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セッション録 - 土星op期にやり忘れた宿題 Part 3

Part 1

Part 2

からのつづき。

(お母さんからもたらされた英知は)あなたのおばあさんのような簒奪(さんだつ)されたものではなく、正しいものであったわけです。その過程に 嫉妬や虐待はあったかもしれませんが、8ハウスや11ハウスなど、あなたのチャートで見ることができるもの全てに、愛が欠如していることはなかったのです。 深いレベルに到達するための材料がそこにあるんですね。

そして、あなたからの最初の質問である性的なプロセスに対する恐れについてですが、これはもちろん8ハウスのテーマですね。 なぜなら、もちろん、あなたの8ハウスにある水星と金星は、蟹座のレベルでの親密さ、優しさ、そして冥王星が関与する深いレベルのこの次元を、自然に開くことができるからです。 お母さんは、冥王星的な裏切りを体験したかもしれませんね。 そしてあなたも、なんとなく裏切られたような気がしたのではないでしょうか。でも実際には、その深い感情と本当に接触する前に、いつも自然にそこから逃げていましたね。

「よし!そこから離れて、自分を切り離して、前に進んでいくんだ!」

といった具合に。土星オポジション期の後、あなたがパートナーと出会い、そしてその二人が一緒になったことは、あなたの土星のオポジションの当然の帰結であり、あなたは、比喩的に言えば、神話的な意味でレイプされる準備ができていた、と言えるでしょう。 誰かしらがあなたの元へ行って、あなたをそれまで覆っていた包み紙や守っていた盾を引き剥がさなければならなかったのです。そうやって、あなたは無防備にならざるを得ず、その結果、あなたの持つすべての不安や恐れが表層化したのです。 そしてもちろん、あなたはそれらをあなたなりの合理的な方法で翻訳し、理解しようとしているのです。双子座なりの方法で。例えば、

「更年期障害かもしれない。」
「性的エネルギーが失われているのかもしれない。」

といったように。もちろんそれらは恐れ以外の何ものでもありません。 恐怖は常にあるものです。 もちろん、年齢や転機は誰にしも訪れます。論理的に言えば、一つのステージを通過しなければならないと言えます。 あなたはそこと関連付けたわけですが、これは本来、

「他者にとって自分は十分でないんだ、強烈で深くそして豊かな性的親密さを誰かと築くことや、そうすることによる達成感を得る能力は、この自分にはないんだ。」

ということを、あなたの両親がそれぞれに思っていたということは、わたしには容易に想像がついてしまうのです。

あなたのお母さんは、パワフルなもう一人の女性(義母)と競いながら、その間に立つあなたのお父さんに対して、

「私はこの男性にとって十分な存在なのだろうか? 」

と常に思っていたことでしょう。もちろん、金星・水星、ハウスを見ればわかるように、あなたの両親の間のつながりは濃く、豊かなものだったと思います。 この金星と水星、そしてもちろんハウスもそうですが、この二人は、深く強い関係を築きながらも、同時に二人のどちらもが、疑問や不安、恐怖に満ちていたのではないでしょうか。 恐らく、お父さんの側から見れば、彼の母親の影を常に彼は見てしまったがために、自分を解放できなかったのでしょう。 そして、お母さんが抱えた疑問は、おそらく彼女自身の生い立ちから来るものであり、彼女の母もまたそこに関わっていたのでしょう。 彼女のお母さんがオープンな女性だったことは知っていますが、そのオープンさをどのように親密な形で表現していたかまではわかりません。過去にあなたが体験した男性との別離の時に経験した不安感や疑い、、、あなた自身の歴史だから心あたりがありますね、、、そのような経験をするときに感じた不安や疑問は、あなただけに属するものではなかった、ということです。突然、「この人と一緒にいるのにわたしたちの間には親密さがない(セックスレスも含む)」といったように、関係性が死角に置かれてしまったようなことを経験しましたね。 当時は、更年期障害なんて関係なかったはずです。 単にそれは、恐怖と不安の力学がはたらいていただけだったんです。 そしてここで疑問が浮かびますね。

「更年期は性的な力を弱めるという神話」

があります。 それどころか、多くの女性はその期間に入ると、それまでより自然に、より深く、よりオープンに、より自由になります。なぜなら、一つには、例えば「妊娠することへの恐怖」がなくなるからです。 土星というのは、わたしたちが性的に本当に好む形で触れ合えるように、より多くの状況を制御できるといった感覚をわたしたちに与えるでしょう。 そういう意味においては、男性よりもむしろ女性の方がパワーがあるでしょう。

文化的な偏見として、女性が自分の魅力が失せてしまったと感じる可能性もあるので、そういった意味においてのショックは体験するかもしれませんね。 そんな時には、「考える」のではなく、「見出していく」のが大切です。 乗り越えていくには、自分から発せられる性的な衝動を信じるしかないわけです。 性的衝動について話すと、あなたの場合、非常に豊かだと言えるでしょう。 なぜなら、蟹座の水星と金星だからです。 それは親密さと関連しています。 想像してみてください、山羊座の火星と8ハウスであれば、単に性的な激しいパフォーマンスを望むかもしれませんが、そうではないですね。 あなたが求めるのは、全体像なのです。 つまり、雰囲気、親密さ、自分の居場所、自分が受け入れられていることを感じたい。 もちろん、双子座ですから、遊び心を持つことも可能でしょう。 偏見を越えていきましょう。もし更年期が訪れたとして、それ正常かつ自然なことなのです。 お母さんに、彼女の更年期がどうだったか聞いてみてください。お母さんにはお母さんのやり方があって、もしかしたらお母さんは孤独で落ち込んでいたかもしれませんから、あなたがお母さんが当時を過ごした通りにしなければならないわけではありません。 あなたには友達がいて、たくさんのリソースがあります。

