ついに憧れのマイホームが建った話
12月も下旬。
あっという間に年末。
あまりの速さに未だ気持ちが追いつかない、一方で師走の慌ただしい雰囲気に気持ちばかり急く、そんな今日この頃。
ようやく家が建ちました。
去年9月に「家を建てよ」と天啓が下り、1年半。打ち合わせに半年、着工から竣工まで約10ヶ月。
首を長くして完成を待っていたけれど、出来上がってみればあっという間だったな。
ハウスメーカーに駆け込んだは良いけれど、「家を建てたい」という漠然とした希望以外は何もなく、土地も間取りもデザインも、ほとんど勧められるままに進めてしまった。
・・と自分では思っているけれど、結構好みというか、こだわりの反映された家になっているので、おそらくひとえに設計士さん達がうま〜く私の好みを汲み取ってくれていたんだと思う。プロってすごい。
勿論、住んでみると色々思うところはあって、「ここのコンセントもっと盛ればよかったな」という小さなものから、「これはカッコいいけど使いづらかったな・・・」というものまで様々だけれど、こうして新居の広いリビングで高くて明るい天井とシーリングファンを眺めながら、こだわりの椅子に座って日記を書いていると、これが感無量か。としみじみしてしまう。ここに至るまで色々あったけれど、心から家を建ててよかった、と思う。
生まれてこの方30年強。やっと腰を落ち着けて、根っこを張れる場所が出来た。
さて、そんな家づくり。
現時点で良かった点と悩ましい点、自分なりに記録として残しておこうと思う。
※12/27作成→若干修正して12/30投稿なのでちょっと記載内容に修正や追記があります。
○良かった点
・乾太くん(衣類乾燥機)が優秀。
お勧めされたガス乾燥機・乾太くんのおかげで、今まで冷たい衣類を浴室に干し、12時間かけて浴室乾燥し、風呂に入る前に取り込んで畳んで仕舞う、という死にたくなるような手間が解消された。洗濯したものをそのまま投入し、ものの1時間でタオル類が新品のようにふわふわになる。あったかくてふわふわの衣類を畳んでいると、心もふわふわになる。新しく家を建てる人はぜひ皆さん乾太くんをお迎えして欲しい。これだけで家を建てた価値がある。
・時間帯構わず作業が出来る
根っからの夜行性なので深夜に掃除とか洗濯含めて家のなかをウロウロ歩き回る私にとって、賃貸はとにかく音に気を使うので辛かった。他人の音にも敏感だし、自分の立てる音にも敏感なのである。ついでに賃貸はリビングの隣が寝室なので、寝ている家人にも申し訳なかった。それが今は何時だって歩き回っていいし作業ができる。自分の立てる音に気を使わなくていいのは思ってた以上にストレスフリーだった。
・スーパーが近くて自炊が苦にならなくなった
スーパーの道挟んで隣に家を建てたので、スーパー徒歩10秒なのだけれど、あんなに嫌で嫌で仕方なかった夕飯作りが不思議なくらい苦でなくなった。
今まで仕事で疲れてその帰りにスーパーにも寄って・・・というのがあまりに辛かったんだと思う。冷蔵庫の中身や調味料の残りも把握仕切れず、買い出しをして帰宅し買い忘れに気づいても、もう外に出る気力なんてなく怒りだけが残る・・・・。そもそも食材を買って車に積んで、また降ろして家に入れて、という手間がもう嫌。
それが今はとりあえず家に直帰して、一休みしてから、ちゃんと在庫を確認して買い出しに行けるので、無駄もないし万が一買い忘れてもすぐに買いに行ける。
スーパーは近ければ近い方がいいね。
・家が広い&家の中に階段があるので自然に運動になる
ハムスターを狭いケージで飼うと運動不足でストレスが溜まる、というのは、人間も同じということのよう。今まで狭いアパートの中で悶々と仕事の疲れと不妊の鬱屈で悶々してたのが嘘みたい。狭い家は気持ちが滞っていいことないね。
・たくさんの窓から自然光が入るのがとてもいい
設計士さんが気合を入れてこれでもか、と大きな窓をたくさんつけてくれたので、昼間は電気をつけなくてもリビングが明るい。
