる気持ちはより強くなります。

私はこれを若さ資本と呼んでいます。
そして、この資本を周りが活用することを若さの消費と呼んでいます。

上の世代にはアイドルグループのメンバーはみんな同じ顔に見えています。
その上でみんなカワイイねと思っているということです。

誰でも良い以上は「若さの消費」と「モテる」は違うのです。

若さ資本は勘違いを生む

私は学生時代にスーパーでアルバイトをしていました。
その時、パートさんやお客さんにたくさんかわいがってもらいました。
うちの孫に紹介したいわぁとか、子供の家庭教師やってほしいわぁとかいろいろ言われます。

若くて感じよく働いていれば、誰だって可愛がってもらえます。
「自分はイケメンなんだ!モテるんだ!」とはならないです。

その後、20代新卒で社会人になった後もかわいがってもらいました。
最初は営業職として仕事をしていたので、特に取引先の方にかわいがってもらえました。
同性の役職者の方に一番良くしてもらったかもしれません。
取引先の方にご飯をご馳走になったりということもありました。
もはや逆接待ですね。かわいがってもらうことで発注をもらったり、人を紹介してもらっていました。

いずれも個人を評価されたわけではなく、若さを消費されていただけです。
相手からしたら誰でも良いのです。

これらを若いからだと認識できない人もいます。
私の場合はわかりやすかったのもありますが、もともと人の言うことを真に受けるようなピュアな性格ではなかったので、当時から理解できました。

若いから許されている、甘やかされている、多めに見られている。
こういうことは多々あります。
これはモテているわけではありません。
自分だけが特別とは思わないことです。

若さ資本を失ったモンスター

若さ資本による勘違いが進行したまま、その資本を失うとどうなるか。
モンスターが生まれます。
わかりやすい例は「お局(おつぼね)」です。

お局とは「組織に長い期間在籍している攻撃的な女性のこと」と一般的に言われています。

皆さんも一度くらいは遭遇したことがあるのではないでしょうか。
思い通りにならないと怒り狂い、全方位に迷惑をかけるあの存在に。

彼女らがお局になってしまうのは、若さの消費を自分の人間性や仕事の評価と勘違いした結果だと考えています。
若さ資本で乗り切っていたものが年齢とともに徐々に無くなっていく。
現実での周囲からの評価は若さ資本がない分だけ下がっているのに、自己評価は高いままなので、そのギャップに耐えきれずに暴れているのです。

そして、自分の代わりに若さ資本の利益を享受している人を「若い時だけだからね」と攻撃します。
あくまで、お局という昔からある俗語が女性を指しているだけであって、これは男性であっても同様のことが言えます。

若さ資本はうまく活用すればチャンスを生みますが、それを期間限定のブーストであることを理解しないと、あとで痛い目にあうということです。

若いうちの苦労は買ってでもしろ」ということわざには、若さ資本があるうちになるべく挑戦しておいたほうが得だよ、という意味も込められているのです。

ネットの世界で若さ資本を取り戻す

私はTwitchというプラットフォームでゲーム配信をしています。
そこでは、カメラを使って自分の顔を映しながら配信する人もいますが、顔を見せずに配信する人も多いです。
顔は見せなくても、手元や体だけ見せるタイプの人もいます。
私はゲーム画面だけ映すタイプです。

最近だと、Virtual YouTuber(Vtuber)と呼ばれるアニメーションのモデルに、モーションキャプチャーで自分の動きを連動させることで、アバターを自分の姿として映す人もいます。
日本では特に人気を集めているエンターテイメントです。

これは若さ資本の観点ではとても有効な戦略です。
本体の年齢や容姿は非公開にしつつ、アバターとして転生することで若さ資本を取り戻すことができます。
若さ資本がなくなることに耐えられない人が、オンラインで返り咲くこともできます。

もちろん事情があって、アバターを着ている人もいます。
仕事の関係で顔バレできないなどのプライバシーの観点からこういった選択をする人もいますし、流行りに乗ってあえてVtuberを選択している人もいます。
全員が若さ資本を目的にしているわけではありません。
しかし、意図しなくても若さ資本の恩恵を享受していることにはなります。

裏側の人がどんな人か?は見る側の想像力に委ねられます。

以前ある配信で「何歳?」とコメントしてBANされた人を見ました。
若さ資本を得るためにやっているのに、年齢を聞いてはいけないです。
聞いたリスナーも配信活動を応援するのに年齢は関係ないはずです。
なぜ聞くのでしょうか?
応援するのに必要でしょうか?
推し本体の年齢を聞いて一体どうしたいのでしょうか?

みんなアバターが本体であると信じています。
仮想空間で永遠の若さを手にいれることができるのです。

ただし、これにはリスクもあります。
この空間から出た時に、モンスターになってしまうリスクです。

いきなり若さ資本のなくなった現実に戻ることは、その期間が長ければ長いほど、高いところから飛び降りるような覚悟がいります。
オンライン空間でモテるのも良いですが、現実の自分磨きも怠らないようにしましょう。

「恋人が欲しい」は公言してはいけない

先日聞いたある一言が気になりました。
「そろそろ彼女欲しい」

この発言は絶対にしてはいけません。
なぜなら、この発言の後で本命にどれだけアピールしても「誰でもいいから彼女欲しいだけでしょ?」という印象になってしまうからです。
もちろん「彼氏が欲しい」も同様です。

