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【決定版】7年間医師をやってみて分かった卒業大学名がその後の人生に及ぼす影響について

こんばんは。

日本にはたくさんの医学部があります。
国立、公立、私立そして防衛医科大学。
また、東京大学を始めとする総合大学や医学部や看護学部しかない単科大学まで色々です。

そして合格者の偏差値を指標に、医学部の中でも序列があるのはご存知の通りです。
さて、そうなるとやはり上の方の偏差値の大学に入らなければ、医師になった後もずっとその序列で苦労してしまうのでしょうか?

せっかく医学部に合格したのに、「自分の望んだレベルの医学部に入れなかったから一生コンプレックス・・・」なんて想いを抱えてしまうのはもったいなさ過ぎます。

そこで、医師になって7年経った今、医師生活と学歴のリアルな話をしたいと思います。

結論から行きましょう・

出身大学名はその後の人生に大した影響を及ぼしません。

それもそのはず、入り口は違えど出口はみんな一緒だからです。
理三に入ろうが、予備校の偏差値ランキングでは下位に位置している私立に入ろうがみんな受けるのは医師国家試験です。
当たり前ですが、受ける試験内容もみんな同じです。

理三や京医と聞くとみんな憧れ、崇めてしまうのはよくわかりますが、高校生用の大学受験のプロフェッショナルであり、その後の医師になった後の能力を保証するものではありません。
さらに、どんな優秀な人でもすべての科の専門医になれる訳ではありません。どんなカテーテルでもこなす大ベテランの天才循環器内科医も3年目の消化器内科専攻医に内視鏡の腕で勝つことは不可能です。

つまり、結局は医師になった後は個々人の実力が全てです。


もちろん、働く病院というのは、医局や人と人との縁などの要素が大きいので職場の選択という意味では出身大学は多少影響します。

ただ、恐らく皆さんが一番心配しているであろう、この大学だとバカにされるのだろうか・・・ということに関しては杞憂であるとバッサリ言い切れます。

というか医師になって何年もたつのに出身大学にやたらと拘っているような医師は、仮にその医師が有名大学出身だったとしても、確実に周りから気持ち悪がられているので、そんな人間の目を気にする方が無駄です笑

偏差値の高くない医学部出身だけど
「やる気あります!頑張ります!」という医学生と、

日本トップクラスの医学部出身だけど
「出来るだけ楽して儲けたいっす。当直とかだりーわ」という医学生

みなさんはどちらを採用したいですか?どちらと働きたいですか?
答えは明白ですよね。

一般企業だと、努力できるかの指標として学歴フィルタが存在します。
しかし、医学部は少し特殊で医師になった時点で医師国家試験に合格できるという最低限の実力は担保されているので、そこから先は本当に自分次第なのです。

もし、皆様がこれから先、どこかで医学部でも学歴が重要!旧帝、旧六や、御三家を目指せ!みたいな記事をどこかで見かけたら完全に嘘なのでそっ閉じしてください笑。

拙著「医学部合格者が出たことのない高校から最初の1人になる方法」でも医学部はまずさっさと入ることが重要であり、さっさと医学部に入り研鑽を積むことが大切であると繰り返し強調させて頂いた理由はここにあります。
例えば内科なら○○内科の専門医になるためには卒業から最低7年かかります。大学受験に2年も3年も浪人してる暇なんてないはずです。

医師になるのに大学受験のプロフェッショナルになる必要はないのです。
さっさと医師になって、医学の勉強をしましょう。

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