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我流、日常系アニソンっぽい曲の作り方(ボカコレ投稿作品その2)
今回使用した女の子のイラスト、フリー素材ですよ。すごくないですか?
はい、というわけでこんにちは、FUKUでございまs。ボカコレに投稿した作品2曲目「Cheers!」です。この曲はもともと、どこぞの事務所に送りつけるために制作したデモテープでした(言い方w)
あちら様からのリアクションはなかったので、そのままボカコレにも出していいよね! と思って、急遽ボカロの調声をしたものです。なので曲としては色々粗がありますが、ご容赦ください。
今回この曲の制作過程を1部ご紹介させて頂きます。皆さんの作曲の手助けになれれば幸いです。
今回の曲の全体図はこちら
日常系アニソンはとにかく「楽しさ」「華やかさ」「キラキラ感」を前面に押し出していきます。ピアノやギターなどの基本的な楽器に加え、ストリングスやシンセ、効果音も加え、とにかく派手に仕上げました。「トラック数こんなに増やして大丈夫!?」と思うかもしれませんが、大丈夫です。最近のDAWは優秀です。
BPMは体感的に、175〜185ぐらいがちょうどいいかと思います。派手さとスピード感を出すために、今回の曲のバンドサウンド部分はロックに仕上げています。ドラムは「Heavy」を使用してツーバスでドコドコと。ギターは「electri6ity」、ベースは付属のものを使用し、コードとルートをひたすら刻んでいきます。
ピアノもコードを中心に弾いてもらいますが、キラキラ感と派手さを出すために音域を5オクターブまで広げてます。曲によりますが、ピアノを打ち込むときは音域を広めに取る方が曲の聴きごたえが良くなる傾向が多いかと。
こちらはストリングス。今回はチェロ・ビオラ・バイオリン(1st・2nd)にコントラバスと3rd的なバイオリンを足して7トラック。クラシックとか詳しい人は「ん?」となる構成かと思いますが、DTMなんで、まずは思ったようにやるのが大事。
拍頭に「ジャン!」って感じの力強さの欲しいところがあったので、オーケストラヒットの音素材を外部サイトから頂きサンプリングして打ち込み。(Logic Proにはオケヒのサンプルが入っていないため)
こっからが大事な所。
シンセです。アニソンっぽさを出すためには欠かせません。要所要所に仕込んで、スピード感と楽しさを押し出していきます。「ピコピコ」と書いているのがスピード感、「ぴよぴよ」と書いてるのが楽しさを演出しています。(名前これしか浮かばなかったんですw)
どちらもアルペジオで打ち込み、リバーブやらコーラスやらでちょっと後ろに下がってもらい「よく聴いたら、いる」ぐらいの存在感にします。この、「え、居たの?」という感じがとても重要で、居ないとアニソンぽさに欠け聴きごたえが足りなくなり、前に出てくると今度はクドくなってしまいます。
こちらの2トラックもシンセです。こちらは、ボーカルをサポートするために同じメロディをなぞります。こちらも、縁の下の力持ちに徹してもらいましょう。
(同じくボーカルサポートとして、中盤のめろうソロ部分にフルートを入れています。こちらはあえて、少し目立ってもらいましたが)
こちらも欠かせません。効果音の皆さんです。今回は5種の効果音を入れました。特にウィンドチャイム・ライザー系・ブーマー系は、楽しさや華やかさ、盛り上がり感を出すのにもはや必須というほど多用される効果音です。
Logicを使用している方は、ショートカットキーの「O」でサンプルがたくさん出てくるので、使わない手は無いです。ガンガン取り入れていきましょう。もちろん、多用しすぎは厳禁ですが。
最後にボーカルトラックです。こちらはだいたい聴いてもらってわかるかと思いますが、とにかく人員を増やして、だいたい一斉に歌ってもらいます。
毎度お馴染みNEUTRINOを使用し、きりたんを中心として、イタコ姉さんとめろうにも参加してもらっています。本当はもっと人欲しかったんですが、とりあえずきりたんのトラックを増やして、ピッチを調整して左右に振り分けることで人数感を出しました。
人数集めて一斉に歌ってもらうときは、ピッチの調整はあまりしない方がいいかと思います。各々のピッチの微妙なズレが、合わさることで太さになり迫力と楽しさが増大します。
今回ラッキーなことに、「走り出せ」の部分できりたんが「っせぇー!」と力んだ感じになってくれました。普段なら修正あるいは書き出し直しなのですが、今回は逆に良い勢い付けとなりましたね。
あとテコ入れとして、ハンドクラップを4トラック。サビの「GO GO〜」の部分で、歌いながら手を叩くような感じにしました。2種類の、ピッチの微妙に違うクラップをMIDIキーボードでリアルタイム打ち込みをし、タイムクォンタイズを緩めにかけ、厚みを出しています。
……とまぁこんな感じでトラックを作成し、あとは適宜MIX処理をして、何ですが、今回の話はここまで、ということで。もうすでに長いですからね(汗)
この記事がみなさんの作曲ライフの手助けになれば幸いです。あと、ついでに曲聴いてくれると嬉しいです(笑)
もし、「こういう話が聞きたい」とか、「これ教えて下さい!」とか、リクエストがあればお気軽に、コメント欄にどんどん書いたって下さいw
長々とありがとうございました。ではまた!