SteamVRがVRの標準仕様「OpenXR」に正式対応

SteamVRアップデートはOpenXR1.0の完全にサポートします。これはオープンスタンダードの大きな一歩です。

SteamVRの最新アップデートバージョン1.16には、OpenXR 1.0の完全なサポートが含まれています。これは、開発者がアプリを多くの異なるAPIに移植するのではなく、単一のAPIを中心に構築できるようにすることで、クロスプラットフォームVR開発を容易にすることを目的とした広く支持されている業界標準です。さまざまなヘッドセット用。SteamVRによるOpenXR1.0のサポートは、この標準の採用にとって大きな前進です。
SteamVRは、すべての主要なPC互換ヘッドセットを幅広くサポートしているため、PCVRの主要なプラットフォームです。これにより、OpenXRを採用することが最も重要なプラットフォームの1つになり、開発者は、増え続けるVRヘッドセット間でシームレスに動作するアプリケーションを簡単に作成できるようになります。
バルブによれば、現在すべてのユーザーが利用できるSteamVRのバージョン1.16は、「Windows for Vulkan、OpenGL、D3D11、およびD3D12のすべてのOpenXR1.0準拠テストに合格しています」。
これは、ValveがVR開発者に、開発者の作業を減らして主要なヘッドセットをシームレスにサポートするOpenXRアプリを構築および配布するためのグリーンライトを提供していることを意味します。このようなアプリは、SteamVRの外部でも他のOpenXRプラットフォームと互換性があります（たとえば、開発者は、コードを変更せずに、理論的には同じOpenXRアプリケーションをSteamとOculus PCに配布できます）。

SteamVRバージョン1.16は、VRアプリのレンダリングパフォーマンスのオプション（スロットル、予測、モーションスムージングなど）の追加など、いくつかの改善点ももたらします。
OpenXRは数年前から開発されており、XR分野の多くの主要プレーヤーから支持を得ています。この規格の1.0バージョンは、2019年に発表され、Oculus Quest＆Rift、Windows Mixed Reality、Unity、Unreal Engine、SteamVRなどの主要なVRプラットフォームやゲームエンジンにゆっくりとしかし着実に導入されています。

（参考）https://store.steampowered.com/news/app/250820/view/3044967019267211914
（参考）https://www.khronos.org/openxr/