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フリーランスの人たち

長年アメリカで技術営業やってたぼくは
いろんな国のエンジニアい会いに行ったものだ。

イスラエルのインテルに行った時は
空港で3時間ぐらいチェックが入って
別室に連れて行かれる。
空港入り口で銃を構えた人が両側に2人いて
ぼくは無事に帰れるのだろうか、と一瞬頭をよぎる。

いろいろなところでいろいろな人にあったけど
会社員だったせいか、
ちょっと人に会うのに飽きたのかなぁ。

生まれの島に帰ってきてからは
今の仕事もお客さん相手だから
営業の側面がある。
でも出張もほとんどせず
家族といられるから、家が一番楽しい(笑)

そんな中、10月に島の祭りに出ていたら
LLACハウスっていう、ぼくの住んでいる地区で
おふるまいがあり、庭でごちそうをいただいた。

どうやら10月14日(月)の祝日にオープンするらしく
子供に1,000円の食事券もサービスということで行ってみる。
中に入ると机といすが並ぶ開放感のあるスペースで
何やら猫のグッズをたくさん置いている。

かわいいのでついノートとペンを買って帰った。

そこでフリーランスのセミナーを知ったのだが、
意味もわからず面白そうだということで
今治のセミナーに申し込んだ。

フリーランスの人に会い始めたのはその頃から。

どこからをフリーランスと言うのかわかってないが、
副業を始めたい人、在宅で少し稼いでいる人、
インフルエンサーというなんかすごそうな人など、
今まで知らなかった人に会うにつれて、
会社で飽きてきた人間関係への感覚が少しずつ変化していく。


なんとなく、アップルのスティーブ・ジョブみたい。(突然だが)

ぼくはアメリカで日本料理のレストランで働いていたことがあった。
そこの寿司シェフはスティーブの友達。
ぼくはスティーブにエビの天ぷらを揚げたことがあった。
彼は食べるものがかたよってたので
天ぷらのエビもスティーブ特別仕様。

レストランでは美しさを出すため
エビをあられで覆って揚げていた。
エビがピンとまっすぐになって見栄えもいい。
が、
スティーブはアラレなして揚げて、と注文するので
エビはくるっとエビ反りしてしまう。
まるで家で出すような天ぷらだが、それを好んで食べていた。

そんなスティーブが最初のiPhoneを開発した時も
エンジニア(確かグレッグ)と
レストランで打ち合わせしてたとか。

そんなスティーブの印象は、アップルの中でいつも孤独な感じ。

ボードミーティングもこのレストランで行われ、
すっごくお金持ちそうなボードメンバーと、
アル・ゴアまで来てたなぁ。
みんな賑やかに話してるけど、スティーブが登場すると
なんだか静かに。
少ししてスティーブが帰るとまた大騒ぎ。

なんと孤独な人なんだ、と
天ぷらを揚げながら思ったものだ。

少し話がずれたが
フリーランスの人はそんな孤独感を感じる。
だから似たような人と集まった時の
あの熱狂ぶりはすさまじい。

さみしいというより
心の中の本当の気持ちを出せる場所に
やっときた、と無意識にでも思っているのではないか。

とにかくこの環境は楽しい。

また人と会うのが楽しくなった。

(終)

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