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【改訂版】医学部なら多浪しても問題なし!って本当??その①

こんにちは。pitoです。
過去の記事を読み返してみて、自分の中でとても書きたいテーマであるにも関わらず、noteを始めたばかりだったため拙い内容で終わってしまっている記事が多いことに気づきました。
そのため、過去に記事を大幅改訂して、再掲していこうと思います。

それでは、今回のテーマである医学部なら多浪しても問題ないのかというテーマについて。
実はこれ、私が高校生だった15年以上前にはまことしやかに囁かれていた価値観です。
医師になれば、社会的地位、高い給料が保証されているのだから医学部に入るためならば何年でも浪人しても良いという考え方です。

さて、この考え方は果たして正しいのでしょうか。


結論から言います。

嘘です。


実際に医学部に入ってみると驚くほど純粋な多浪は少ないです。
私の出身大学で言えば、私の知っている範囲では一番多くて3浪、それも一学年数人というレベルでした。

もともと他の大学に通っていた、社会人経験があるなど再受験が理由で年齢が3浪相当以上の方はいましたが、医学部入るために受験だけを何年もやっていたという純粋な多浪は本当に少ないです。

このような話をすると、pitoの出身大学は多浪差別をしているのか!という話になることが多いのですが、ことはそう単純ではありません。

確かに、「多浪生に厳しいと噂されている医学部」というのは存在します。しかし、大学側が明確に〇浪以上の場合は、面接点を減点するなどの公表をしているわけではなく真実は闇の中です。
私が受験生の頃に「絶対に2浪以上は取らない」と噂されていた大学がありましたが、そこの出身者に実情を聞いてみたところ、普通に3浪生もいたという話を聞き、噂というのはあてにならないと思ったこともあります。

しかし、冷静に考えてみると本当に多浪であるということだけが理由で受験に落とされることがあるのでしょうか?
試験の点数というのはあくまで客観的な評価であり、明確に数値として現れます。それが明らかに合格最低点を上回っているのにその学生を落とすとなると、面接で落とすしかなくなります。

ですが、面接の評価もたった一人の先生の好き嫌いで決められるはずもなく、複数人の先生が十分に吟味に吟味を重ねた上で面接評価を出します。
その中で、十数分程度の面接で「この学生は試験で十分な点数を取っているが医師に不適格である」という判断を下すのが、いかに困難であることかは想像に難くないと思います。

話が脱線しまいましたが、医学部内に想像よりはるかに多浪生が少ないのは、そもそも大学側が弾いているという言うよりも、

多浪生は純粋に学力が足りておらず、医学部に入れていない。


というのが、厳しいですが事実かと思われます。
医学部入学後に、同級生たちと意外と多浪っていないよねという話をしたことがありますが、結局この結論に行きつきました。

そもそも医学部受験と言えども、高校3年生のために作られた試験であるという大前提は他の大学受験と何ら変わりません。
その高校3年生用の試験に何年も合格できないというのは、医学部受験という特殊性を考慮したとしても明らかに勉強法に問題があり、何らかの沼にハマってしまっている可能性が極めて高いです。

つまり、多浪になる前に医学部に入らなければいけない。


というのが医学部受験の鉄則です。
そもそも医学部に入ればゴールではなく、医学を学ぶ大学生になれるだけです。
例えば、私は内科の医師ですが、内科専門医になるためにはなんと医学部合格後から合計10年以上かかります。

医学部     6年間
初期臨床研修  2年間
後期臨床研修  3年間

これだけのトレーニング期間を経てやっと内科専門医試験の受験資格を得られます。しかも医学部在学中に留年してしまったらさらに+αです。
医学部受験でもたついている時間はないはずです。

次回以降の記事では、
・そもそもなぜ多浪に陥ってしまうのか。
・多浪にならないためにはどうすれば良いのか。
・もし現在多浪に陥ってしまっている場合はそこからの抜け出し方
について詳しく書いていきます。


私のプロフィール記事になります。


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