ティラノゲームフェス2023を振り返りまスパッツ!
フィナーレを終えて
ティラノゲームフェス2023参加者の皆さま、お疲れ様でした!
私が制作者側として参加したのは、一昨年のティラノゲームフェス2021に次いで今回が2度目となります。
制作したゲームも2作目でしたから、ティラノビルダーの存在を知らなければフリーゲームを作っていなかったということになりますね。
ティラノツールの制作者件、ティラノフェスの主催者であるシケモクMKさんには感謝しかありません!
そして今回ティラノフェスに参加したお陰で沢山の方に拙作「とつげきスパッツァー」をプレイしていただき、沢山の素敵な作品と出会うことができました。
頂いたコメントやファンアートは大切に保管させていただき、ゲーム実況していただいた動画と共に何度も見返して創作活動の励みにさせていただいております。本当に本当に、ありがとうございまスパッツ!
(前作「ときめきスパッツァー」の時も同様に、ありがとうございました!)
今回のフェス対象作品で自分がプレイできたゲームの数は84つ、取得したダイア玉の数は172個でした。
様々なジャンルの作品をプレイさせていただきましたが、私が遊んだ作品はどれも面白く「どうしてこんなすごい作品が作れるんだろう」と驚愕と尊敬の連続でした!
結果発表について
ティラノゲームフェス2023に参加登録されたゲームは、過去最大の625作品とのことでした。
「こんなに沢山の人がゲームを完成させたのか」「しかもめちゃくちゃレベルが高かったな」というのが正直な感想です。
ゲームをひとつ完成させるということは決して簡単なことではないと、私自身も作品を作りあげたことで身に染みております。
制作中は気が遠くなる作業の連続ですし、日常の限られた時間内で作らなければなりませんし、苦労して完成させてもあまりプレイしてもらえなかったらどうしよう、うまく動かなかったらどうしよう等と、不安になることだって多々あると思います。
それでも皆が懸命に作品を作り上げるのは、制作者それぞれが自分の手で表現したいものがあって、それを誰かに楽しんでもらえたらこの上なく嬉しいからではないでしょうか。
受賞することよりも大切なものがあると思う一方で、受賞できなかった悔しさがあることも痛いほど理解できます。自分の努力と情熱の結晶に愛着のない人なんていないでしょうから。
しかしながらノベルゲームの評価は審査員によってバラバラだと主催者の方も言っておりました。
実際、新人フリコンで優秀賞を取っていたティラノ制の作品が今回受賞を逃したりもしていましたし、「なんでこれが入賞してないの!?」と感じた作品だってあります。
その一方でこれだけ沢山の作品が並ぶ中で受賞するということは、やはり涙が出るくらいとても喜ばしいことです。
この度、大変ありがたいことに拙作「とつげきスパッツァー」が佳作とスポンサー賞を頂きました。
自分がやりたいことも自分に出来ることも全力投球した本作なので、嬉しい限りです。本当に本当に、ありがとうございました!
(※スポンサー賞については後述致します!)
今回の受賞作品一覧を見て傾向を自分なりに考察してみたのですが、ノベルゲームといえどシナリオやグラフィックだけでなく、ゲーム性やシステム面の高さも重要視されているのではないかと感じました。
私はプログラミングやスクリプト等のシステム面が大の苦手で、いや…苦手なんてもんじゃないですね。読んでもまったくちんぷんかんぷんで理解が出来ないくらいダメダメです!
