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戦いと援軍と虹星と

何が起こったのかを記録しておきたいとおもう。わたしの観測範囲での記録になるので、不正確な部分は多々あるが、許していただきたい。


いきさつ

バーチャルタレント九条林檎様がShowroomイベントに参加した。これは配信者が獲得ポイント数を競い、上位のものに報酬が与えられるイベントである。リスナーは無課金ポイントと課金ポイントを投げ、配信者を上位に押し上げるのである。

特に争いの激しくなると予想されるものがガチイベと呼ばれる。今回はガチガチのガチイベであった。

参加を表明した配信者に、因縁ある者がいた。仮にAとしておく。Aと九条林檎は過去に戦っており、その時はAが勝利した。Aには一人で何百万と課金ポイントを投げる通称石油王がついていたのだ。林檎様は無課金ポイントを数の力でかきあつめたが、届かず撤退した。

当時の流れを追う資料
https://togetter.com/li/1303451



今回のMV提供イベントは、一位になればMVの動画を作ってもらえるという特典を手に入れる。二位以下には何もない。


Aとの再戦であり、その上一位しか意味がない。この時点でかなりの覚悟が、リスナー諸氏にはあったと思う。


さらに、林檎様はこのガチイベを最後にShowroomガチイベから退くことを宣言された。これからはYouTubeに力を入れていき、Showroomも使うがガチイベには参加する予定は無いとのことだった。


そうであれば、有終の美を飾っていただきたいと思うのが人間の性。士気はさらに高まった。



ガチイベは苦戦を強いられた。

こちらが無課金最大理論値を叩き出して敵を上回ると、石油王はその上を出してくる。こちらが10万稼げば20万出してくる、それをこちらが上回り返すといういたちごっこが続いた。一気に差を大きくつけられて絶望させられないだけマシだが、やはり少し堪える。


だが士気は低下しなかった。少しずつだが戦えているという実感が、我々を力付けていた。林檎様がいつも通りに配信を続けてくださったのも大きい。焦らず着実に、我々は戦果を積み重ねた。



しかし最終日だけは、どうなるかわからない。


イベントのポイント集計は5分おきになされる。つまりイベント終了5分前までの中間結果は見られるが、そこからの5分間は敵も味方も自分のポイントがどれだけ伸びるかわからない。終了時点になって、ようやく最終ポイントを見て勝敗を知るのである。


この5分がどうなるかで勝負は決する。


おそらく石油王は、こちらの火力予想の少し上を出してくるだろう。これまでの動きで、石油王はこちらを少しだけ上回るように課金しているのがわかっていた。つまりこちらは5分間でその予想を上回る火力を出せばいいのだ。
石油王は6日あるイベントの4日目時点ですでに500万ポイントほどを投げていた。どこまで無尽蔵なのか、底がわからない。おそろしさがあった。



しかし、ここでまったく予想外の奇跡が起こる。


リツイートキャンペーン

バーチャルジャニーズがShowroomで配信している。海堂飛鳥くんと苺谷星空くんという二人がジャニーズ初のバーチャルアイドルとして活動しているのだ。


同じShowroomバーチャル枠ということで、リスナーはお互いの存在をなんとなく知っていた。とくに林檎様の方のリスナーにとっては印象深い配信者だ。

バーチャルジャニーズの初配信時、林檎様のルームにバーチャルジャニーズのリスナーが流入し交流した思い出があったり、苺谷星空くんが林檎様に言及していたり、薄くではあるが縁がある相手であった。


その二人が、リツイートキャンペーンというのをやっていた。5万リツイートでアバター配布! この5万リツイートというのは途方もない数字で、もちろん姫ピメ(バーチャルジャニーズのリスナーネーム)のみなさまも尽力なさって、3万リツイートくらいまで数字を伸ばした。そこからは親交のある配信者などに拡散を呼びかけていたらしい。そして、その拡散希望が九条林檎に届いた。



この呼びかけはかなり追い風になったらしい。このツイートの約4時間後、リツイートキャンペーンは時間に猶予を残したまま、5万リツイートを達成した。

流れがまとまっているブログ
http://mitsuki830.hatenablog.com/entry/2020/02/18/140501




ここから局面が動き出す。


林檎様の拡散ツイートを見て、姫ピメの方々が恩返しにと配信にやってきたのだ。
折しもガチイベは6日中5日目の夜、残り24時間強という局面。そこに姫ピメの方々が大量に流入してきた。大量に。いやバーチャルジャニーズさん母数が大きすぎる。そして彼女たちは言った。


「ガチイベ中なんだ」「星投げします!」「カウントも」「虹星?ってやつ余ってたから投げた!」


『虹星余ってたから投げた』!?


