【ネタバレ注意】映画スラムダンクの原作ファンによる感想
※※この記事は、映画「THE FIRST SLAM DUNK」のネタバレを含みます。ネタバレを観たくない方は、そっとお戻りください…。※※
※※スラムダンク原作のネタバレも含みます。映画は観たけど原作はまだ読んでないという方も、ぜひ原作の方を先にお読みください…。※※
やっと観に行けた!
念願のスラムダンクの映画、やっと昨日観に行きました。
私はスラムダンクの原作が大好きで、何度も何度も読み直しているファンです。特に山王戦は何度読んでも泣けてきて、大好きな一戦。
流れてきた情報で、今回は山王戦が映画化されているということを知り、楽しみに観に行ってきました。
まず観終わった後の率直な感想は、「うーん…80点!!」
観に行って良かったと思えたところ
最後の花道と流川がタッチするところ、花道がゴールを決めてからタッチするところまでの流れは、とても丁寧で良かったです。試合ラスト10秒の緊迫感は、原作のような緊張感があって、観に行ってよかったと思えました。
それから、みっちゃんの「静かにしろい この音が オレを蘇らせる 何度でもよ」のシーンが、とても良かったです!!!
このシーンまで、キャラクターの声に重みがないな…、このシーン好きだったんだけどこんなあっさり終わっちゃうんだ…、というところが多かったんだけど、みっちゃんのこのシーンで救われた。
何より冒頭の鉛筆のシャッシャッって音からキャラクターが手書きで登場して、湘北メンバーと山王メンバーが登場するところは、原作ファンとして胸アツでした。
本当に臨場感たっぷりで、映画を見ながらドキドキできて、決して悪くはない映画だったということは、前置きしておきたい。10-FEETの曲もとても合ってました。
原作ファンの小言…
ただ…、スラムダンクの私が好きだと思うポイントと、制作陣の人の好きだと思うポイントは、違ったみたい…という印象でした。
私は山王戦では5人全員が主人公だと思ってます。5人それぞれのひとつの終着点が山王戦だったと。「全てをこのコートにおいてこよう」この安西先生の言葉がぴたりと合う。
みっちゃんのスリーポイントがあれだけ入るのがどれだけすごいか、赤木がやっと一緒に戦える仲間ができたことをどれだけの思いでかみしめているか、りょーちんがあの山王の大きい相手をドリブルで抜けるまでに綾子さんに支えられていること、流川の負けん気の強さ、私はこの辺の描写がもっと欲しかった。
なにより花道が背中を痛めたシーン。
背中を痛めながらも試合に出て、心配そうな顔をする4人に「心細かったよーだね君達!!オレぬきで!」といって和ませたかと思ったら、花道が背中の痛みに顔を引きつらせてまた不安になる4人。そこで花道が必至な顔で「優勝すんだろゴリ!!通過点じゃねーかよ!あいつらなんか!!」
このシーンが私は大好きなのだ。
試合ラスト数秒で逆転されたときに、花道だけコートを走って唯一諦めていなかった。花道が諦めなかったから、みんなが動けた。
やっぱり、スラムダンクの主人公は花道で制作してほしかったです。というのが正直な感想です…。
ベンチのみんなが「ボールよ吸いつけパワー」を花道に送ったシーンは映画でもあったけど、その後の「こんな風に誰かに必要とされ期待されるのは初めてだったから…」が欲しかったなぁ。
りょーちんが主人公だからできない部分もあったろうけど。。
映画を観て感じた切なさ
山王戦が映画で映像化されて、もうあの原作の山王戦はこれ以降映像化されないかと思うと切ない気持ちです。現実的には無理な話なのかもしれないけれど、アニメとかでもっと丁寧に山王戦を描いてほしかったです。
私みたいに山王戦に変に思い入れのある人や、自分と重ねちゃう人なんかは、ちょっと切ない気持ちになる映画だったかもしれません…。
CGのスタッフさんが、(その場のノリもあったのかな)原作の青春ノリを少しバカにするような発言があったみたいだけれど、正直、映画の方が青春?ドラマ?くさいと感じました。
スラムダンクの素晴らしさは変わらない
…映画の批判のようになってしまったけれど、とにかく映画がどうであれ、映画の評判がどうなろうと、原作スラムダンクの素晴らしさは変わりません。
色々言ったけど、観に行ってよかったと思えたし。特典のコースター?みたいなのももらえて嬉しかったです!部屋に飾ってます。
スラムダンク…大好きだ…!!!
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