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何故再婚した?の巻②
こんばんは。バースです。
子連れと再婚したのはなぁぜ?なぁぜ?
①はこちらから↓
何故再婚した?の巻①|バース #note
子どもとの一連のやり取りのあと、
次の日以降、妻(当時は職場の同僚)と話し合う事にした。
一番は、お付き合いをするのか。
妻の答えは【NO】
少し前まで彼氏が居たし、すぐに彼氏を作るつもりはない。でも、パートナーは欲しい。
僕はその発言に激怒した。
僕
【君は1人の女性でもあるが1人の母親でもある。子どもを見てて何とも思わんか?自分の分身だから雑に扱っていいのか?いろんな男と会わして、心身共に不安定にさせるんか?】
妻
【そうですよね。私が悪いんです。もう来ないで下さい。すみませんでした。】
僕
【何その言い方。もういい。ただ、子どもに言いたい事あるから少し時間くれ】
妻
【あっそ。好きにして。】
完全に拗ねている。
スイッチが入るともう何も話は聞かないタイプ。
だから僕は子どもに話しかけた。
僕
【○○くん。】
子ども
【な…、なに?】
僕
【本気で困ったらこの電話番号に電話しておいで。僕の携帯番号。隠しておいてね。】
子ども
【わかった…。どうやって電話すればいいの?】
僕
【家に固定電話あるだろ?あの受話器を上げて、この電話番号を押すんだよ。】
子ども
【もう来ないの?もう会えないの?】
僕
【わからない。君次第かも。じゃ!元気でね】
子ども
【ぅん…】
妻
【何話してんの?もういい?帰ってよ】
僕
【…】
妻の家から出て、自分の家に向かった。
そこから1週間程連絡もせず、晩飯のコンビニ弁当とビールを飲みながらYouTubeを見ているいつもの生活風景。
そこに見知らぬ電話。
ピン!と来た。子どもからだ!
僕
【もしもし?】
子ども
【もう来ないの?】
僕
【どーだろ…】
もう来ないのって…
家に行くようになってまだ1ヶ月ぐらいなんだが…
一緒に過ごした時間は少ないはずなのに…
そんな風に思ってくれたとかと思う…。
子ども
【○○くんのご飯あるよ?来ないの?】
僕
【はぃ?ご飯?なぜ?】
子ども
【ママ作ってくれてるよ】
僕
【…ぇ?】
訳がわからなかった。何故作る?何故子どもから電話が来る?ん??
子ども
【もしもし?いつ来るの?】
僕
【…もうすぐ着くよ】
子ども
【ママー!もうすぐつくってー!】
電話越しに子どもが喜ぶ声が聞こえ、すぐに家を飛び出し、車を走らせた。もちろん飲酒運転。
僕
【待っててね。遅くなってごめんね。一旦電話切るね】
子ども
【うん!】
車で15分程で到着した。
車から降り、家へ歩いて向かう。
すると…
玄関には子どもと妻が立っていた。
思わず僕は妻に言った。
僕
【急にどしたん?】
妻
【材料余ってたから作っただけ】
僕
【それだけ…?】
妻
【冷めないうちに食べよ】
僕
【う、うん…】
子ども
【早く食べよー!】
そして、普通に3人でご飯を食べた。
食事中の会話は、僕と妻はなくお互い子どもに話しかける感じみのだったが、
食べ終わる頃に妻から話しかけられた。
妻
【離婚してから何人かと付き合ったけど、子どもに対して怒られた事はなかった。色々考えて、私はダメな母親。そして、あなたが居なくなってからこの子は元気がなくなった】
僕
【そなんや…。言いすぎてごめんな。】
妻
【今まで付き合った人は子どもをそこまでみてくれなかった。だから付き合っては別れの繰り返し。】
僕
【まぁ…子どもには一番気をつかうよね。僕も子供のときは同じ境遇だったし】
そう、僕はこの子と同じ境遇だった。
僕が3歳の頃、離婚をして母親と姉と3人で暮らしていた。母親は幾度となく彼氏を作り、男を家に呼んでいた。再婚もしたがうまく行かず離婚を繰り返した。僕の苗字は合計で3回変わった。
そのせいか、僕の姉(3つ年上)は高校時代荒れて、家庭は崩壊してた。
新しい彼氏、新しいお父さんからは冷たくされたり、殴られたりもした。
だから、僕はこの子には絶対しないと誓っていた。
妻
【二重の生活はお金がかかる。こっちに引っ越してきなよ。家賃は半分だしてね。】
僕
【はぁ?いきなりなにさ。どうしたんよ。】
妻
【嫌なん?】
子ども
【一緒に住むの?やったー!】
僕
【いや…展開が早すぎるやろ…】
妻
【確かにこの家では狭すぎるよね。】
確かに3人で住むには狭すぎる家だった。
よくある2階建のハイツだ。
妻
【引っ越す?保育園から遠くなければいいけど】
僕
【早いな。まだ付き合ってもないしこの間喧嘩したところやん。お互いの気持ちも確認してないで】
妻
【私を見ればわかるでしょ。知り合って10年以上経つんだから】
確かに好きでもない相手にこんな発言はする訳はない。そして、昔から好きになれば一直線で誰の意見も聞かず突き進み失敗していた。その度、僕に相談をしてきて、僕に怒られていた。
なので、大体の性格はわかっていた。
僕
【そら、何となく分かるよ。でも、何かしらの言葉あるっしょ?】
妻
【言葉?なにそれ?好きとか?はい、好きですよ】
僕
【何その言い方。まぁいいや。とりあえず引越しは待ってよ】
妻
【わかった】
子ども
【付き合うの?やったー!パパになってくれるの?】
僕
【パパではないよぉー…。でも、パパに近い存在かな?休みの日どっかお出かけしよっか】
子ども
【やったー!】
妻
【この前はごめんなさい。本当にありがとう…】
僕
【何も気にせず。お互い前を向いて歩こう】
その日から半分一緒にに住むようになった。
自分の家から着替えだけ持ち込んで、妻の家の小さなタンスにしまった。
基本は妻の家に帰り生活をした。
半同棲を始めて3ヶ月程した時、自分の家の家具家電を全て捨て家を引き払った。
同棲を始めて半年が過ぎ、子どもは小学1年生となった。
次回ファイナル。