[新人薬剤師向けコラム]自家製剤加算の取り方(半錠編)

🔵自家製剤加算条件として考える項目

*医師の指示より半錠した時
*医師の指示より粉砕をした時
*医師の指示より脱カプセルした時
*無菌の目薬を調製した時
*漢方薬に単シロップを混ぜた時 など…

🔵半錠の算定例①

Rp)ノルバスク錠2.5mg 0.5錠 1×朝 30日分

✅算定可能。
条件として割った後のmgが商品として存在してないため。(ノルバスク1.25mgが存在しない)
次に下の添付文書を見てみよう❗️

✅赤枠で囲った部分にノルバスク1.25mgの商品がないため2.5mgの半錠で加算🆗
逆に10mgの半錠だと5mgの商品があるので割っても加算は取れない(5mgで調剤すれば半錠しなくて済む)

🔵半錠の算定例②

Rp)プレドニゾロン5mg 0.5錠 分1 朝 5日分

✅先に添付文書を見てみよう❗️


✅3パターンの添付文書を挙げたが先発、後発
またはメーカーによって規格違いも作っていたりしてる。
プレドニン錠5mgの添付文書だけみると半錠の製品がないがプレドニゾロンの「NP」製品には2.5mgがあるため別メーカーやプレドニンの5mgで割っても加算は取れない🆖

🔵半錠の算定例③

Rp)ワーファリン0.5mg 0.5錠
  ランソプラゾールOD錠15mg 1錠
  グリメピリド1mg 1錠
  ビソプロロール2.5mg 1錠
    ———上記全て一包化———-

✅自家製剤加算は取れない🆖
一包化の場合は外来服薬支援料2(一包化加算の事)が優先的に算定となるため(重複加算🆖)

🔵半錠の算定例④

Rp) ワーファリン0.5mg 0.5錠
     ランソプラゾールOD錠15mg 1錠
     グリメピリド1mg 1錠
     ビソプロロール2.5mg 1錠
               朝食後 30日分
            ——-上記全て一包化———-
Rp)ゾルピデム錠5mg 0.5錠
                                            就寝前 30日分
        以下余白

✅飲み方が違う場合はそれぞれ算定が可能
朝食後の1剤4種は一包化として加算🆗
就寝前のゾルピデムは自家製剤加算として🆗

🔵半錠の算定例⑤

Rp)ミラベグロン錠25mg 0.5錠
    ラベプラゾール錠5mg 0.5錠
  デュロキセチン錠20mg 0.5錠

✅全て半錠する事が出来ないため加算🆖
✅ミラベグロン(ベタニス)→徐放錠
✅ラベプラゾール(パリエット)→腸溶性
補足としてPPI(ボノプラザンを除く)は基本的に腸溶性で出来ている。
✅デュロキセチン(サインバルタ)→腸溶性
※薬の名前に徐放や腸溶性と書かれていないパターンもあるため半錠する時は添付文書や書籍で確認すること。

✅その他半錠しない薬
ニフェジピンCR(コントロールドリリース)
ニフェジピンL錠(ロングタイプ)
ベザフィブラートSR(サステインドリリース)
ユニフィルLA(ロングアクティブ)
フェロ•グラデュメット錠…その他にもあり

🔵まとめ

✅半錠後の規格品がないか確認
✅先発半錠でも後発品に半分の規格品がないか
逆の場合も然り
✅一包化と自家製剤加算は同じ用法内で算定出来ない
✅用法が異なれば、それぞれ加算算定🆗
✅徐放錠や腸溶錠など特殊製剤の半錠は🆖

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