(最もそんな自分でもノベルゲームが作れるのはティラノビルダーのお陰様なのでありまスパッツ。)
ですがシステム面やゲーム性にもう少し拘った作品にも憧れているので、もし可能ならば自分の出来る範囲でまたいつかチャレンジしてみようと思います。
(現在は燃え尽き症候群なのでゲーム制作はお休み中です。笑)
拙作「とつげきスパッツァー」について
まずはじめに…もう何度もXで宣伝をしているので親しい方はご存知だと思いますが、この記事に検索等でたどり着いた方のために一応軽く紹介をさせて下さい。
「とつげきスパッツァー」略して「とつスパ」はホビーアニメを題材としたスポ根ギャルゲーです。
バトル用スパッツを履いたスパッツバトラー達がスパッツバトルをするといった内容で、主人公(頻尿教師)はヒロイン「火羽(ひばね)つばさ」のコーチとなり彼女をプロスパッツバトラーへと導きながら、もう一人のヒロイン「氷条(ひょうじょう)メルト」とも出会ってストーリーが進行していくわけなんですけれど…まあこれを初見の人からしたら「何言ってんだかさっぱりわかんねーよ!」って感じですよね。笑
しかしながらシナリオの骨の部分はきちんとしていますし、カオスながらもちゃんとストーリーはわかりやすくなっているで大丈夫です。ホビアニのノリに真剣に向き合った結果の産物です。
さて…こちらのゲームページのキャプションにあるキャッチコピーですが、【ポップでキッチュでヒートな、ホビアニ風バカゲー寄りギャルゲー!】となっております。
これは制作中に決めたものなのですが、今思うと「果たして本作はバカゲーなのか」という問題が出てきます。
バカゲーというと比較的短編で思いっきり笑わせてくるギャグ全振りのイメージが強いですが、本作はクリアまで4~5時間程度かかるストーリーものです。
あのね…今だからはっきり言うけどね。本当はこんな長編作るつもりなかったんだ。ただひたすらゲラゲラ笑える作品にするつもりだったんだ。おもしれー奴らが変なことしまくってるギャグ物が大好物だからね。
でもそんな甘くはありませんでした。これはあくまでもド素人の個人の感覚なのですが、短編バカゲーってシステム面の知識がすっからかんだと完成度が落ちると思うんですよ。
先程申し上げた通り、私はシステム面に関しては説明を読んでもまったく理解できないくらいのダメダメうんこマンです。
そうなってくると必然的にシナリオ面の完成度を高める必要がでてくるわけで、「シナリオだって慣れてねーし頭悪いから重厚なのは無理」なんて言っていられない状況でした。笑
折角作るのであれば自分の好きを詰め込んだ納得のいく作品にしたいですし、プレイする人達に楽しんでもらえる面白い作品にしたいですしね!
なので気づけばキャラクターの過去や境遇・ストーリー構成を欠けた脳味噌ですごい真剣に組み立てたり、違和感を出さないように必要なシーンを増やしたり、逆にいらないシーンを削ってテンポを良くしたり、広げた伏線を全部回収するにはどうすればいいかを考えたり、ギャグシーンとシリアスシーンの振れ幅が大きすぎて頭が爆発しそうになったり…とにかく自分なりにすげー頑張ったわけなんですが、長編ってこんなに脳が疲れるんだな…もう二度とやりたくねぇな…って制作中は何度もくたばりそうになりました。笑
しかしながらゲームが完成した時は本当に嬉しかったです。
自分がやりたいことも自分に出来ることも全力投球し、1年半かけて満足のいく完成度となり、これなら胸を張って公開できるな、いっぱい遊んでもらえたら嬉しいなと思いました。
とはいえ忙しい現代人…長編は短編に比べてプレイするハードルも高いと思いますし、実際に短編の方が流行っている印象です。
だからこそ貴重な時間を使って遊んで下さった方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!
ノベコレでもXでもゲーム実況でも沢山の感想コメントを頂きましたが、大変ありがたいことにギャグ面もストーリー面もキャラクターも概ね好評であり、本当に頑張って作って良かったなと思いました。
実際のところまだまだ未熟な面だらけではありますが、皆さん本当に温かい方達ばかりでいつも助けられております。
とつスパをプレイして下さった全ての方々に、改めましてありがとうございまスパッツ!
(そしてまだプレイしていないこれを見ているキミやプレイ途中なキミも、レッツとつスパ!レッツスパッツバトルだぜっ!)
