第6回「介護サービス 居宅サービス編」
こんにちは、ぴたろーです。
閲覧いつも、ありがとうございます。
第6回は具体的な介護サービスの内容についてお伝えしたいと思います。
大きく分けると、ご自宅で生活しつつ受けるサービス(居宅サービス)と自宅以外の場所で生活しつつ受けるサービス(施設サービス)になります。
第6回は居宅サービスについてです。
居宅サービスを選択する理由で、一番多いアンケートの回答は「自宅で過ごしたいから」というものです。
住み慣れた自宅で生活を続けたいという思いを最大限、尊重したいですね!
①訪問介護
居宅サービスの中でもっとも利用されているものです。
訪問介護サービスを提供する介護資格を有したスタッフが、決まった時間に利用者の自宅を訪問、事前に決められたケアプランに沿ったサービスを行ってくれます。
サービスは「身体介護」と「生活支援」に分かれています。
「身体介護」は食事介助、排せつ介助、入浴介助、衣類の着脱など。
「生活支援」は料理、掃除、洗濯、買い物などがあります。
ここで注意点が1つ。ケアプランに含まれていないサービスは基本行ってもらえません。
蛍光灯が切れたから交換してほしい、ペットの散歩に代わりに行ってきてほしいというのは、サービス外のものになります。
夜間対応型の訪問介護というサービスもあります。夜間に介護スタッフが定期的に自宅を巡回し、食事・入浴・排せつなどの介助を行ってくれます。
また随時対応として夜間の急な体調不良に介護スタッフに来てもらったり、ベットから転落して自力で起き上がれない等、場合によっては救急車の手配などのサービスを受けられます。
②訪問入浴
看護師や介護職員が巡回入浴車で自宅を訪問し、入浴介助を行うサービスです。自宅の浴槽に入れない方や、入浴介助サービスを行っている通所(デイサービス)の利用を希望しない方が利用するサービスです。
寝たままの状態で浴槽に運びこまれ、体を洗ってもらうことができます。
入浴前には看護師が血圧や体温などの体調確認を行います。
体調を考慮し、場合によっては部分浴や清拭に変更することがあります。
③訪問看護
看護師または保健師が利用者の自宅を訪問し、主治医の指示に沿い、療養に必要なお世話、医療処置にかかる管理、援助を行ってくれます。
具体的には病状観察、血圧や脈拍の測定、食事や排せつの援助、注射・点滴の管理、服薬管理です。
④訪問リハビリテーション
理学療法士・作業療法士が自宅を訪問し、医師の指示のもとリハビリテーションを行うサービスです。
また介護する家族へアドバイス・相談も行います。
◎起き上がり・立ち上がり・歩行・座るなどの機能訓練、
◎食事・排せつ・着替えなどの生活動作訓練、
◎麻痺・褥瘡解消のためのマッサージ、
◎福祉用具に活用のアドバイス、
◎言語機能・嚥下機能の訓練など
⑤居宅療養管理指導
医師、歯科医師、薬剤師などの医療に従事するスタッフが自宅を訪問し、療養上の管理や指導を行ってくれます。
⑥通所介護(デイサービス)
日帰りで入浴、食事、排せつ等の介護、機能訓練が受けられるサービスです。
基本的には自宅から通所(デイサービス)まで送迎してくれます。楽しく通えるように書道、カラオケ、体操などの様々なプログラムが用意されています。閉じこもりや孤独を防ぐことにつながります。
また介護する家族にとっても、通所(デイサービス)を利用している間は介護から解放されるので、気分転換になっています。
⑦通所リハビリテーション(デイケア)
通所(デイサービス)が自宅で自立した生活を送ることができるよう支援するという意味合いが強いのに対し、デイケアは医療的なケアやリハビリテーションが中心のサービスになります。
身体機能の回復や維持、認知機能の改善を目的としています。
そのためデイケアには、医師が常駐しています。
⑧短期入所生活介助(ショートステイ)
数日~1週間、入所施設で入浴、食事、排せつ等の介護、機能訓練が受けられるサービスです。
このサービスは介護をする家族が病気で体調を崩した時、冠婚葬祭などで何日か家を空ける必要がある時、また家族が心身のリフレッシュのため休養を取りたいときに利用されています。
⑨福祉用具のレンタル・購入
福祉用具を介護保険の適用された価格で提供を受けられるサービスです。
車いす、介護用ベットなどがレンタルできます。腰掛便座、入浴の補助用品などは共有しにくい用具は購入となります。
⑩住宅改修
手すりの取付け、段差の解消といったバリアフリー改修などを自宅で行う際に、工事費の7~9割を介護保険から支給されるサービスです。
支給されるのは1つの住居当たり20万円が上限です。
◎手すりの取付け、段差の解消
◎和式便座を洋式便座への変更
◎床材を滑りにくいものへの変更
◎上記の工事に付随して必要な工事
◆費用について
それぞれのサービスが介護度別に利用できる限度額が決まってきます。
自己負担は限度額の1割ですが、収入によりその限りではありません。
また上限を超える部分は10割負担です。
(限度額)
要介護度1 167,650円
要介護度2 197,050円
要介護度3 270,480円
要介護度4 309,380円
要介護度5 362,170円
※2019年度介護報酬改定(厚生労働省)をもとに作成
在宅介護をしながらの生活は、家族にかかる負担は小さくありません。
「肉体的・精神的な限界を感じたことがある」という方は全体の7割に上ります。
睡眠不足や社会からの孤立といった問題は皆さん共通の悩みです。
1人で抱えこまず、担当のケアマネジャーや地域包括センターに遠慮なく相談してください!
次回は施設サービスについてお話をしたいと思います。
では、またお会いしましょう!