VRが3密を防ぐ!リモートワークを助ける国内外のVRシステム。
コロナ禍でリモートワークが増える中、ZoomやGoogle meets等のオンラインミーティングが急速に浸透しています。2度目の緊急事態宣言を受け、更にリモートワークの割合が増え、働き方が大きく変わった人も多いのではないでしょうか。こうした中、国内外でVRを使った働き方が注目を集めています。
VRでコロナ対策を!事業者向け無償パッケージ公開/スペースリー
VRクラウドソフトの提供を行っている日本の企業、株式会社スペースリーは不動産・住宅分野の全事業者向けに新型コロナウイルス対策としてLINE連携チャット接客システムとVRウェブ接客システムを無償提供することを発表しました。
元々、不動産・ハウスメーカーなどの分野を中心に多数の事業者にVRサービスを提供していたスペースリー。
今般の新型コロナウイルスの拡大に伴い、アンケート調査を行ったところ、来客数の減少など大きな影響を受けていると回答しました。また、全体の3割の事業者が「VRなどの遠隔接客」、「Zoomなどのウェブ接客」、全体の2割の事業者が「コミュニケーション円滑のためのチャットツール」の導入を検討していると回答しました。
このようなアンケート結果やこれまでの取り組みを受け、スペースリーは非対面での業務成果達成を実現するための、自社サービスパッケージを無償提供することを決定しました。
このパッケージは、不動産・住宅、リフォーム業における物件の案内や打ち合わせ、小売業、製造業などにおける店舗やショールームの案内等、VRを活用して非接触を維持した顧客とのやり取りをサポートします。
コロナ禍で外出がしにくい状況の中、スペースリーがインドアビューの撮影制作を代行する他、CG家具を配置する「バーチャルホームステージング」や、居住中物件の家具や物を消して空室を再現する「家具消し」によって、オンライン発信をより効果的なものにします。
また、不動産住宅リフォーム業界向けオンライン商談ツール「VRウェブ会議」では非対面での営業を支援するとともに、事業者間でVRコンテンツを共有し、活用しやすくするための仕組みの提供も予定しています。
VRウェブ接客システムにおいては、スペースリー独自の特許技術である360°VRコンテンツの遠隔同期機能によって、接客担当者と顧客が同じ360°VRの画面を見ながらWeb会議をすることができます。画面共有される360°の映像は顧客と接客担当者の双方が操作可能です。
無償提供のお申込はこちらから。
VR会議で新しいコミュニケーションを!新アプリ「Arthur」
ドイツのミュンヘンを拠点とするスタートアップ企業Arthur Technologiesは、シードラウンドで250万ドル(約2.6億円)の資金調達を行いました。同社はこれにあわせ、VRコラボレーションソフトウェア「Arthur」のベータ版をリリースしています。
Arthur Technologies社は2016年に創業し、AR・VRのソフトウェア開発を行っています。今回リリースされた「Arthur」は、ビジネス用途にデザイン設計されており、VRヘッドセット、またはWebブラウザを介してバーチャル空間でミーティングを行えます。他にもホワイトボードの使用やWebブラウザの画面共有、包括的なファイル統合システムなどの機能が備わっています。
「Arthur」は今回ベータ版がリリースまで、クローズドベータを限られたクライアントへ提供していました。フランスのメガバンクであるソシエテ・ジェネラルや世界最大の自動車メーカー、世界最大のプロフェッショナルサービス企業でも利用されているということです。今後の展開としてiOSとAndroidの両モバイルデバイスにArthurをリリースする予定です。
「Arthur」のようなプラットフォームは在宅勤務への効果的な切り替えや、人混みを避けることに効果的なソリューションといえるでしょう。
参考:https://spacely.co.jp/news/release40
参考:https://www.roadtovr.com/arthur-2-5m-vr-office-investment/