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2020/2/2 ぼくらの漫才

『K-PROハマってない芸人』からの2本目!
立て続けにリニア酒井さんを拝見するという、深みにハマってるなぁと思いつつの参加です。


行った理由はそれだけではなく、トークライブのテーマ!
漫才を語る!なんて、ワクワク感溢れるライブに行かない理由がない!

会場に入ってみたら、舞台が近い!
割と写真まんまの距離感です!
あまりの近さに他のお客さんの皆さんが怯む中、図々しい私は最前へw

先日の激漫で物議を醸し出したムーディなBGMで登場したのは
リニア酒井さん
キュウ清水さん
TCクラクション坂本さん
太陽の小町ヤスダさん

漫才談議のスタートです!

あまりにも興味深いお話についつい聞き入ってしまい、メモを取るのを放棄してしまった為、ここからは記憶を辿って思い出した順に書いていこうと思います。
順不同の箇条書き。ご了承ください。

◆ネタを何故作らなくなったか?の話◆
キュウさんはぴろさんがネタ作り担当。
清水さんも一度書いてぴろさんに渡してみたものの、その後その話に触れられず『無かったこと』にされてからは、全てお任せする事にしたそうで。
ネタ作りにも口出しせず、口調をちょっと直すくらいしか意見は出さないとか。
TCクラクションさんもネタ作り100%古家さん。坂本さんは相手を活かす為にどういうネタにしたらいいか分からないような事を仰っていました。
坂本さんも過去に1本だけ作ったが、完成までに2週間。
完成間近の数時間で古家さんが1本作り、それがウケたのを感じコスパ的にも作らなくなったそう。
ヤスダさんも含めたネタを書かない御三方が、口を揃えて言っていたのが
『言わないだろう台詞を(相手に)言わせたくないから書かない』
とのこと。
これはあくまで私個人の感じた事ですが、コンビの事を考えると「書きたい欲が強い方が書いた方がネタバランスとか上手く取れる」と思ってらっしゃるのかな?と。チラッとそんなニュアンスの事を仰ってましたし。

◆ネタ作りする側からの話◆
改名してから迷走した時期があったリニアさん。
M-1では『それじゃない漫才』をやっていたけれど、ウケても落とされると気付き
「何かを変えなくては!」と、それまでに酒井さんの中にあった「作家を入れるとか恥ずかしい」という考えをキッパリと捨てテコ入れ。
ネタの大元は酒井さんが創るが、作家さんに入って意見をもらいながら完成させるという形にしたところ、去年は準々決勝まで進出!
S×L時代「例えるなら僕らはカレーだったんですよ」

◆M-1とカレーの話◆
上の話の続きで「でもM-1はカレーじゃダメで…」と、言い出した酒井さんにポカンとする他の方。
私、実はこのカレーのお話、他のライブでも聞いていて(実は3回目w)なので
「M-1を料理コンテストに例えると、勝とうと思ったら普通のカレーを出していては勝てない。カレーは安定して美味しいけれど、M-1ではもっと個性的な料理を出さねばならない」
「カレーは皆大好きだけど、M-1ではそんな普遍的な料理では勝ち残れない」
というのを要約した一言だというのが伝わったのですが、初めて聞いた皆様にはピンと来なかったようで…
話していくうちに分かってきたものの、「カレー」というワードに食い付き、「カレーに例えるなら」を何度も繰り返す他メンバー(特にヤスダさんw)
他のライブでこのカレーの話が出た時にはなかった展開だったので、メンバーが違うと同じ話にもリアクションが違ってくるのだなぁと、思わぬ楽しみ方をしてしまいましたw


◆アドリブの話◆
「アドリブは練習を沢山すると出るようになる」と、アドリブの多い坂本さん。
淡々とした空気感の漫才をする清水さんは、時々大声を張るネタをやると「テンションが上がってアドリブも出やすい」と。
不勉強で拝見した事がないのですが、キュウさんの大声出すネタってどんな感じなのでしょうか?観てみたいです!

キュウさんの漫才の「あのゆっくりとした間は怖くないんですか!?」という質問にも別に平気だという答えの清水さん。
ただ、間を取っている時に何もしていないのは不自然なので、動作を入れるようにはしている。
「めっちゃええやん」は、動作があるとダメなので表情で動きをつけてみた。
酒井さんに『亀の顔』と表現されていましたがwww

酒井さんの「段階的にツッコミを強くしようと意識しているんだけど、最初から強くなってしまう。大声出すとウケるのが分かっているから」というお話も「そういう所まで気を配られば行けないのだなぁ!」と驚かされ、とても印象深かったです。



「アドリブに憧れる」と言う酒井さん。
アドリブを入れてしまうと、酒井さんもしょうへいさんも動揺してしまい台本通りにしか出来ないので、アドリブを入れる漫才に憧れる。

