【2023-24　🍏的ペイサーズ考察】

いよいよ開幕直前！まだＮＢＡ鑑賞スタンバイが出来てないですが、今回の補強の中でどういう印象を得ているか、数チーム書いていきたいと思います。まずは我がインディアナ・ペイサーズから

１．補強について

1-1．トレード補強

オビ・トッピン（ＮＹＫより２巡目二つと交換）
⇒のちに書く、ジャレス・ウォーカーもいいけど、昨季の課題となったＰＦの主力候補として、ニューヨーク・ニックスで燻っており、ペイサーズへのトレードがずっと噂になっていたトッピンの加入は大きい。
特にそのスコアリング能力と、トランジション＆レシーブ＆フィニッシュというハリバートンとの相性の良さがあり、今回のメイン補強となった。
インサイド含めスコアリングの安定感の向上に繋がりそう。

1-2．ＦＡ補強

ブルース・ブラウン（デンバー・ナゲッツより）
⇒昨季のチャンピオン、デンバー・ナゲッツではシックスマンとして活躍したコンボガード。
コンボガードは欲していて、かつ昨季のチームとしての課題であるＤＦ力向上の切り札となり得る存在。
金額の高さが悪い意味も含め課題となったが、チームのサラリー事情の補填もあってなので、大きな問題でもなく非常にお得な獲得。
今季はスターティングのＳＧとしての活躍が望まれる。

1-3．ドラフト獲得

ジャレス・ウォーカー（ＷＡＳドラフト１巡目８位⇒１巡目７位のビラル・クリバリと２巡目加えてトレード）
⇒７位でのクリバリ指名に驚かされたものの、蓋を開ければ指名権とともに獲得する、ＫＰの手腕によるもの。
当初から守備力向上のカギとして、獲得が予想されていた選手。
ギリギリラインの予想でしたが、ＤＥＴがアサー・トンプソンを獲得するなど、少々の予想外もあって、安定の指名。
トッピンの獲得もあり、ベンチからの出場が予想されるが、守備力やリバウンド力は十分通用し、思いの外パスセンスにも長けている。
課題はシュートへの意識とスキル面。
ドライブからのシュートが不安定なフローターなど、現状はあまり手数がない。とは言えスキル不足というより、本人の意識部分にもよるものと考えられる。そこを改善すれば、かなり厚みを増しそう。

ベン・シェパード（１巡目26位）
⇒レナード・ミラーのようなサイズあるウイングや、コルビー・ジョーンズのようなハンドラーも行けるコンボガードを予想していた為、指名そのものに多少驚かされましたが、クリス・ドゥアルテのトレードアウトも予想されていた為、ＤＦの行けるシャープシューターとして、いい指名だったと思ってます。（コンバインにも初日来てたから、完全想定外とまではいかないけど）
マコ隊長とコンビが仕上がっていたり、十分ローテ入りも狙えそうだが、層が厚い分、来季以降が本格的な活躍かなと予想してます。

アイザイア・ウォン（２巡目55位　2way契約）
⇒ペイサーズに限り、2way契約の選手もピックアップ
まさに26位で指名を予想していた(29位と32位は来季に向けてトレードされた為)コンボガードタイプの選手。
44位のモジャベ・キングが今季契約されない為、彼が2way契約
サマーリーグやプレシーズンを見てる限り、ハンドリング技術そのものは悪くないけど、どうしても球離れが悪く、プレーチョイスに問題あり。
Gリーグ中心にどのように成長していくかが、今後のステップに繋がりそう。

オスカー・シブエ（ドラフト指名外　2way契約）
⇒今ドラフトではビッグマンがそこまで重視されなかった為、ドラフト外にはなったものの、リバウンドマシーンとして面白い存在。
2way契約で獲得出来たのは大きい。
正直、後に書くけどペイサーズの2番手以降のビッグマンが安定してない為、今後引き上げられる可能性も成長次第ではあり得そう。

1-4．放出組

クリス・ドゥアルテ（⇒SAC）
オシェイ・ブリセット（⇒BOS）
ジョージ・ヒル（未定）
ジェームズ・ジョンソン（未定）
⇒正直ほぼダメージはなし。
皆貢献してくれてたものの、ドゥアルテはヒールドの存在や、シェパードの指名でそこまでダメージはなく、ブリセットはトッピンの獲得があって、ダメージはない。
ベテラン勢含め、本当にありがとう。

1-5．補強感想と採点

基本的に欲しいポジションは全部取れていると思う。
課題だったPFにはトッピンとジャレス、サイズあるSFは欲しかったがブルブラの加入などでマスリンはSFへ行くため、ここを無理に補強する意味はなくなった。強いて言えばターナーの控えセンターがはっきりしない部分と、ヒールドの延長契約が一旦拒否されたことで、前年からのトレード候補であったタイス含め、整理出来なかった事で採点は微減。
今のチーム環境でどう上がれるかという部分が強いけど、DF指導に長けたコーチの獲得などが進まなかったのは少し残念かな。

採点：90点

未来に向けての指名権獲得などもあるので、基本的には満足。
20位までの指名権をトレードアップで取れたら、ウィットモアも狙えたけど、そこら辺は運負けで仕方ない。
行ける範囲では十二分な形だったと思う。減点要素はあくまで最高の結果に対してだけで、本当に良かった。