思う分には仕方ないです。
それを公言してはいけないということです。
態度に出すのもダメです。
誰でも良いんだろうなというのは周りに伝わります。

あなたの本命は他の人の本命でもあります。
相手には選択肢があるということです。
自分にだけなのか、誰でも良い中の1人なのかで受け止め方は変わります。

内心思っていても言葉にしてはいけません。
SNSで発信するなど言語道断です。

複数人にちょっかいを出す人

身近にわかりやすく、いろんな人にアプローチをしている人いませんか?
あっちでも好き、こっちでも好きと。
これにはちゃんとした理由があります。

銃器に例えるとわかりやすいです。

一途で意中の人を落とす人はスナイパーライフルを持っています。
こんなやつですね。

DALL・Eによる生成画像

大きな銃身で高性能のスコープ、狙いを定めて1発で仕留めます。
強者だけが扱えるシロモノです。

こんなぶっとい弾を撃ちます。

DALL・Eによる生成画像

当たればひとたまりもないでしょう。

一方、複数アプローチをする人はサブマシンガンを使っています。
これくらいの銃身で、小さめの弾をばらまきます。

DALL・Eによる生成画像
DALL・Eによる生成画像

ゲームのFPSをプレイする人はわかると思うのですが、これはワンチャンヘッドショットを狙うタイプの武器です。
なんとかなれー!と30発くらいばらまいて、1発でも誰かの頭に当たれば良いという発想です。
1発ずつ丁寧に撃っても仕留められないと理解しているのです。

このように撃てる弾が弱い人は手数を増やさないといけないのです。
複数人にアプローチをする人は撃てる弾が弱いからバラマキ戦術なのです。

モテる人はサブマシンガンでは落ちない

サブマシンガンの30発中1発を撃たれた側で、この弾で自分を撃ち抜こうとしてる?と感じる人がいます。
なんで同時進行でいけると思ってるわけ?と不思議なのです。

この人はスナイパーに撃たれたことがあるからそう思います。
だからそれをモテているとは感じません。
むしろ安く見られたと感じます。

スナイパーに撃たれたことがない人は、これをモテていると思います。
サブマシンガンの弾飛んできちゃって困るよ〜と得意げに話しています。
居酒屋のキャッチに「え〜どうしよう〜」と捕まるタイプです。
これはモテる話にはなっていないです。
相手としては30発中の1発であり、誰でも良いのです。

そもそもスナイパーは撃つ姿を人に見せません。
こんな感じで姿をカモフラージュして、どこから撃っているか分からなくします。

生成AIによる生成画像

つまり、アプローチしている姿を第3者に見せません。
撃たれた人だけが撃たれたとわかるのです。

これが本当にモテるということだと思います。
モテるとは狙われたスナイパーの数です。

モテる人ほど知らぬ間に付き合っていて、あっという間にゴールインします。
それは急に発展しているのではなく、見えないところで撃ち合いがなされているからです。

草食系男子なんていません。
彼らも何かしら撃てる範囲で撃っています。
その人が誰からも撃たれていないからそう思うだけです。

サブマシンガンを使うのではなく、スナイパーになりましょう。

どうしたらスナイパーになれるのか

男女ともに自分磨きをするしかないです。
まずは外見、体型や清潔感、ファッション、髪型など、だれでもできる水準までは努力をする。

次に人間性。
結局のところ、どんな人間関係でもリスペクトが基本です。
相手に尊敬できる部分があるからこそ惹かれます。
自分が誇れるものがある人は魅力的です。

見た目と人間性、どちらも備わって初めてスナイパーであり、スナイパーの狙撃対象でもあります。

私自身も筋トレと有酸素運動による体型改善は今も行っていますが、ファッションはシンプルなものを着続けますし、髪型も黒髪短髪で、そこまでこだわりがないので「もっとちゃんとしないとな」とこれを書きながら思いました。

人間性に関しては、完璧な人なんていないと思っています。
常に成長させ続ける要素だと思うので、経験や仕事、人との会話、読書を通じて磨いていきたいと思います。

自分を成長させて、高度な撃ち合いに参加しましょう。

サブマシンガンに撃たれてはいけない

なるべくサブマシンガンに撃たれないことが実は重要です。
サブマシンガンに構っている間はスナイパーには狙われないからです。
スナイパーに狙われる人がモテる人です。

例えば、以前ある飲み会で人気の女性2人が座っているテーブルに8人くらいの男性が群がっているのを見たことがあります。
そのテーブルはもともと6人がけです。
定員オーバーとかいうレベルではないです。
それを見て「しょうもないな〜」と私の隣にいた女性がぼやきました。

サブマシンガンに撃たれるとはこういうことです。
この間、意中の人には近づけませんし、向こうから近づいて来ることもないです。
スナイパーはこんな目立つところで接触してきません。
なぜか本命にだけは好かれないという人はサブマシンガンに撃たれすぎています。

しかも、サブマシンガンで撃たれ続けていると自分の価値は下がります。
どれだけ意識しても、今の自分で十分魅力的だと思ってしまうからです。
その価値観はふとした瞬間に透けて見えます。
サブマシンガンにはそもそも撃たれないようにしましょう。

サブマシンガンで撃ってる側も、その姿は周りに見られています。
仕留めきれないとわかった途端に次は誰と切り替えてますが、手遅れです。
その場にいた人はその姿をちゃんと見ています。

まとめ

私も偉そうに言える立場ではないですが、いろんな人の話を聞いたり、様子を見ている限りでは、こういうことが共通点としてあるなぁと思ったことを今回まとめました。

結局のところ自分磨きをして、なるべく強い弾を撃てる存在になるしかないということです。
目先の人をどうするかを考える前に、自分を成長させることを考えた方が良いと思います。
アイツさえいなければ」と思った人が本当にいなくなったとしても、また「別のアイツ」が出て来るだけです。
自分が上へ上がっていくしかないです。

今日から自分を成長させる取り組みを開始してみてはいかがでしょうか。
地道な道こそ最短の道です。

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