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人生とはマラソンの真意を問うため、フルマラソンに挑戦してきた。
いつの日か自分の課題が見つかるとワクワクが生まれた。課題が現状と理想のギャップを埋めるためにあるものだとしたら、課題が見えることは理想への階段が用意された感覚。
最近の自分の課題としてあるのが、
・やることを重要視し、やり切れない
・やりたいという心より先に、できる/できないの思考優位になる
要は理想としてあるのが、
・結果にコミットし、達成したい
・自分の想像を広げていきたい
・心の赴くままに生きていきたい
その先に、
「自分には出来ないと無意識に可能性を閉じた願いに気づき、それ叶えるために頑張れるのではないかという期待」があったから。
コーチと話していて、この課題を乗り越える手段を模索していた。
コーチとのおしゃべり
人生を変えるには、自分が今まで選ばなかった方を選ぶことから始めるといいよ。当たり前だけど、その当たり前のことに気づかせてくれた人がいた。その人から、「人生はマラソンって言うし、マラソンでも出たら?」ってゆるっと提案された。
スポーツは好きだけど、部活は嫌いだ。基本楽しくやりたいスタンスなので、苦しんでまでスポーツはしたくない。昔は部活の1時間のシャトルランをいかにサボろうかばかり考えていた自分は、反射的に「タイミングが来たらね〜(笑)」とゆるく断った。
ただ、心に片隅になぜか残っていた。
周りでも歩いて鳥取横断や淡路島1周する人、自転車で日本一周やアメリカ横断する人もいたからか。密かにマラソン10キロ走ることをいつかやることリストに書いた。
DANROで申し込み
そんな時、グループでひとつの通知が来た。
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無視してた
ああ、なんてタイミングなんだと思ってしまった。タイミングが来たらと言ってたら、タイミングが来てしまったのかもしれない。
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心の声は参加すると言っていた
よく目標設定が上手だねって言われる。自分の実力を見極め、適切なゴール設定はきっと上手なんだと思う。ただいつも無難で失敗することがないので、言われるたびに心の中で皮肉に置き換えてしまう。
元々1キロ走るのもだいぶきつかったので、3月に10キロマラソン出場する。これがいわゆる無難な目標なんだと思う。ただ自分の120点の目標を考えたときに、「年内にハーフマラソンに出場」にして伝えた。すると、
それは清水にとっての120点のゴールなのかもしれないけど、もっと先には150点のゴールもあるよ。
どうせ登るなら高尾山よりもエベレスト。150点のゴールを目指して頑張ってみようと決め、萌斗に電話して活を入れてもらい、年内にフルマラソン参加を決意した。
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練習
9月13日にフルマラソンに申し込んだ。15日はバスケの大会もあり、スポーツ欲が過去最高に高まったタイミングだったが、バスケの大会前日の調整で脚をやってしまった。
そこからしばらく松葉杖生活。バスケの大会も出れないし、あれだけ気合い入れてフルマラソン申し込んだのに次の日に怪我って…(笑)
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悔しかったベッド生活
2週間で歩けるし、1か月で運動できるって医者から言われたが、初めて漫画で大会直前に怪我して無理する選手の気持ちがわかった気がする。まあ痛みは結局2ヶ月近く続いたけど、ジョギング程度は数週間でできるようになり、そこからは何とか練習開始した。
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ゆいなの存在もだいぶ大きかった
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最高の状態でサウナに行くこと。
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42キロの未来が見えなかった
人生いろいろあるけど、何とか練習もやり切った!!!
