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責任を果たす人とは

今回は責任についてのお話です。

責任を持って仕事をすることについて
少しでも気持ちが楽になるとうれしいです。


責任とは

みなさん、突然ですが責任感は強いですか?
責任ってなんだか重たい印象の言葉です。

責任感とは、

自分のやっていることについて
責任を果たすぞ

という気持ちのことです。

責任とは与えられた任務や義務という意味です。
それを果たす(成し遂げる)強い意志がある人は、
責任感が強い人です。

では責任を果たすとはどういうことでしょうか。

英語では責任を"Responsibility"と言いますが、
この単語には2つの言葉が入っています。

"Respond"(返答する)+ "Ability"(能力)

これには

"Ability to Respond"
返答する能力

という
意味が込められています。

つまり責任とは"対応力"ということです。

対応力 = 責任を果たす


責任を果たすということは、
対応力が求められるということです。

必ずしも"その仕事をこなせる十分な能力"
がなくても責任は果たせるのです。

えっ、十分な能力がないのに責任果たせるの?

と戸惑うかもしれませんね。

例えば、あなたが職場やバックオフィスで
何か新しいことにチャレンジします。

そういう場合、大抵は十分な能力を
まだ持ち合わせていないでしょう。

それでこそチャレンジというものです。

そこで重要なのが、自分の行動に責任を持つこと

責任を果たすには対応力が求められrます。
チャレンジする上で失敗はつきものです。
ですが失敗した時にどう向き合ってどう返すか、
その対応力が責任を果たす上で最も大切なことです。

失敗に対して責任を果たす

ぼくは船を管理する会社で働いています。
そこで最近、会社で大きな失敗をしました。
アメリカに船が到着したのに、港に入るための手続きを
すっかり忘れていたのです。
その手続きは1週間ほどかかるのですが、
船はもう到着してしまい、動けなくなりました(涙)。

この船は1日150万円ぐらいでお客さんへ貸し出してました。
1週間待たされると損失は約1,000万円。

船長からの夜中の電話でそれを知り、
"終わった、退職を待たずして首だな”と思いました。
しかも金曜日、週末に突入すると来週まで何もできません。

そこで責任を果たす力が問われました。
1週間待たされると覚悟していましたが、
深呼吸をした後スイッチオン、作業にかかります。

通常の手順では夜中ですから、日本人は寝ています。
そこでウェブサイトで実際手続きをしている
アメリカの会社を検索し、直接電話しました。

現地は時差でまだ金曜日のお昼、電話がつながりました。
"ごめんなさい、○○ですがぼくが手続きを忘れて船が動けません。
何かいい方法はないでしょうか?"
なぜか意外とぼくの声は落ち着いている。

"先ほどメールも送ったのですが届いてますか?"
何度か会話をしてメールが相手に届いたことを確認、
その人(キャシーさん)は契約担当(ビクターさん)に
つなげてくれました。

ビクターさんから連絡があり、現地の15時までなら
アメリカの海上保安庁と交渉できるかもしれないと言われました。
残りは後2時間。

日本では真夜中の1時ぐらい。
申し訳なくも日本の保険会社へ電話をして
必要な書類を取り寄せることに成功しました。
後で平謝りです(汗)。

急いで書類をビクターさんへ転送し、メールでやり取り。
ビクターさんがぼくが書類を準備する間に根回しをしてくれ
迅速に手続き完了のレターが発行されました。
次に現地の代理店に電話をし、海上保安庁に確認をお願い。
しばらくして海上保安庁から許可が出たのです。

夜中からぶっ通しで作業をして日本は朝の6時(泣)。

船は入港許可が下りて動き出し、損失は約5時間。
1週間の見込みロスが5時間になったのです。
それでも約100万円の損失ですが(汗)。
まだ請求が来ていないから怖いです。

当然やってはいけないミスですが、
責任を果たすとはこういう事かなとも思いました。
ミスした後、どのような返答(アクション)を起こすか、
それが自分の行動に責任を持つ事かと思います。

だからチャレンジして精一杯やればいい。
何かあれば対応力で責任を果たす。

必要な能力はそのように身につくのかなと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

(終)

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