これが正直すごくいい。
機密性の観点から窓はなるべくつけるな!小さくしろ!みたいな動画がよくあるけど、自然光を浴びるってそれだけで気持ちが明るくなるので、設計士さんに拍手。
・デカい壁掛けテレビで料理しながら動画を見れる幸せ
キッチン、ダイニング、リビングを一直線(いわゆるI字)にしてもらったので、キッチンからでも十分観れるように77インチのドデカテレビを壁にかけてもらった。
好きな動画を見ながら料理が出来るなんて最高に贅沢な時間なのである。
・ルンバが有能&可愛い
憧れのルンバを導入。
今のルンバってすごいのね。自分で動き回って家をマッピングして、それぞれの場所に合わせた掃除をしてくれる。このマッピングがなかなか精度が高い。伊能忠敬みがある。文句もいわず黙々掃除してくれる姿をみてると愛着が湧いてくる。そして人間が掃除するより絶対綺麗。カーテンの下とかしっかり掃除してるの見て感動しちゃった。
ちゃんと登録した日(誕生日)も記録されているし、名前もつけられる。私は1号2号にしたかったけど、却下されてしまった。
もうペットみたいなものなのであった。
・客間兼和室で空間と気持ちに余裕を持たせる
リビングからはわざと離れた場所に4.5畳の和室を作ってもらったのだけれど、これがなかなか良かった。普段使いせず物を最小限しか置かない小綺麗な部屋があるというだけで気持ちの余裕ができる。自分のなかでは精神統一部屋と勝手に呼んでいる。
・シンボルツリーが意外と可愛い
草木は一切植えない(メンテナンスに金がかかる、虫が出る)派の施主vs木を1本でも植えたい外構屋さんの戦いは、外構屋さんが勝利しました。
でも、庭に植えられた常緑樹の赤ちゃんに数日に一回寒さに震えながら水やりをしてると、徐々に愛着が湧いてきた。窓から庭を見て樹が見えると安心感がある。大きくなれよ。
ガーデニングスペースも作ってもらったので、これを機にお花でも育ててみたい。
○気になった点
・リビング吹き抜けだと全館空調+シーリングファンでも1階(特に足元)は肌寒い。逆に2階はちょっと暑い。
暖かい空気は上に行くからね・・・シーリングファンだけでは賄いきれず。私が寒がりということもあるのだけれど。大人しく膝掛け+保温スリッパを追加。
本当は1番、いる時間が長いリビングが暖かくあって欲しいのに、ちょっと寒いので自然に2階の自室に足が伸びてしまうのであった。
→単純に私が風邪をひいていて、寒気がしていた可能性が高いことが後々判明。
・大通り沿いは割と車の音がうるさい
何個か前のブログで「大通り沿いは車の音がするので落ち着く、住宅街は静かで嫌」みたいな話を書いたけれど、住んでみたら結構ガッツリ車の音が気になった。学生の頃とか結婚した当初は大通り沿いに住んでいてなにも気にならなかったのに、3年住宅街に住んで静寂に慣れてしまったらしい。寝る時に大型トラックとかが通ると、うとうとしてたところから接近する重低音にハッと目が覚めてしまう。まあ慣れなんだろうな。大人しくノイキャンして寝ます。
なお、前のアパートでは下の住民の生活音がうるさくて眠れない、これさえなければ眠れる、と思ってたのだけれど、不眠の理由に騒音を結びつけていただけで、騒音と不眠は関係なかった様子。
・自室6畳はちょっと狭かったかも
吹き抜けにした分2階床面積が少なく、そこに寝室、洋室×3を詰め込んだから、1部屋6畳の広さになった。十分なんだけど、7〜8畳あるともっと余裕ができたかな。でも吹き抜けは譲れなかったので・・・。
・扉が多いので鍵山を持ち歩くことに
玄関、門扉、宅配ボックス、ガレージ扉、勝手口、全て鍵が違う衝撃。
賃貸の時はカードキー1枚で玄関と宅配ボックス対応してたので・・・。
→でも暮らして1週間もしたら慣れてきた。
・ALSOKをオンオフするのがめんどくさい