２．ローテーション予想

TIER１（スターター濃厚）

タイリース・ハリバートン
⇒ここでは細かく取り上げないが、大型延長契約も結び、新ペイサーズの顔。彼がチームの中心となるのは間違いない。
マイルズ・ターナー
⇒ペイサーズでのキャリアはナンバーワン。
昨季の躍進でいよいよフランチャイズプレイヤーとして更なる覚醒を期待される。昨季の安定感で不動。
ブルース・ブラウン
⇒バランスを考えれば、スターターに３P特化型のヒールドでもいいけど、守備力とのバランスを考えれば、彼はスターターから外せないかな。
オビ・トッピン
⇒プレシーズン前はジャレスとのPF争いも予想していたが、プレシーズンを見る限り、彼がスターターになるのはほぼ間違いなさそう。

TIER２（ローテーション入り濃厚）

T・J・マコネル
⇒ペースチェンジャーとして、ローテからは外せない。
チームのメンターとしての活躍も期待。
アンドリュー・ネムハード
⇒病気の治療で出遅れたが、相手のエース格を守れる守備力とスタンダードな能力の高さから、マコネルとの併用も可能。マコネルとどちらか一人の起用かとも考えたが、DF力を考えれば彼も十分TIER２かな。
バディ・ヒールド
⇒トレードの可能性も出てきて、ブルブラの加入でPTは減りそうだが、リーグ屈指のシューターはしっかりとローテーション入りするだろう。
ベネディクト・マスリン
⇒SFのスターター候補だが、今はパスなどプレー幅を広げてる最中。プレーに迷いがあれば、後記載のニスミスがスターター入りも
アーロン・ニスミス
⇒SFの控えやスモールラインナップ時のPFも任せられる可能性は高い。
プレシーズンを見る限り、プレー幅も広がり守備の安定感を重視したり、スペーシングを重視するならニスミスがスターターもアリかも。

TIER３（ローテーション当落線上）

ジャレス・ウォーカー
⇒ビッグマン組では最もローテ入りの可能性は高い。
守備面・パス面など素晴らしいものを持っていて、十分ローテ入りは予想されるが、現状の陣容とネスミスの調子の良さを考えると、少なくとも前半戦はメインローテから外れる可能性もある。

ジェイレン・スミス
⇒センター２番手争いが拮抗するのは彼がもう一段伸びきらないから。
リバウンド力などは問題ないが、戦略的なムーブ面の問題が少なくない。
プレシーズンを見る限り、少し改善されてはいるが安定感次第。

アイザイア・ジャクソン
⇒同じくセンターの２番手争いの候補。
リムプロ能力は高く、ネムハードとのコンビでラジコン型としていい働きをするが、個での切り崩し能力はさほどでもなく、ファウルが多い事が立ち位置を上げられてない。

TIER４（当面はベンチ要員）

ベン・シェパード
⇒補強の項でも書いたが、層の厚さでしばらくはベンチ要員かなと。
シュート能力は高いので、ヒールドやタイスのトレードが起きれば出番が増える可能性も。

ジョーダン・ウォラ
⇒昨季途中加入でローテ入りするも、今季はPF勢が厚くなり、出番減は避けられない。もう一段階リバウンド面などで向上すれば、メインよりのPF二人よりもクリエイト能力は高いと思う。

ダニエル・タイス
⇒ワールドカップチャンピオン国のセンターは年齢的な要素も大きく、おそらくローテからは外れる。
実力や安定感では間違いなく、現状２番手なのだが悩ましい所。

３．上に上がる為の課題

３-１．チームディフェンス

ブルース・ブラウン、ジャレス・ウォーカーなど個でディフェンス力に定評がある選手は増えた。
あとはチームとしていかに守れるか。

３-２．チームリバウンド

サイズは大きくなったが、リバウンド力がある選手が加入したと言えるのはジャレスくらい。
スクリーンなど、もっと基礎的な意識を高めないと簡単にはいかないだろう。

３-３．２番手センターの確立

セカンドユニットは、１番から４番くらいまでは高いレベルで争えるイメージだけど、どうしても２番手センターがはっきりせず、スミスかジャクソンがいかに安定するかが、総合力アップに繋がると考える。

４．個人的選考キーパーソン３名

4-1．タイリース・ハリバートン

間違いなく中心となる存在。
彼がシーズン通して、どう活躍し、どうチームを盛り上げるかがペイサーズの今後に繋がる。

4-2．アーロン・ニスミス

マスリンがスターターとなり、セカンドユニットでの出場がメインとなりそうだが、彼がスターターと遜色ない活躍をすることがペイサーズを引き上げる要因となるはず。守備力はより安定感があるのでディフェンス面でもカギとなる。

4-3．アンドリュー・ネムハード

昨季、想像以上の活躍を見せてくれたネムハード。
今季はジャレスなどサイズあるディフェンダーも増えた為、がっつりミスマッチ相手と当たる事はなくなるはず。
ハリバートンほどの支配力はないだろうが、セカンドユニットのコントロールなど、重要なポイントで彼の活躍がカギになる。

５．今季の目標

【プレーオフ出場】

プレーインは十分視野に入るが、プレーオフにストレートに行けるかどうかは正直選手の力はともかく、若さや未熟さを見るとまだ未確定レベル。
帯に短したすきに長しの、一部ローテーションではなく、真面目に12人（現在のTIER3まで）がもっといいローテ争いを繰り広げる状況を楽しみにしたい。