グラフィック面に関しては私は数年前にフリゲを作り始めるまでずっとインターネットお絵描きマンの端くれだったので、その継続的作業といった感じでそこまでしんどいと感じることはありませんでした。キャラクターデザインや配色を考えるのはすごく楽しいです。
もちろん初めて描くような構図だったりお話に合わせてCGを描いたりと新たな試みは色々ありましたが、シナリオ作業や組み込み作業の息抜きになるくらいには一番楽しい作業でした。(ちょっとえっちなシーンは特にね!笑)
とは言っても絵柄の癖も強く決して画力が高いわけではないので、「グループ制作でグラフィックのみ担当させて下さい!」とは言い難いです。
それからとつスパはノベコレ内の登録ジャンルでも悩みました。
一応全体を通してぶっ飛んだギャグがウリでもあるので元のバカゲーイメージから「コメディ」で登録したのですが、ストーリーの本筋はシリアスですから「ドラマ」でも良かったですし、あるいはギャルゲーなので「恋愛」でもありな気もします。
今だから腹を割って告白致しますが、前作「ときめきスパッツァー」の時からギャグ面が好評だったため、大変おこがましい限りなのですが「コメディ部門賞ももしかしたらワンチャンあるかもしれない」なんてことをほんの…ほんの一瞬だけですが考えました。笑
しかしながら受賞作品一覧を見てみましたところ、「コメディ部門・優秀賞」は純粋に笑いだけで勝負できる作品に授与されているように感じました。(※真偽は定かではありません!個人の推測です!)
制作中はシリアスシーンよりもギャグシーンを書いていた時の方が捗った私でも100%ギャグ作品を作るとなると難しいと感じるので、やはり笑い特化で面白い作品が作れる方々は私などでは到底手が届かないようなすごい実力とセンスの持ち主なのだと思います。尊敬。
バーチャルフェスについて
バーチャルフェス、めちゃくちゃ楽しかったです!
自作のスペースを好きに改造して出展できるのですが、コミケみたいな感じで様々なスペースが立ち並んでいたり、個性豊かなアバターで参加者の方々が沢山歩いていたり、会場を散歩しているだけでもすごく面白かったです。
私も隙あらば名刺やプロモーションカードを道ゆく人に投げつけていましたし、謎解きや福引きブースもあり、夜だというのに酔い止め代わりの男梅グミを食べながらめちゃくちゃ満喫させていただきました!笑
中にはどうやって作ったのかわからないくらい立派な建造物や装飾物もあり、バーチャルフェスのブースを見たことがきっかけてプレイしたゲームもあります。
バーチャルフェスで仲良くお話していただけた方、改めましてありがとうございました!
スポンサー賞について
さて、お次はスポンサー賞のお話になります。もう少しだけお付き合いいただけたら嬉しいです。
【まずは頂いたスポンサー賞から】
なんと…しあんさんより「スパッツ愛とストーリーに感動したで賞」を頂きました!
この度は大変素敵な賞をいただき、誠に誠にありがとうございました!とても嬉しいです!
しあんさんは謎解き・ミステリー作品を(これを書いている現時点で)2作ノベコレで公開している方で、私も今回のティラノフェスで「因果律 Inside The Memory」をプレイさせていただきました。
探索・謎解きもストーリーもドキドキハラハラでとても面白かったので、皆さんも是非プレイしてみて下さいね!
【お次は贈ったスポンサー賞】
みゃあすけ隊長さん作「生きるその先に-回生編-」にスポンサー賞を贈らせていただきました!
選んだ理由や作品への愛については画像にある通りなので割合しますが、賞名のセンスが皆無で申し訳ないです!本当に!笑
と言いつもも、あの素晴らしいエンディングを脳内で思い出し再生した結果この賞名に決めさせていただいたので悔いはありません。
私の語彙力などではとても言い表せないくらい素敵な作品なので、皆さんも「生きるその先に」シリーズを是非プレイしてみて下さいね!
