アメリカ陸軍がマイクロソフトの「HoloLens」を導入!2021年完成予定
Microsoft社が開発した(そしてちょっぴりセールスに苦戦している)MRデバイス「HoloLens」アメリカ陸軍がこのHoloLensの導入準備を進めています。
米陸軍からは、HoloLens 2をARトレーニングプログラムのトライアルシーンが公開されています。何もない室内で、兵士らはバーチャル空間上の敵を画面内に確認し、模擬的に戦術の訓練を積むというものです。
2018年、マイクロソフトは、Magic Leapを4億8800万ドルで契約し、ARヘッドセットを米軍に供給しました。初回テストは2019年4月に米陸軍で行われており、その後デバイステストを行う兵士の数を増やしながらシステムのアップデートやUIの改良を続けています。
また、今回のトライアルを報じているメディア、Military Timesはその様子と一緒にシステムの詳細を報じています。このシステム「Integrated Virtual Augmentation System(IVAS)」を構成するデバイスは、HoloLens 2に加え、サムスン製のトランシーバーデバイスと8時間の連続使用が可能なバッテリーです。
外付けのセンサーを含むデバイスの総重量は約1.1キロ。米国陸軍は、今後約0.9キロまでの軽量化を目指しています。
現在、トライアルはトレーニングのみで使われていますが、最終的には実戦での使用を目指しています。
IVASのもっとも重要な機能は「標的認識のサポート機能」です。これはユーザーが見たすべてのものや人をそれが何であるか、判別する機能のことです。これにより、相手が敵なのか非戦闘員なのかを、即時に区別することができます。
米国陸軍によると、本システムは2021年9月の完成を予定しています。
参考:https://hololens.reality.news/news/heres-your-first-look-us-armys-combat-ready-hololens-2-action-0270873/