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2年ぶりに推しさんと対面するとこうなる話。(合法です)
そのチャンスは突然訪れた。
とあるライブの物販で『お目当ての芸人さんとチェキが撮れる』というのを見掛け、そのライブに推しさんが出演されるという情報を耳にした私は、発売開始直後にチケットを即買いした。
情報が出てからチケット発売日までに相当悩みながら。
出待ちが出来なくなってから約2年。
もうすっかり『ライブ後は即撤収』が当たり前に身に付いてしまい、寂しいなという感情もすっかり薄れてきた。
それでも誰かの出待ちOKのライブでお話出来た!という話を聞くと『良かったねえ!いいなぁ!』とはちょっぴり思いつつ。
まあでも私の場合は現状無理だし、ありがたいことに差し入れや手紙をスタッフさん経由で渡せる場所も増えた。
直接会ってコミュ障の私に対応するという『時間の無駄にしかならない』ような悲劇を推しさんに生ませるくらいなら、手紙なりSNSなりで一方的に思いを伝えておけばいい。
(嫌だったらスルー出来るだろうし)
とスーパーネガティブな思考から、昔話の『かさこじぞう』のように姿を見せずにせっせと差し入れと手紙とリプを押し付けてきた。
反応は見られないけれど
『応援してる人がいるんだよ』
って伝えることは止めたくなかった。
迷惑だとそれとなくアピールされたら止めただろうけど。
止めたくなかったけど『反応が無い』ということはそれはそれでとても不安だった。
優しいから言わないだけで、本当は迷惑なのではないだろうか?
私の『応援』は正しい方法なのだろうか?
『私』が推していていいの?
好きになっていていいの!?
好きになってごめんね。
好きでい続けてごめんね。
そんなことがずっと頭の中をチラついて離れなかったが、大人しくしていることも、他の方法も思いつくことなく
『きっと、大丈夫だろう』
と、自分に言い聞かせながら、決して出しゃばらないように、極力御迷惑をお掛けしないか、あらゆるパターンを想像しながら色々行動した。
(リプの頻度とか手紙の文章とか差し入れの中身とか)
それでも不安で。とても怖くて。
正直ライブでも正面からガッツリ表情を見る事が出来なかった。
見られたら不快だろうか?とか真剣にビビって、チラ見盗み見みたいな感じでしか見られなかった。
カメラ向けるのも恐る恐る。
撮られるのそんなに好きじゃなさそうだし。とか思ってるのもあったし。(撮りまくってるけど)
それでも極力最前列には座ってしまうんだけど。
そこだけはどうしても妥協したくなくて。
(色々細かい部分まで見逃したくないお笑い好きの性)
そんな感じで楽しいの?と、思われそうだが、楽しい。
というか
『私が気配を消していれば楽しむ推しさんが見られるだろう。楽しむ推しさんを見られるのは私も楽しい』
という思考で楽しんでいた。
歪んでるとは自分でも思う。
でもそれで、それが?幸せなのだ。
推しさんを喜ばせるのは、会話を弾ませられる華やかな若いお嬢さんとか、癒されるような、おしとやかなお嬢さんとかに任せておけばいい。
私はただただ楽しいお笑いと楽しんでる推しさんが舞台上で観られればもうそれだけで幸せだ。
出待ち出来てた時だって、舞い上がってテンション高いまま喋りまくって、後から我に返って毎度落ち込んで頭を抱えたり項を垂れながら帰っていたではないか。
そう思っていたはずなのに。
急に『許可されて堂々と対面してお話ができる』というチャンスが目の前に舞い降りてきた。
私の心ひとつで実現可能な距離に。
いや、絶対止めた方がいい。
また、迷惑かけて後悔する自分の姿しか想像出来ない。
そう思い諦めた。
はずだった。
けれど、参加して推しさんと初めてお話する!という同担のフォロワー様が、不安だけど楽しみにしているとキラキラした目で話す姿を見ているうちに心が揺らいできた。
