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【空堀のまち】安堂寺界隈ご近所プロジェクト

”安堂寺町”のこと

からほりまちアートや空堀まちなみ井戸端会(HOPE地区)のエリアから外れてしまった長堀通の1つ北にある通り、内安堂寺通。
空堀のまちのコミュニティとしてはこの「安堂寺町(以下、安堂寺)」も含まれている。大阪市南区と東区が1998年に統合され、現在は大阪市中央区になっている。かつての区割であった南区の最北がこのあたりなので、長堀通りで分断されてしまっているが、実はコミュニティとしては空堀と地続きになっているエリアである(さらに北側が旧東区)。

生國魂さんのお祭りの氏地まわりでも通る通り

そんな安堂寺界隈で数年前まで安堂寺界隈ご近所プロジェクトという、小さなまちのプロジェクトが行われてきた。

※詳しい空堀のまちの範囲については下記の記事にも記載(修士論文ではここを対象エリアにしていた)しているので参考までに。

「安堂寺界隈ご近所プロジェクト」とは

大阪中心部主幹線道路である長堀通ができる前は、この安堂寺通りがメインストリートであった。道路幅員は今と変わらずおよそ8m程。

戦後の安堂寺通り

戦前は8のつく日に縁日が並んで「安堂寺の夜店」が行われていたなど、賑わいのある通りであった。平成に入り、古い長屋などの建物が徐々にマンションやオフィスビルに建て替わり、暮らす人、働く人の様子も変わってきた。タワーマンションも建設されている。とはいえ、まちをよく眺めてみると、いい味出している建物、古くから続くお店、カッコいいうだつなど昔の名残がわずかながら残っている通りである。

2000年頃から、空堀界隈と合わせて、安堂寺にもまちに惹かれて暮らす人、お店を構える人が増えてきていた。そこで、2009年頃に安堂寺に暮らす人たち、働く人たち、このまちが好きな人たちで「安堂寺界隈ご近所プロジェクト」を立ち上げ、地域の多世代交流や新旧住民が交流するきっかけになるような縁づくりを目指すことになった

復活!安堂寺祭り

2009年のプロジェクトを始めた当初は、安堂寺の昔話や昔写真を集め、写真展をする予定であった。

写真の収集や取材を続けるうちに、
「昔は安堂寺通りがメーンストリートやったんよー
戦前は8のつく日に縁日が並んで「安堂寺の夜店」があったんや。
戦後には散発屋のジローさんを中心に夏に盆踊りを盛大にやってたわぁ~」
という話が出てきた。

きっかけ写真

そして、どこからかこの写真が出てきて、写真を見せると、まちのみなさんが口々に縁日の思い出話を話されるようになり、2009年に「復活!安堂寺祭り~夜店と写真展~」を開催することになる。

2009年のチラシ
2010年のお祭り風景

そして、2011年に、子ども達に安堂寺おどりを教えておられたという踊りのお師匠さんと縁がつながり、盆踊りをすることになっていく。

2014年の様子(踊りのお師匠さん)
写真展示の様子(2015年)

そして、2018年まで行われてきた「安堂寺祭り」が、安堂寺界隈ご近所プロジェクトの主たる活動となった。

2017年にもなると恐ろしく賑わっている
最後の2018年のポスター
2018年の最後の年

関わる人々たち

安堂寺祭りに関わっているのは、安堂寺界隈に暮らす方々の他に、安堂寺界隈にある店舗、企業や事務所に勤めている方々など、安堂寺をキーワードにして集まる人々が多く関わってきた。
他に、エリアとは関係がなく、お祭りが好きという人もいて多様な方々が関わり、集まってきていた。

安堂寺界隈の写真〜今昔〜

安堂寺界隈の今昔写真を紹介
比較してある現在=2015年なので、この記事作成の時点で2025年とするとまた風景が変化していきそうな予感

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