ここで坂本さんが「S×Lのネタは簡単にウケる」「『簡単にウケる』漫才を普通にやるのは難しいのに、それをやってのけるのは凄い」と、仰っていて、更に「カレー(の漫才)が出来るならそれをやればいいのにもったいないのでは?」と。
すると清水さんが「いや、(リニアさんは)カレーはいつでも出来るんだから、M-1に出られるうちは一旦置いておいて、他のパターンをやった方がいい!」と反論。
それには酒井さんも同意。
「今は寝かせておく。カレーだけにね!」と、上手い(美味い?)ことを言うも、どちらが良いのかで盛り上がりスルーw
この「カレーに例えると!?」というカレー流れが最後まで続き、最後の締めまで「じゃあ、好きなカレーの味を言って終わりにしましょうか?」とwww
酒井さんが「俺はシーフードカレーが好きだな」と言ったところでお開きになりましたw

芸人さんが語る笑いについてのお話は、何故こんなにも興味深く楽しいのだろう!
同じ事について話したりするのに、新しい事がポンポン出てきて面白く、勉強になるんですよねー!
1時間なんてあっという間で、まだまだ聞いていたいトークライブでした!
このライブ、メンバーチェンジ(一部でも可)して再度やって欲しいなぁ!
色々な芸人さんのお話を聞いてみたいです!

最後に…完全に余計だとは思いますが、私が好きなリニアさんの漫才に対する思いを少しだけ述べさせてください。

前置きで、私はネタを観る際に余計な事は一切考えず、できるだけ頭の中をクリアな状態にして観ます。
ネタの間は芸人さんに身を委ねて、ただ『自分の感性』の赴くままに笑いを欲するのです。
あまり詳しくはないのですが、絵画や音楽を鑑賞する時と同じような感覚でしょうか?
ですから構成とか、細かい演出等には本当に疎いのですね。
終わってから1人でごちゃごちゃ考えたりはするので、翌日くらいに『そうだったのか!?』とか気づいたり。
観て即、考察とかできる方は尊敬します。
『考えるな、感じろ』という野性的感覚で、観てるのです。

『自分にとって』合う合わないも『ネタを感じ取る』方式で…
なので好きな芸人さんも『こういう工夫が良くて~』とか具体的には上手く説明出来ず、もどかしさもあるのですが、とりあえず書いてみます。

私、割と初見からリニアさんの漫才(現在の形の漫才ですね)が好きで。
M-1動画とか、それこそ毎日(日によっては複数回)観るくらい好きなのです。
でも、ネタを観始めたのがここ半年後くらいだった為、今回のお話を聞いてから改めてS×L時代の漫才をネットで漁って幾つか聴いてみました。

凄く面白い!
大変失礼ながら、今のリニアさんの漫才と対等…いや!熟練度がある分、こちらの方が面白いのでは!?と感じてしまった程です。
これを封印するのは、確かに坂本さんが「もったいない」と言うよな!といった面白さ!
改めてリニアさん、そしてネタを作っている酒井さんの凄さ、能力の高さを見た気がしました。
現在の形式も、色々と探りながら挑戦されているとお話されていたので、何かを掴んでそれが固まっていけば、怖いくらいに面白くなってしまうのだろうなー!
現段階でも、充分過ぎるほど面白いのですが!

アドリブが入れられないお話も、リニアさんの真面目さが現れているなぁと思ったり。
台本キッチリの漫才、私は好きです。
「来るぞ来るぞー!」の予定調和の笑い、ワクワクします!
元々面白い台本の漫才は、それでいいのだと思いますよ!
おそらくですが、段取りがしっかりキッチリしているからこそアドリブを入れる余地が無いのでしょう。台本として仕上がっている証拠なのかと!
何だか凄く上から目線で書いてしまいすみません!

余談ですが、酒井さんがとある方に言われたという「酒井自体は面白い」という一言。
めちゃくちゃ分かる!と、思ったのは私だけではないはず!
ライブのトークやSNSでの他の芸人さんとのやり取りだったり弄られたりしているのがすっごく面白くて、リニアさんの漫才に興味を持つ以前から『この人、色んな人に愛されていて面白い人なんだなぁ!』と、妙に気になる存在だった記憶がw
この辺の感覚が上手く説明出来ないのですが、なんだろう…
『自分発信の時より誰かと絡む事によってめちゃくちゃ面白くなる人』
って…伝わります!?難しいな…
私はこれが酒井さん最大の魅力だと思っているのですが!
『他人が面白さを引き出したくなる人』って中々いないと思うんです!
.........。
やっぱり上手く説明出来ないなぁ!

なので、この辺で終わりにしておきます!
それではっ!!









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