扉を出入りするときにALSOKをオフにしないと警報が鳴って警備員さんが駆けつけてしまうので、まだ慣れてないので大変。せっかく立派な庭を作ったけど、在宅中も在宅警備オンにすると窓開けただけで警報が鳴るので、庭に出る気がなくなる。かといって、物騒だからなるべく警備オンにはしておきたいし・・・・。
→こちらも暮らして1週間もしたら慣れてきた。
・機械系の初期不良があまりにも多い。
給湯器、門扉、インターネット、と電気系統がいまいち調子が悪い。とくにインターネットは、契約すれば即問題なく使えるものと信じていたから、まさかアパートよりも速度が遅いのは許し難く、連日イライラしながらソフトバンクやNTTと連絡をとっている。最近のインフラ系って、すぐカスタマーセンターに相談したくても、まずチャットで対応、解決しなかったら日付予約して、後日カスタマーセンターから連絡がくる、という形が取られていて、「今すぐ相談して、解決したい」が出来ないのが最高にイライラするのだ。挙句素人目にもそんなんで解決しないだろみたいな策を「とにかくこれを試してみて数日様子を見てください」とお茶を濁されるとさらに怒りが増す。当初は下手に相談していた私だったけれど、徐々に怒りを隠せなくなってきて、「年内に治らないと困るんですけど」「全然意味がわからないんですけど」「こんな使い物にならない回線で契約料金取られるんですか?」 等、悪くもないオペレーターさんを詰め始める始末。まあオペレーターさんも慣れてるでしょうから・・・。(そう言いながらも多少罪悪感が湧く)。でも一つ言いたいのは、謳ってるサービスを提供できていないのに、しれっと「機器の初期不良の可能性があるので代替機を郵送するのでお客様ご自身で取り付けて、元の機器は着払いで送ってください」は普通に考えてあり得ないでしょ。そんなよくあることですみたいな対応。よくあっちゃダメなんだよ。沸を切らして「専門業者に直接きてもらって、機器も一緒に持ってきてその場で直して、古いの持ってもらうのお願いしたいんですけど」と押したら「不可能ではないですが、場合によっては追加料金が発生する可能性がありますし、少なくとも今こちらで調べてる回線自体は問題ないので、業者が訪問しても他の原因で解決できない場合があります」と。いや他の要因を含めて解決してくださいよ、あなた方が提供してるサービスなんですよ?ついでに言うと生活に不可欠なインターネットというサービスなんですよ?まじで大手だからって胡座かいてるんだろうな。ソフトバンクに聞けば「NTTに問い合わせてください」、NTTに聞けば「うちは正常です」、これだから、提携してサービスを提供する系はめんどくさいんだよな。ちなみに住んでる区域はNURO光対応地域外だったし、なんならソフトバンクの電波が弱い。
土地探す時は、ネットや電波の対象エリアも含めて検討しようね・・・・。
→その後門扉と給湯器は解決。ネットも代替機を送ってもらったけど改善せず、夫の購入したルーター導入でなんとか使える程度に速度が出た。NTTに機器を送り返すの面倒すぎて腹が立つね。
などなど、あげ始めるとキリがないのだけれど、いいことも悪いことも含めて、色々経験できて楽しいなと思う。一見便利なように見えても、結局は人間のする仕事だから思ったより便利でなかったり。そう上手い話なんてないんだな、と学んだ。
あとは、理想の家を作るには3回は家を建てる必要がある、というのもよくわかった。正直、1回目の家作りなんて、なーーんにもわからなかった。設計士さんに「ここはこうしたほうがいい!」と言われたことも済んでからじゃないとピンと来なかったし、逆に住んでみてこれは設計ミスだろとか、どうしてこんな部品使ったんだ死ぬほど使いづらい、と思ったことも、実際住んで使ってみないと分からないのだ。
ので、色々いい点気になった点をさまざま挙げたけれど、家を建てようか悩んでる人はぜひ建てて欲しいな!!と思った今日この頃でした。
おしゃれさを優先して若干住むのに気を使う家だけど、おしゃれのためにハイヒールを履くイメージで、綺麗な家と楽しく一緒に生きていこうと思います。