ドイツ移住で「こりゃ助けてくれる人いなけりゃ詰むな」と思ったこと。
自国での引っ越しも大変なのに、海外移住なんてもっと大変。まず色々とシステムが違って困惑する。電車やバス。買い物方法など。これらはまあ分からないけど、別に人生が詰むってところまでは行かない。
今から紹介するのは私が今までドイツで暮らす中で『ドイツ移住で「こりゃ助けてくれる人いなけりゃ詰むな」と思ったこと。』です。
携帯電話のSIMカード購入
これ問題なのは、本人確認のためにテレビ電話をコールセンターの人とはするわけです。んで、いろいろ質問されて返答が怪しいと却下されるという。
そもそもシステムがよくわからない上に相手はドイツ語か英語で話してくる。向こうが「あーこいつ面倒なやつで何言っているわかってねーな。だめだこりゃ」とか「あーこいつ言っていること胡散くせーなー。なんか悪いことにこの携帯番号使うんじゃね?」ってなると切られます。
ドイツ語も英語もできないとキツイ。そしてある程度できていてもシステムがよくわかってないから返答ミスるとキツイ。
ほんと英語もドイツ語もできなくて、助けてくれる親戚、パートナー、友達がいない人はどうやっているのか謎。そんな日本人がドイツにいるかも謎。
賃貸契約
日本でも一人暮らしした事なければ、賃貸契約は謎なのに、ドイツはさらに謎。しかもよっぽど金持ちじゃない限りはWG(ベーゲー)という共同生活になるし。
家をどうやって見るけるか。ネットで見つけても、嘘賃貸案件で、お金を振り込むと連絡が取れなくなるという事件が毎年一回は移住組一年目の人から聞くあるあるらしい。こわい。
やっと家が見つかったとしても「住所登録できませーん」って言われたり、突然追い出されたりとトラブルが絶えない人もいる。ましてや共同生活なので、大家に気に入って貰えなかったら終わる。
友達がいれば空き家情報が手に入るし、ネットよりか安全安心。でもドイツ移住したてでそういう情報得られなかったからかなりきついと思う。
ちなみに日本人コミュニティーは安心安全かもですが、マウントの取り合いに巻き込まれたり、絶対数が少ない日本人コミュニティなので、まあ日本人サイドの話が多くなっちゃうかも。
もちろん、自分の母国語で話を聞けるから勘違いとか起こらないし、いい人もいるので100%は否定しませんけども。
住民登録
まずどこに行けばいいか良くわからない。市庁舎なんだけど、なんかこわい。そしてネットで予約しないとだめ。かつ、ネットで予約取れない。なのに住居移転してから、何週間以内みたいな時間制限がある。かつコロナになったからより予約が取れない。ネットでも予約取れないから電話しないと行いけないけど、電話もこわい。うまく通じるかわからないし。
マジきつい。私はドイツ人の友達に電話で取ってもらいました。月曜日の朝が取りやすいらしい。
ビザ取得
もう何から手を付けていいかが分からない。なにビジネスプランって。預金いくら必要なの?推薦状って何枚必要?すでに仕事の契約書があるといいの?えっ?ドイツ国内からじゃないとだめなの?今までの仕事の実績も必要なの?えっ?ビザに書かれる仕事以外しちゃいけないの?
みたいな、勉強不足が悪いんだが、なんだそれ状態が常に続く。
私はビザ申請をたくさん手伝ってきた友達に手伝ってもらってどうにかなりました。ちなみに、ハズレの外人局の人に当たるとあれこれ資料が足りないと言われて、いじめれるらしい。
お金がある人は弁護士に頼んだほうが確実らしい。
税番号取得
フリーランサーとして、税金を収めるために税務署に行って、税番号をもらう。税金のシステムが全く分からないけど、番号もらわないと話にならないから行く。パスポート、ビザ、住民登録証明書などを見せるとすぐに発行される。意外と簡単。でもやはりなんでもはじめてはこわい。
請求書の書き方
何記載しないといけないの?えっ?税番号は必要ですよね?なにVATって?請求書番号ってテキトーじゃだめなの?雛形とかある?ネットにある?たくさんあってどれがいいか分からない。なんか日本人の税理士の先生のHPでアドバイス書いてあるからそれ見たほうがいいの?保管はどうしたらいいの?
そもそも、来たてはどうやって仕事を現地で得られるか分かんない。請求書の書き方以前に仕事の取り方が分からない。
ってなる。
確定申告
もうこれは、まじで一人ではできない。私は友達にいつも助けてもらっています。これはホント無理。今年も友達に助けてもらいます。ありがたや。
ネット販売でのトラブル
アマゾンで日本のカードを使った時に、間違ってドイツの住所登録入れちゃってブロックされちゃった。んで、アマゾンに電話かけようとしたけど、ロボットが「ドイツ語」で話す。
内容がきっと「〇〇の件に関しては、1番。〇〇の件に関しては2番を。それ以外は3番を。」みたいな内容なんだろうけど、さっぱりわからんからそこで詰む。
なんとかドイツ人の友達に電話してもらって、話をつけてもらって、向こうが「24時間以内にロックを解除するメールを送ります」って言ってきて、結局そんなメール来ないってのが、3回続いた。くそったれな件。
ちなみに先月新しく入るアパートの大家さんにお願いして挑戦したら、なんとメールが来た。嬉しかった。
でも、新しく住むアパートの大家さんがアマゾンプライム入っているからそこで注文してもらったほうが得っぽい。
危険な地域が分からない
私は道を歩いていると、コロナコロナと指を刺されて言われたり、生卵投げられたり、家が2回放火され、爆破予告が2回され、実は住んでいたところが左翼団体のビルだったから、アジアンヘイトに相まって狙われていたなんていうのがあっわけでして。
どこが危ないのか全然知らなかったと。
ちなみに私のこの地域に住んで、とんでもないことにあった話を知っている友達が、やたら「ほんとそこ離れて正解よ」って言っていたから詳しく聞くと
「私も昔その地域に住んでいて、ある夜狂ったようにドアを叩くやつがやってきて、ドアの覗き穴から恐る恐る見ると覆面被ったやつが鍵をぶっ壊そうとしていたの。
だから内側からチェーンをかけて、最悪侵入してきたときでも戦えるように私はナイフを持ったの。
でも、あまりにも音がうるさいから他のアパートの住人がやってきて。その気配を感じてその男は逃げたの。
そして数週間したら私達の住んでいたアパートの前でボロボロのスーツケースが見つかって、中からバラバラにされた死体でてきたの。だから私は引っ越したわ」
って言われました。ほんと、あの地域を離れてよかったなとつくづく感じます。
まじ最後の話は、ほんとにあった恐い話。
まとめ
海外に住むのは楽じゃない。言葉の壁からはじまり、システムわからんし、友達いねーし、仕事なにやればいいかわからんし、コロナでロックダウンになって色々と終わるし。
まじで俺はよくもまぁここまで生きてこれだなって感じます。
今後移住しようとする人たちに言いたいことは、友達作れる人になってください。
大人になると変なプライドが邪魔して、嘘ついちゃったり、人に強く当たっちゃったりします。それをなくせば友達はできると思います。
もう人の優しさに甘えるしかないっす。さもなければ、海外で野垂れ死んじゃいますから。