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石垣島全部雨|石垣島2016

「ケータイ国盗り合戦」という位置情報ゲームの旅。10年かけて全国600に分かれた位置情報を取得するため、東西南北を、電車・車・飛行機・フェリー・自転車・徒歩で巡りに巡った記録。

冬の沖縄は生暖かい

始発で羽田空港へ向かう。朝食も兼ねて1時間ちょい前に行ったところ、結局、店はやっていないし時間あまりまくり。国内線の場合は40分前で十分ということを学ぶ。

那覇空港で降りた瞬間、1月という時期でも生暖かい空気を感じる。東京ではコートを着ていたが、沖縄ではそれどころか、持ってきたパーカーすらいらないレベルだ。

予定の石垣島までの飛行機乗り換えの時間を利用して、首里城だけ見ておこうと、ゆいレールに乗って終点の首里駅に向かう。乗る人がやはり沖縄らしい顔の人ばかりで、ちょっとした異国感を感じる。

首里城、思ったよりも大きい。有名な守礼門もしっかりしている。がっかり観光地と言われることもある首里城だが、全くそんなことはない。

「ヤツはがっかり観光地の中でも最弱。はりまや橋、オランダ坂と肩を並べるには値しない、がっかり観光地の面汚しよ。」

いわゆる日本の城とは違った造りで、近世までは別の国だったということがよく分かる。一通り首里城をまわったところで、ちょうど時間。那覇空港までとってかえす。記念にゆいカードだけ作る。

石垣島上陸

那覇空港から石垣島へは、小さめの飛行機で1時間ほど。同じ沖縄県とはいえ、距離があることが分かる。

石垣空港到着後、空港内でそばを食べる。八重山そばというらしいが、僕の味音痴にかかると、その差はあまりよく分からない。

空港近くでレンタカーを借り、島内を観光。石垣島に上陸した時点で、「ケータイ国盗り合戦」の位置情報的にはクリアしているので、この後の行程は消化試合である。

とりあえず島の北端にある展望台と岬の灯台に向かう。展望台から海が一望出来る場所で、水平線が見えるどころか、ちゃんとまるく見える。ただ眺めはいいものの、風が強い。

続いて平久保岬。うねうねした道を進んでいった、ホントに島の先端。灯台。岩山にのぼってみたりしたが、やはり風が強くて飛ばされそうになる。

その後も雑な観光の仕方を続け、車で島内をうろうろ。途中、川平湾に向かうところで大雨に遭う。

というよりも、初日から天気がぐずついており、沖縄の青い空、白い砂浜を見るどころか、空は美しい鉛色だ。

どうにも天気が優れないので、港近くの宿へチェックイン。食事をどうしようか悩んだが、結局コンビニで済ませる。一人旅で面倒なときはコレである。

ただ、コンビニおにぎりの中でも、スパムおにぎりとかいう、沖縄っぽいものを選んだのが最後のプライドだ。

竹富島 絵に描いたような沖縄

翌朝、日本最南端の有人島、波照間島に向かおうと、フェリーターミナルへ。

フェリーターミナルには、石垣島のヒーロー具志堅用高の銅像

が、悪天候のため、行けるのは行けるが、帰りの便があるのか分からない、とのこと。えぇい、ままよ!と行ってしまうこともできなくはないが、さすがに波照間島で途方に暮れて野宿は少々厳しい。そのため、もう少し天気が好転することを期待して、先に竹富島へ渡る。

竹富島は、沖縄に行ったことのない沖縄のイメージである、赤瓦の集落、水牛、白い砂浜、そんな場所だ。相変わらず雨模様だが、水牛車がもったりもったり歩いているのをみると、沖縄タイムを感じる。

他の団体客を避けるようにして、浜辺の方に出てみると、「星の砂」という名前。言い方は綺麗だが、その浜辺の星の砂とやらは、サンゴの死骸だということを、大人である僕は考えてしまう。

浜辺を歩いていると、休憩所があり、イリオモテヤマネコならぬ、タケトミジマネコがたくさん集まっていた。おそらくは地元の人が猫のためのおうちを作ってくれているようだ。周囲が雨模様のため、雨宿りをしている猫たちと戯れのときを過ごした。

ここの浜辺はほとんど人がおらず、見渡す限りの海と水平線が気持ちのいい場所だった。

晴れていればな!!

西表島 マングローブツアー

竹富島から石垣島に戻り、天候を見るも、相変わらずの雨模様。波照間島のことは忘れよう。波照間島は皆の心の中にあるのだ。

その代わり、西表島に渡ることにする。西表島は、規模的には石垣島と同じくらいの大きさだが、その多くはマングローブとなっている。西表島に到着し、そのまま小型ボートに乗り換えてマングローブクルーズに参加をすることにした。


ガイドのお兄さんの話を聞きながら、川を上っていく。お兄さんの話がなかなか面白く「マングローブ」とは「ジャングル」みたいなもので特定の植物を指す言葉ではないらしいなど、雑学のネタが増えてしまった。

西表島には数種類のマングローブがみられるらしく、なかでも樹齢400年のサキシマスオウノキを下船して見学。根っこが板のようになっており、樹齢を感じさせた。

戻りの時間のお兄さんのネタとして、お味噌汁などに入る「シジミ」の話があった。この辺りでもシジミが取れるそうだが、その大きさは本州とはケタ違い。したり顔でお兄さんがだしたシジミは、手のひら一杯の大きさだ。これはお椀からはみ出る。

サビラ洞 雰囲気・・・

マングローブツアーを終えて、再び石垣島へ。フェリーターミナルで就航状況をみると、西表島・竹富島以外のフェリーは軒並み欠航。波照間島に行っていたら、野宿決定だった。危ない。

日没までに少しだけ時間があったので、前日に行かなかった「サビラ洞」という洞窟から浜辺に抜けられるという場所に行ってみることに。

サビラ洞、ガイドブックに書かれていた料金よりも高くなっていることを見て、一抹の不安を感じながら入洞する。中は鍾乳洞のような場所だが、暗い場所も多いので、少々怖い・・・と思ったら、ところどころで民謡がBGMとして流れているのでそうでも無かった。ただ雰囲気ぶち壊しでは、と思う。

洞窟を抜けると、確かに浜辺に抜けられた。ただ抜けられたからなんだ、という場所でもあり、入洞のときの不安は的中してしまった。

最後まで雨、かと思いきや

日は落ち、天気が良ければ天文台で星でも見るか、とも思っていたが、どうやっても鉛色の空は機嫌を直してくれないので、そのままホテルでふて寝をする。ふて寝をしながら、翌朝、早起きして星をみればよいのでは、と思いつく。

迎えた翌朝、もはや約束されたかのように、空は厚い雲に覆われていた。雨は降っていないものの、星とかそういうレベルではない。

結果、そのまま帰りの飛行機に搭乗して、那覇へと戻る。

那覇は快晴だった。東京も快晴だった。

石垣島の思い出「美しい鉛色の空」

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