住み慣れた家で...

住み慣れた家で...

「自分が永らく住み慣れた家で最後を迎える...」

そんなフレーズを研修で聞いてある日のことを思い出していたよ。

テニスレッスンが終わって
親御さんと談笑している時にスマホがなった。
僕は解説に夢中で気がつかず
「コーチ電話がなってるよ」
って言われてはじめて気が付いた。

祖母が大好きだった僕が
熱心にコーチしているレッスンの風景を見届けて
祖母は星になった。

天に舞い上がるとき
住み慣れたいつもの部屋で最後を迎え
「五十三の倅じゃ」
我が子のように喜んで育ててくれた祖母

笑いながらテニスしてる姿を
見届けてくれて安心して星になってくれた...

僕も子どもたちによく言ってた事がある

「たとえ父危篤と知らせが入っても
   今やってることを止めることはするなよ。
   ディズニーで家族時間を楽しんでいるなら
   最後花火を見て十分に楽しんだ後に来い。
   お前たちの笑顔を見ながら僕は安心して旅立ちたい」

どんな時も自分達を優先して欲しいんだよね。

楽しい時も悲しい時も
辛かった時も...
もう十分に味わせてもらったから...

祖母は一人寂しく部屋で畳に
うつ伏せで倒れていた...

と後で叔母さんから聞いていた

でも
きっと一人寂しくじゃない
そこは永らく住み慣れた思い出が
たくさんあるところだから...

だから僕も
何処で最後を迎えるか分からないけど
しっかり残していく人たちの
嬉しそうな笑顔を見ながら舞い上がりたいと思う

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