厳選推し作品・8選
最後に。私がフェス中にプレイさせていただいた84作品の中から、「厳選推し作品・8選」を紹介させていただきたいと思います!
本音を言いますとここで紹介しきれないくらい好きな作品だらけなのですが、収拾がつかなくなりそうなので泣く泣く10分の1まで絞らせていただきました。ご理解いただけますと幸いでスパッツ。
では、レッツGO!
【ギャルゲー編・2選】
「生きるその先に-回生編-」
先程スポンサー賞の方でも紹介させていただきましたが、三部作のフィナーレ・集大成であり、かなりの長編ながらも夢中でプレイしてしまうくらい面白く、深い感動に包まれました。
何かの拍子に頭の片隅でふと思い出す、そんな心に残り続ける作品でした。
「その恋、終焉につき。」
こちらも三部作のフィナーレであり、スポンサー賞候補でした。王道ど真ん中の学園物ですね。
とにかく全てにおいてスーパーハイクオリティな大人気のシリーズですが、キャラクターひとりひとりが実際にこの街のどこかで生きているのではないかと思わせてもらえる素晴らしい作品でした。
【乙女ゲ―編・2選】
「虹色の夢」
宿屋経営シュミレーションゲームなのですが時間を忘れてプレイしてしまうくらいとにかく面白く、ディープなファンの方達がいるのも納得の作品。
攻略対象はなんと35人であり、男性はもちろんのこと女性キャラもいます。私は巨乳ボーイッシュ幼馴染が性癖なのでケリィちゃん恋愛エンドをクリアさせていただきました。
「記憶の翼」
タイプが真逆な天使と悪魔の攻略対象がどちらも魅力的で、ファンタジーな雰囲気がとても素敵でした。
主人公の作るお菓子もとても美味しそうで、バーチャルフェス会場に展示されていた数あるコラボカフェ風スペースの中でも、個人的に一番のお気に入りでした。実際のメニューまで考えられていてすごかったです!
【大爆笑!編・2選】
「スーパーマーキング」
一度聴いたら耳から離れない洗脳BGM、高すぎる画力とギャグセンス、バーチャルフェスでも一際目立つ存在感…全てに圧倒されました。
全身全霊で迷いがなく真剣に笑わせてこようとするこの傑作に、敬意を払わずにはいられません。返信コメントまでもが面白すぎることでも有名。一体何を食べたらこんなすごい作品が作れるんだ…!
「よぉ!今日俺んち泊まっていかねぇか?」
ギャグとホラーと探索ゲームが絶妙に融合したお気に入りのシリーズ。
様々な小ネタが所狭しと散りばめられており、テキストも毎秒面白く、ツッコミどころ満載の爆笑を誘います。
不思議がいっぱいの高橋家は見ているだけでも楽しいですが、探索・脱出ゲームとしてのレベルも高くとても面白かったです!
【ドロドロ!?からのスッキリ編・2選】
「負けヒロインに転生したので勝ちに行くことにした。」
転生先のキャラクターと主人公の人格がひとつの肉体に両方存在しているというコンセプトが新鮮で面白かったです。
とにかく悪役がすげームカつくんですが「こういう奴いるよなぁ」というのがリアルで、主人公に共感しまくっていたので没入感が抜群でした。
色々ありつつも最後はめちゃくちゃスカッとできて気分爽快でした!
「道徳ビデオ」
可愛くてセクシーなグラフィック&攻めたテーマのマリアージュが唯一無二な作品。
人間の心の闇やキャラクター同士のドラマが丁寧に描かれており、制作者さんの性癖がしっかり盛り込まれているのも最高でした。
いじめの恐ろしさを痛感させられつつ、後味の良いラストが楽しめました。
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初のnote記事…思いの丈をぶつけたら大分長くなっていまいましたが、ここまで読んでいただき誠にありがとうございました!!(鳥ピウイ)
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