当日
当日はDANROのメンバーと待ち合わせをしていたが、電波が悪く見つからずひとりでスタート。でも、ゴールにたどり着けば会えるはず。そう信じて、前に進むしかなかった。
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途中で電波も回復して曲を聴きながら走る。るいから辛い時にいつも聴いてる曲ってプレイリストをもらってたので、開いてみたら元気が出る曲ではなく、失恋ソングでくすっと笑えた。あとから聞いたら間違えたらしい。10キロ、20キロと順調に走ることが出来た。
25キロ地点に来た時に、曲が止まった。どうやら充電が切れたみたいだ。時間も分からぬまま、ペース感も掴めない中、残り何キロかだけを目安にとにかく走った。
30キロ地点が見えかけた時、足が急に重くなった。差し入れでエネルギー補給しながら踏ん張った。どら焼きを5個食べたときは、腹いっぱいでちょっぴり後悔したけど。
残り5キロ、もう足の悲鳴を無視できなくなり歩こうと思った時、後ろから声援が聞こえた。
「みんな辛い。でも、みんな頑張ってる。みんな頑張るためにここまで来たんでしょ。ここまで来たなら絶対行ける。みんなでゴールしよう!まだまだいけるぞー!!」
後ろの声援に押された。横からもほんとにたくさんの人が声をかけてくれて、ラスト5キロ歩くことなく何とか走りきることができた。
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マラソンで生まれた価値観
①社会に挑戦と応援の総量を増やしたい。
元々掲げてたビジョンは、想いと思いやりが身近で溢れた社会をつくること。挑戦には必ずその人の想いが詰まってて、乗り越えるには必ず周りの応援(思いやり)が必要だって確信した。実際今回応援なしに、ゴールにたどり着くことはできなかった。ビジョン実現に向けて、社会に挑戦と応援の関係性を増やすことをミッションに置きたい。
②分からないからやらないのではなくて、分からないからやってみる
マラソンに出ると決めて、必要なのは体力トレーニングだと思ったが、30キロ走以降は5-15分のランニングに絞り、足腰の強化に専念した。 結局、マラソン完走には体力以上に足腰の強さが課題だった。
どうやら課題というのは、やってみた先に得られるものらしい。分からないからやらないよりも、わからないからどんどんやって、理解を深めることのが重要だ。
③挑戦前の目的探しよりも、挑戦後の意味付けを。
今だから参加した背景とか書いてるけど、実はほぼ後付けでしかなくて。参加を宣言した時は、いったい清水は何を目指しているんだ、なんで参加したのって聞かれる度に答えられなかった。
でも挑戦に深い理由なんてなくて、直感とノリで良いんだって気づけた。それよりも、挑戦して何を得たのかを振り返ることのがよっぽど大事。
マラソンでの学び
よく人生はマラソンと言われるが、本当にその通りで。
気合を入れて申し込んでも次の日には松葉杖生活をすることもあって、人生も何が起こるか分からない。
10キロ、20キロと走る中で、次の課題が現れた。人生も一つ山を越えれば、可能性が広がり、次の山が現れる。実際に来年はトライアスロン出ることになった。
はじめの挑戦のきっかけや後押しは仲間がくれることが多い。挑戦を決めると、たむさんみたいに気になってた人も巻き込まれることもある。最近は、巻き込むよりも「共にに作る」って言葉のがもっと好き。
実際に挑戦してみると、孤独を感じることだってある。練習はほとんど一人だったし、本番のスタートも一人だった。たとえ一人でもやりきる覚悟が人生には重要だ。
練習で一緒に走ろうって誘いや、本番での周りの応援、同じ走者に支えられる場面もたくさん。一人で頑張るのには限界があり、100%の力は出し切るには人の存在はやっぱり大きい。
DANROメンバーとは開始時会えなくても、最後会えた。人生も同じで目標を仲間と共有し、ただひたむきに目指した先に望む結果があり、自分ならそこにたどり着けるって信じ抜くことが重要。
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もう会えずに帰ることになると思った。
人生でスポーツで頑張り切る経験をしてこなかったけど、部活の試合で一生懸命戦う姿は憧れてて、たくさんの声援に囲われて立つ姿は少し羨ましかった。そんなことを思い出すかのように、この1日は人生で一生分の応援を受け取り、何とか完走!!!
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4時間23分でなんとか完走!!
DANROメンバーの振り返りを見て、投稿したくなった〜!