虹星というのは一個100ptの価値がある。課金した時におまけでもらえるアイテムだ。詫び石として手に入る場合もある。100円の価値があるし入手経路が特殊なのでかなりレアアイテムだ。その上とても強力な奥の手中の奥の手だ。そんなものが余っている!?


聞くところによると、バーチャルジャニーズのルームでは無課金ポイントしか投げられないらしい。妥当な判断だと思う。ジャニーズに課金できるとなったら破産者が続出するだろう。そんなわけで虹星はジャニーズの枠では投げられず、さりとて別の推しがいるわけでもない方にとっては、虹星は無価値のしろものだったのである。


「虹星20個くらいあった!」「気づいてないうちに持ってた!30個投げる!」
いや強えわ。



さらに彼女たち自身も強かった。無課金ポイントしか投げられないルームにいるから、無課金ポイントの効率的な集め方をわかっている。やり方を説明せずとも最大火力で応援してくれる軍勢が、いきなりラスト一日でやってきたのだ。なんだこれ。漫画か?


そして5日目21時台の枠は、九条林檎が一位となって終了した。通常枠の三倍ほどのポイント数だったと聞くから、どれほど心強かったことか。

しかし、この一位もすぐに逆転された。




そして迎えた最終日最終枠。


相手の石油王はその直前に80万ほど投げたらしい。50万ptほどのリードを、九条林檎が追うかたちとなる。もちろん石油王もここからさらに投げてくるだろう。


配信はいつも通りに始まった。
そして、コメント欄はとてつもない光景だった。姫ピメの方々が、滝のようにコメントをしていくのだ! 圧巻の光景だった。

リツイートキャンペーンは昨日のことなのに、最終枠にまで応援に来てくれたのである。しかも昨日より増えている気がする。


推しの勝利を願ってくれる応援が駆けつけてくれた。その心強さ! しかも彼らは一騎当千の強者の軍勢なのである。強すぎる。


そして彼女たちは、ラスト5分まで付き合ってくれた。一緒に駆け抜けてくれた。星投げカウント(無課金ポイント)も、虹星も投げてくれて、中には課金ポイントまで投げてくれた人もいた。けっこういた。


九条林檎のリスナーも、当初の予定どおり山ほどギフトを投げた。ギフト欄が滝のようになって5分間動き続けるなんて初めて見た。
そして熱狂のなか、イベントは終わった。



九条林檎、一位。





最終獲得ポイントは1388万pt。二位とは180万pt差だった。

最終日一日の獲得ptは、600万を超えた。



天の配剤


天の配剤という言葉がある。
運命とか神の導きとかが言葉としては近い。ものごとがなるべきかたちになるように天が仕組んだのだ。


石油王との再戦。ラストバトル。最終日寸前にあらわれた援軍。そして彼女たちは虹星を余らせている。


すべてが九条林檎を中心に回った。物事が噛み合ってもっとも良い形になった。九条林檎は天を味方につけたのだ。あの瞬間、この世界の主人公は間違いなく九条林檎だった。



これからも、九条林檎はさまざまにエモーショナルを作っていくだろう。




姫ピメのみなさまに最大の感謝を。
書けなかったが、他にも多くのルームから支援をいただいた。この戦いを共に戦ってくれた人々がいたこと、とても心強かった。
共に戦ってくれた人々に、お礼申し上げる。



バーチャルジャニーズの一周年記念配信が2/19の21:30からおこなわれる。ぜひ行こう。

飛鳥ルーム
https://showroom-live.com/kaidoasuka
星空ルーム
https://showroom-live.com/ichigoyakanata




今回の主人公、九条林檎。Twitterフォローとチャンネル登録よろしくお願いします。

九条林檎
https://twitter.com/ringo_0_0_5





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