歴史的瞬間を再現。キング牧師の「I Have a Dream」がVRで蘇る。

2019年12月18日(現地時間)、キング牧師による歴史的なスピーチをVRで再現した作品「The March」を公開すると発表しました。

リンカーンの奴隷解放宣言から100年目の1963年の8月28日、キング牧師ことマーティン・ルーサー・キング・ジュニアは、リンカーン記念堂前でアフリカ系アメリカ人の現状や差別撤廃を自分の夢を交えて訴えました。

「I Have a Dream」

人種平等と差別の終焉を呼びかけた演説の一説は今でも歴史に残っています。

https://youtu.be/HqgrHRrssP0

そんな演説から50年以上が経つ今、タイム誌はその様子をVRで再現したことを発表しました。

今回再現されるのは、この有名なキング牧師のスピーチと、同集会で行われた25万人もの人々が参加した「ワシントン大行進」の模様。

モーションキャプチャー、AI、3Dレンダリングを組み合わせ、1963年8月28日のリンカーン記念堂前の様子をできる限りリアルに再現するとしています。

画像1

出典:https://style.nikkei.com/article/DGXKZO41376690W9A210C1TCL000/

The Marchでは、20万人もの人々が参加した「ワシントン大行進」を再現するため、80人もの人物をモーションキャプチャー。若者から実際にキング牧師のスピーチを目の前で見た彼らの曾祖父にあたる世代までもが参加しています。
タイム誌のMia Tramz氏は「教科書で読んだ昔話が、突如、自分ごとに。一人称体験は人の心を揺さぶる。このプロジェクトを通じて、我々は前世代と現世代を引き合わせた。若者たちはアメリカの歴史における公民権運動の重要性を理解することとなる」とコメント。


完成したVRは、2020年2月28日(現地時間)に、シカゴの「DuSable Museum of African American History」(アフリカ系アメリカ人の歴史と文化を記録した博物館)で公開予定。また、同年中にはアメリカ中の博物館で展開する予定です。



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