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Siddhartha〜自由とは何か〜

今回はヘルマン・ヘッセ著の
シッダールタという本から。

シッダールタは釈迦の本名ですが、
いったい彼がどのように自由になったかを探ります。

ヘルマン・ヘッセ著

自由とは何か

みなさんは自由の定義を考えたことがありますか。
実はとってもシンプルなんです。

自由とは

苦しみの終わり

です。

自由であることは悩みや苦しみから解放されることです。

なんだか人間離れしてますが、
そう聞くと自由になりたいと思いませんか?

どのように自由になったのか

シッダールタはとても賢い高貴な一族の子供として生まれました。
頭がよくて教えを次々と会得し周りからも愛されていました。
本人も周りを愛していましたが、1つだけ満たされないものが。

それが自分の心でした。

そしてシッダールタは修行の旅に出ます。
主な修行の目的は一貫して"自分を無くすこと"でした。

  • 断食をして身を削る

  • 自分自身以外のものに集中する

  • ひたすら苦行をする

など"自己"から離れるための
ありとあらゆることを試します。

自己があるから苦しむのだ、
ならばそれを消せばいい、
という考えです。

あらゆる苦行を行ったシッダールタは
やり尽くしていくことで
とうとうあることに気付きます。

"自分を消すことはできない"

するとシッダールタに変化が訪れ始めます。

ふらふらと森を歩いていると
なんだか口元に笑みが浮かび、
あれだけ離れようとした自分に
意識が集中していきます。

自分から逃げられないのであれば
自分から学べばいい。
自分自身の弟子になればいい。

そう気づいた瞬間、
まわりがパッ~と開けて
見たことのない世界が広がり始めました。

シッダールタは長い眠りから
初めて目を覚ましたのです。

自由とは説明不可な状態

では目覚めて自由になったシッダールタが
どのような状態なのかと、
それは説明することは残念ながらできません。

もし言葉で説明できるのであれば
それは本当の目覚めではありません。

直接説明できませんが、
今生きている人で自由(苦しみの終わり)を
体感している人を1人知っています。

ベストセラー"The Power of Now"(パワー・オブ・ナウ)の著者
Eckhart Tolle(エックハルト・トール)氏です。

彼は自殺をしようかと思うほど
メンタルで苦しみますが、
ある日突然エゴがぶっ飛んで
自由(苦しみの終わり)になります。

当初は何がおこったかわからず、
しばらく公園でホームレスをしていました。
とても幸せな時間だったと言います(笑)

見かねた知り合いが部屋をあてがい
そこでしばらく過ごします。

そしてある時点から徐々に
周りの人がトールさんを訪ね
教えを求めるようになります。
本を書いて有名になるわけですが
自分が書いたのではないと言います。

手が勝手に書いたそうです。

そのトールさんが自由について、

"自由とは言葉では表現できません。
しかしポインターのように
自由の方向を示すことはできます。"

と説明します。

例えば深呼吸をしてみる。
禅の本を読んでみる。
釈迦やキリストのような人の
ストーリーを聞く。

そういった体験を通じて
自由の雰囲気を感じとり
目覚めのヒントとすることができます。

最後に

昔のように、苦労は買ってでもしろ
という時代ではなくなりました。

少しでも穏やかに楽しく毎日を過ごせると
自分にも周りの人にも、そして地球にも
良い影響があると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

(終)

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