不妊治療
不妊治療については、かなりセンシティブな内容になります。
これから治療を始めるにあたり知りたいと思う方がいらっしゃる反面、思い出したくないと見るのも辛い方がいらっしゃる方がいるのも事実です。
書いて良いのかとっても迷いましたが、特別養子縁組という選択をするには避けては通れない不妊治療。
特別養子縁組について書くのなら、ここも書こう!と決めました。
まず、現在日本における不妊の定義は、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいい、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義されています。そして、10組に1組以上のカップル不妊に悩んでいると思料されます。
(公益社団法人日本産科婦人科学会HPより一部抜粋
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=15)
1年ぐらい避妊せずにSEXして妊娠しなければ、不妊かな?と考え始めてもいい、ということですね。
不妊かな!?と思い悩みすぎることで、妊娠しないこともあるので、1年ぐらいはのんびり考えていてもいい気がします。
しかし、妊娠を考え始めたのが40代であれば、自然妊娠は難しいと考え、直ぐに治療に入る方もいらっしゃいます。
この記事では、
・40代になっての結婚、不妊治療
・特別養子縁組で女の子を迎え入れた
ご家族の不妊治療について、ご紹介します。
Q. 不妊治療を受けようと決断されたきっかけは?
A. 私の場合、結婚したのが40代だったので、簡単に妊娠はできないだろうと考え、すぐに不妊治療の病院へ行きました。
Q. 治療で特に辛かったことは?
A. 高齢だったので、タイミング法などせず、すぐ体外受精になりますと言われました。そのため、次の月からすぐに治療を開始しました。
今、思い返すと、私はどの治療もみんな辛かった。例えば、採卵できなかった時、電話で受精できなかったと聞いた時、妊娠判定で妊娠できていないと聞いた時、急遽検査のために仕事を休まないといけなくなった時などなど。
その中でも一番辛かったのは、流産した時です。心音確認できませんと言われた時は本当に辛かった。その日、どうやって家に帰ったのか覚えていません。流産したということを主人や職場の上司に言うのも辛かった。
流産の手術もしましたが、待合のカーテン越しの隣の女性は採卵のようでした。隣の女性は採卵なのに、私は流産の手術しなきゃならない…なんでなんで??ごめんねごめんね、と自分で言っていました。本当に辛かったです。
採卵や移植は痛いですが、妊娠という夢があるので我慢できます。でも流産の手術は本当に身体的精神的に痛くて辛かったです。
Q. 治療で特に注意したいことは?
A. 私もそうでしたが、とにかく妊娠のことばかり考えて視野が狭くなっていました。妊娠できないからとイライラしたり、焦ったり、落ち込んだりしていたと思います。結果が出なかった時の落ち込みは、想像以上に精神的なダメージが大きかったです。
悪いことは考えず、家族を作るという良いイメージ持つこと、気持ちを素早く切り替えること、なにより自分自身のメンタルを強くすることが大事かもしれません。
Q. 治療の中で心が休まることは?
A. 着床できなかったり、受精できなかったりしても主人は一度も私を責めませんでした。
辛いことがあると必ずお花を買ってきてくれたり、気分転換に美味しいものを食べに連れて行ってくれたりしました。そんな時は心が休まりました。
Q. 治療にかかった費用は?
A. 私の場合、流産後すぐ顕微受精に切り替わったため、350万はかかっています。
Q. 治療を断念するに至った理由は?
A.主人とはどこかで区切りをつけないといけないと話しており、私が45歳になるまで治療続けようと決めていました。