除外された誰か、その誰かというのは信じられないほど複雑な8ハウスを持っていて、土のサインである人を想像してみてください(※わたしのパートナーのこと)。

もちろん、セックスという観点から見た時、3つの土に属するサインの中で、乙女座はより複雑です。 山羊座は正確を期したいし、できるだけ耐えようとします。 牡牛座は常に執着しています。 乙女座は、イエスかノーか、とか、どうしたらいいのか、といったあれこれうるさそうな考えを持つ可能性があります。 よって、あなたがパートナーとして理解しなければならないことは、彼のようなタイプは、浮き沈みがあり、強力なエネルギーの蓄積を携えているということです。 例えば、最もエネルギッシュな惑星である火星があり、土星は乙女座にあり、現実的なパフォーマンスという点ではより要求が高くなります。 ですから、セックスに関して十分だ、と言ったり、十分でないとも言うかもしれません。 もちろん、長く一緒にいればいるほど関係が深くなり、結婚して落ち着けば、あなたがた両方の土星の強い恐怖心が自然に表に出てきます。 あなた方二人は、非常に異なる背景を持っています。 彼の場合、父親がいないこと、子供が早くから成熟しなければならなかったこと、山羊座の月・冥王星が、あなたの月冥王星よりもさらに過激な形で影響しているのでしょう。父親がいないことで、彼の母親は責任を負わなければなりませんでした。そこには孤独があったでしょう。あなたがすでに知ったストーリーそのものです。

よって、彼の不安は、「自分は責任ある大人にならなければならない。」という観点から来るかもしれませんが、少なくとも10代くらいの子どもがまだそこに存在するのです。

「自分は大丈夫だろうか?誰が私を安心させてくれるの?」
「いつも一番効率のいい方法で物事をうまく進められているだろうか?」

乙女座の彼は常にそんな風に思っているはずです。ですから、もちろんそのことは、間接的にあなた自身の疑念や不安を活性化させることへと繋がっていくわけですね。だからこそ、あなたは彼の不安や疑念を理解する必要があるのです。 8ハウスの金星と水星を通して、彼自身の弱さを見ることができるようになれば、それこそが、最善の解決策になると思います。 あなた側での「挑戦」として取り組まないことです。そんな風に向き合ってしまえば、彼とあなたの土星それぞれが、もう一人の土星より賢くなろうとする2人の教授のようになり、競争し始めるからです。

「わたしは、この目の前にいる男性が実は、彼自身が持つ恐怖や不安の多くから自分自身を隠していることを理解する必要がある。そうすることで、わたしの金星と水星は活性化されるであろう。その時にこそ、わたし自身の内側から溢れるやさしさを自分がまず信頼しよう。」

あなたの性的エネルギーは決して減少することはありません。 それどころか増幅するでしょう。

「わたしは、自分自身のパフォーマンスではなく自らのやさしさを信頼して、彼が大丈夫だと感じることの必要性を理解しよう。」

あなたの金星水星と彼の惑星の間にセクスタイルがありますね。これを言葉にするのなら、「あなたが彼を包みこむ」ということです。彼は子供の頃から、兄や姉や環境、全ての人間関係から、自分を守るために攻撃的に反応してきた、いわゆるたくさん傷を抱えてきた一個人なのであろうとわたしには思えます。 彼のこれまでの人間関係には、ありとあらゆる種類のストーリーが一通りあるはずです。 だから、もし本人に自覚があってもなくても、それをあなたの側で察知しておく必要があります。 そして、あなたが抱くそのやさしさこそが、あなたにとってのエロティックな親密さを発見する方法が、直子さん、あなた自身のために開かれていくのです。彼の傷つきやすさにあなたのやさしさが反応するのです。性的にも。ですから、乙女座のような機械的な形ではだめなんだという信号をあなたの側から出す必要がありますね。 彼は蟹座に火星があり、その火星がディセンダントにあるため、「自分自身を証明しなければならない」と常に考えているでしょうが、蟹座の火星は、彼の弱さや不安を示す別の側面を示しています。 彼は、「あなたは十分ではない」と言われることに対して恐怖を感じているのです。 方程式は、乙女座にとってはよろしくありません。例えば、「今は更年期だから、、、」というような方程式を彼に与えないようにしてください。 乙女座は数式を自らの免疫にしやすのです。特に、彼らが嫌う不安や恐ろしさに襲われているときには。彼らに対しては、一定の謎とあいまいさを保つのがよいでしょう。

これはたった今、わたしがあなたに与えることができる最善のアドバイスだと思います。

Part 4 へ続く。ここまでで約40分。

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