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日々に役立つエレメンツの知識と理解(1)子どもの趣向と親の趣向

占星学基礎オンラインセミナー「四大元素」の開催に先立ち、ご案内も兼ねて、占星学の観点からの「元素」という構成要素を知ったことによる自分の体験を数回に分けて書いてみようと思います。ちなみに、わたしの占星術に関する知識は、ほぼすべて、ザビエ・ベトコート氏から教わったことや、彼のセッション通訳を通して得たものです。

四大元素とは?


四元素(以下エレメント)とは、「地・水・風・火」のことを指し、宇宙の秩序を構成する基本的な質を表しています。伝統的な占星術には、「全ての人間は、小宇宙として存在している。」という教えが存在し、これを基に考えるのであれば、人間も、ひとりひとりがこの4つのエレメントによって構成されている、と考えることができます。エレメントには、それぞれの主要なキーワードがあります。また、心理学者カール・ユングの提唱した「4つの心理的機能」とも関連づけて考ることをザビエは提案しています。

地 - 感覚 - 客観的知覚
水 - 感情 - 主観的合理性
風 - 思考 - 客観的合理性
火 - 直感 - 主観的知覚

C.G. ユング著 「タイプ論 PSYCHOLOGISCHE TYPEN」(1987)

ザビエによる四大元素のまとめ


以下は、ザビエによる各エレメントのまとめです。セミナーで参考資料として参加者の皆さんにお配りする内容の一部です。

抜粋「ザビエ・アストロロジー基礎編資料」より

ここまで挙げた一般的なエレメントに関する情報に、ザビエから更なる示唆が加わることで、わたしにとっては日常を過ごしていく上でとても有効な知識となっているわけなのですが、では一体どんなところで「有効」なのかということを書いてきたいと思います。

四元素の知識は日常に役立つ!


わたし個人にとって、このエレメントに理解が深まってきたことは、実際に身近な関係者への理解と関わり方に非常に役立っています。身近というとやはりまずは家族と言えます。私の場合、昨年結婚するまでずっと、両親と祖母と4人で長年実家暮らしをしていました。自分以外の3人の家族それぞれのエレメントに注目するだけでも、子どもの頃に自分が体験したことの「背景」が見えてくるから面白いっです。順に説明していきますね。特定の人のエレメントと言う時、その人の太陽星座や月星座が属するエレメントを挙げていきたいと思います。

本人(わたしのことです)太陽双子座ー 月天秤座ー

父 太陽山羊座ー 月天秤座ー風
母 太陽魚座ー水 月乙女座ー
祖母 太陽山羊座ー 月獅子座ー火

「地」の大人に囲まれて育った子ども時代


わたしを取り囲んでいた大人たちのエレメントを見ると、ぱっと見「地」が多きを占めていることがわかります。生前は、我が家の権力者であった父方の祖母、そして表向きの権威者である父のどちらもが「地」、加えて、我が家の裏の支配者であった母の月のエレメントも「地」であることは、わたしが幼少期生まれ育った環境が「地」そのものだった、ということを分かりやすく物語っています。

「風」のエレメントが強いわたしは、文字通り「知的好奇心」旺盛の子どもだったため、自分の興味がわく本や雑誌を読みたがりました。当時から漠然と興味のあった占い関連の本なんかも、もれなくその好奇心カテゴリーに入っていたわけです。しかし、常に「慎重」「地」の大人たちは、わたしのような「現実的」とは程遠い子どもの好奇心が向く矛先を容易に受け止めることはできず、「読んでも役に立たない」と、子どものわたしから遠ざけていました。そんな「地」の大人たちが子どもに役立つと与えた本は、例えば「マンガ少年少女日本の歴史1巻~20巻」や、辛うじて人の選択肢だけ与えられた「偉人の伝記本」でした。キュリー夫人、ナイチンゲール、野口英世など、読んだ記憶があります。そんな中、唯一、親が「風」の子どもであるわたしの希望を受け入れ買い与えてくれたのは、小学生向けのスヌーピー英和辞典でした。この1冊が、「風」の子どもの世界を大きく広げるきっかけになったことは、地の大人たちは当時知る由もなかったと思います。

今でも実家に全冊あるシリーズ!
人生最初に出会った英和辞典

自分の趣向が他者のそれと異なることに気づくのは難しい

今こうしてエレメントを軸に振り返ると、我が家の当時の大人たちの在り方が、ある意味手に取るように理解できるわけです。「風」の子どもの希望を受け止めてくれなかったことに怒りがあるわけではなくて、むしろ「地」の大人たちだっただけに、『「風」の子の趣向を受け止められないのも自然なことだよね』と思えたりするわけです。

、、、と同時に、もし立場が逆だったとしたらと想像してみると、「風」の大人であるわたしは、「地」の子どもたちに彼らが望むものを与えられていただろうかと思うと、正直そうは思えません。地に足のついた知識を望む子どもに、「こっちの方がおもしろいよ」とか言いながら、その子が興味を持てない分野の本をゴリ推ししていたかもしれません。

・・・といったように、家族のような身近な人間関係であっても(あるからこそかもしれませんが)、自分と自分以外の人が「違う」ということに意識的になるのは、誰にとっても簡単ではない気がします。

そんな時に、このエレメントが伝えている「傾向」「趣向」は、他者の理解に役立つのだとわたしは強く思うわけなんですね。

次回は、「コミュニケーション」について焦点を当ててみようと思います。

持田 直子
ザビエ・ベトコート・ジャパン

セミナーのご案内・占星学基礎オンラインワークショップ

with ザビエ・ベトコート
四 大 元 素
~原 点 回 帰~ すべての理解はここからはじまる

開催日:2023年
Day 1 7月1日(土) 8:00 - 11:00 am 
Day 2 7月2日(日) 8:00 - 11:00 am

詳細は以下リンクからどうぞ。ザビエのミニレクチャーもご覧いただけます。

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