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学生でも不動産投資できたわけ(アメリカ編)

アメリカで学生してた時に
Rich Dad Poor Dad (金持ち父さん、貧乏父さん)
という本に出会った。

社会人になれば "ラットレース" という、
いくら働いても前に進めない人生になるんだと書いていた。

さらにお金持ちはお金のために働かないというのだ。
ショックを受けた学生(ぼく)は学校の勉強をしながら
本を読みまくった。

英語だからいちいち単語がわからず
でもいちいち意味を調べながら読んでいて
最初は死にそうだった。

でも一冊読むたびに外に実践する場を求めて飛び出す。
ぼくは学生時代ロサンゼルスに住んでいた。
不動産に興味があり、毎週いろんなところでオープンハウスがあるので
お金がなくてもよく見に行った。

金持ちだろうが貧乏だろうがオープンハウスを見にいくのはただ。
アメリカのお金持ちは、短パンにTシャツだったりするから
見た目では金持ち度は判断できない(笑)

ビバリーヒルズに10億円の家でオープンハウスしてたから
買う気があるように装って中に入り
そのデカさや内装にびっくりして帰ったものだ。

勝手にチャンスはあると思い込み、
大学がビバリーヒルズの近くだったから
車でわざわざ遠回りして
毎日ビバリーヒルズをつっきって通学していた。

これは本を参考にした行動だ。
気がおかしくなったわけじゃない(笑)

それを1年やると特定のエリアの市場の動きが見えてくるそうだ。
その辺を通る人にたまに声かけたりして
いい物件が眠ってないか、気さくな人を装ってカジュアルに会話する。
でもさすがにビバリーヒルズで買えそうな物件は
見つかるはずもなかった。

結局最初に買った家は新築のDuplex(デュープレックス)
デュープレックスとは2つの家がひっついたような建物で
2家族に貸し出すことができる。

場所はサウスセントラルという最も危ないエリアの一つ。
購入前に夜に車を走らせ周りの危険度を確認。
夜に行くこと自体危険なのだが、意外と平和そうだっから
ここで新築を買うことにした。

価格が高くてもそれを補う家賃収入があれば
毎月プラスとなりキャッシュフローが生まれる。
テナントは生活保護を受けている人に入ってもらった。
なぜなら政府から確実に家賃を回収できるのだ。

留学生は基本、働いて収入を得てはいけなかったが
不動産ビジネスをしても何も言われなかった。
おそらくそんな留学生はいないのだろう。

ついでにLLC(合同会社)を設立して、
毎年CPA(公認会計士)に会って
まじめに納税申請をしていた。

学生も終わり頃に近づいて価格も高騰してたから
ぼくのようなアジア人のエンジニアに売却。

かなりの売却益が出たが元が両親のお金だったから
ほとんど返してほぼ振り出しに戻った(泣)。

この学生期間と、そのままアメリカで就職してからも
ロバートキヨサキのセミナーはお金があれば通っていた。

とにかく高いから手を振るわせながら購入するのだが
セミナーに行ったら行ったで、ロバートは厳しい。
知識を与えてくれるというよりも
参加者の根本に訴える。
小さくまとまった参加者の殻を破るための
ガチンコで迫ってくるのだ。

ロバートはよく、Content(コンテント)ではなく
Context(コンテクスト)が大事だと言っていた。
コンテントとは内容を指し、知識のことを言う。
コンテクストとは基本的な枠組みを指し、心の枠組みみたいなものだ。

コンテントが増えてもコンテクストが変わらなければ
いつまでたっても行動できない。
逆にコンテクストが変われば行動が変わり、
コンテントは後からついてくる。

ちなみに自動販売機のビジネスも
並行してやってたぼくだが、
コンテクストの変革なしでは、
学生でも社会人でも
キャッシュフローを生み出すことは難しいだろう。

結局未だお金持ちではないが、
どっかでチャンスはあると気楽に思っている。

(終)



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