『本当は、私も推しさんとお話がしたい』
『ここで機会を逃したら、もう次は無い可能性だって有り得る』
そう思い始めたら、もう諦めることは出来ない性格なのは自分で痛いほど知っている。
私という人間は、本当に矛盾だらけの意思の弱い情けない奴だ。
絶対に迷惑かけないように最大限に配慮する。
出しゃばらない、暴走しない。緊張はしても判断は冷静にするように。
どうしてもそれが守れなさそうならば、ライブだけで物販は参加せずに帰ること。
そう自分に言い聞かせ、ライブ参加を決断した。
チケット発売当日、予約決定直前の最後の最後まで決定ボタンを押すのを躊躇いながら、震える右指を左指で上から押さえ込みチケットを予約した。
そこからもずっと、心がもにょもによもにょもにょ落ち着かない状態だった。
そしてライブ当日。
やっぱりもにょもにょ落ち着かない状態で、更に緊張も襲ってきて、自我を保つギリギリで会場に辿り着いた。
開場前にフォロワー様ともお会い出来て、お話しているうちに少しづつ緊張だけは解れていきつつあった。
これは本当にありがたかった。
もうひとつの心配事は、ライブを楽しめるか?上の空になって内容頭に入って来ないんじゃないか?
ということだったのだが、これも芸人さんのおかげでバッチリ心から楽しめた。
めちゃくちゃ笑いまくった。
ありがとうございました!
ライブが終わったら緊張は戻ってきてどうしても取れなかったけれど、心のもにょもにょはすっかりどこかへ消えていた。
ここまで来たら、会わずに帰れない。
物販のチケット列に並び、購入。
スタッフさんに「どうぞ」と案内されて、2年振りに推しさん達に近寄った。
1言目は、決めていた。
「お疲れ様でしたー!」
2年前、毎回していたいつもの挨拶。
また、これが言える日が来るなんて思いもしなかった。
大丈夫!?私を見て引いてない!?
怖くて顔も見られず目を逸らしながら恐る恐る最推しさんに差し入れを渡す。
「わー!ありがとうございます!」
あ…喜んで…る?
まだマトモに顔が見られないけど、聞こえた声は嬉しそうだ。
続いて今日お誕生日の相方さんへ近寄る。
「お誕生日おめでとうございます!」
緊張するけど、お祝いだから笑顔で、笑顔で!
「わ!すいませーん!ありがとうございますー!」
元気な御礼と、笑顔が返ってきた。(こちらはどうにか顔が見られた)
なんかもう、お2人とのそのやり取りだけで、2年ずっと悩んできたものが嘘のようにすーっと消えていったのが自分でも分かった。
もしかしたら、私の存在は、迷惑じゃないのかもしれない…
そう思えるような優しさが、彼らから伝わってきたから。
どうやら、ここにいてもいいようだ。
そこからは、もう怯えることはなくひたすら楽しく幸せな時間だった。
私の会話のキャッチボールが下手すぎて、沈黙が流れて困る瞬間もあったし、返しが下手すぎてすみませんとは思ったけど。
ギリギリどうにか御迷惑はかけていないだろうと判断している。(判断違いだったら土下座ものだけど)
推しさん達は最後までずっと優しくて。
嬉しくてありがたくて泣きそうだった。
応援していい。
それを確認出来たことは本当に本当に私にとって心の宝物になった。
ありがとうございました!
こんな素敵な機会を与えてくださったライブ主催者様にも感謝です!
ひとつだけ後悔することがあるといえば…
もう少しだけ勇気が足らなくて、結局色紙書いてもらう物販を選んで、一緒にチェキは撮らなかったことくらいかな?笑
それは、また機会があればいつか…
いつか…するのかな?(未定)
そして、感謝は伝えたいけれど…
前半のネガティブな部分を読まれるかと思うと、推しさんの実名を書く勇気はまだ無いです…すみません…
コソッとここに、綴っておきます。