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ぼーっとしながら海を渡っても良い

あらゆる事柄にツッコミ目線を持っている人や真の通った思想を持っている人が行う「あえての」ゆったりとしたアウトプットが好きです。
ゆるふわな雰囲気だけで乗り切ろうとする人には無い
「手元には10能力があるけれど推敲してここでは6の優しい見せ方をしよう」という作業ができる人を尊敬していて
noteで最初に何を書こうか、と考えた時に、今この次節、色々なノイズを少し取り除ける本が良いかなと思い、紹介するならまずはこの人この1冊をお勧めしたいなと思いました。
何となく刺激的な情報は遮断したい時
本棚から取り出して欲しいです。

◼️ももこの世界あっちこっちめぐり(さくらももこ)

ご存知さくらももこの漫画、ではなくエッセイです。
1997年6月17日が初版となっていて、元々はnon-noの企画での執筆をまとめたものです。
私は本についてのnoteを書くにあたって、未読の人の楽しみを奪いすぎる詳細な解説を読まされるのは一読者としてとても苦手で、その為毎度サラッとした「好きポイント」を伝えていく形になるかと思いますがその点ご承知おき下さいね。。

もくじにて今回旅した国が分かります。エッセイなので好きな国からつまんで読んでも良いです。

◉好きポイント
・non-no連載を無視したオシャレ感のない導入
・旅行先決定理由が「お皿を見たい」など気軽
・現地の人やガイドさんにめちゃめちゃスポットが当たる
・ヒロシ(実写)の登場

この本を初めて買ってもらって読んだ時はまだ小学生でしたが、これまでの何か壮大な意識高い明確な目的が無いと海外になんて行ってはいけないと思っていたお高い敷居をポーーンと外してくれましたね。
今となっては旅費も安く、近いところであればバンバン往来が出来るものですが、これが日本からヨーロッパにでもなると「せっかく行くなら色々楽しめる所に決めなきゃ!」なんて思いがちでした。ひいては元が取れそうなとこ!みたいな。元が取れるって何だろう。
旅ガイドに載っている「ここなら3日でこんな数の観光地を周れます」スポットより、自分が好きなもののルーツの場所であったり、聖地であったり、あの海のしょっぱさを確かめてみたい、とか。そういう目的の方が生活に残るし人にも面白おかしく話せるんだと思います。

後私はTV番組でもそうなのですが、何の奇もてらわない現地の方や、タレントでは無い素人の方々の率直な行動や言動が大好き過ぎるので、その点でもこのエッセイは好きポイントであります。
このTV番組とは所ジョージの番組や素人投稿のある「さんま御殿」など。今これを書いていて、だからハガキ職人で構成されるラジオを聞くのが好きなのかなとぼんやり閃きましたが、これはまた違う時に書こうかな。

イラストもたくさん載っています。
これは表紙を開いたところ。旅に行く前の想像が描かれていて、反対側には旅に行った後の感想が描かれています。可愛い。
カバーを外した表紙もキンキラで可愛いので是非。

私の「行けそうでなかなか行けてない希望の旅行先」はドイツかな。
中学生の頃、世界史の資料集に小さく載っていた「ケルン大聖堂」を生で見たいと思い早数年。
授業では一切触れられなかったけど。
最近ワインが飲めるようになったのでグイッと一杯やりながら眺めたいな。
それでは。

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