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第10期関西帝王戦スタンダードレポートー再生の夏ー

YPの方はこんにちは、MTGプレイヤーの方は初めまして。Pitaと申します。

今回は第10期関西帝王戦のスタンダードのレポートを書いていきたいと思います。

1.デッキ選択

ここ最近モダンやレガシーばかりプレイしていて、スタンダードをあまりプレイ出来ていませんでした。使うデッキも決まっておらず、流石にまずいと思い、2週間程前からMTGアリーナで調整を開始しました。

当時は【ティムール再生】【バントランプ】はもちろん、【緑単アグロ】が結果を残していました。ランプミラーをしたくない、アグレッシブなデッキを使いたい僕としては朗報でした。しかしこのデッキ、持ってないカードが意外と多く、加えてアリーナではワイルドカードの都合上組めそうになかったので断念しました。

【ティムール再生】【バントランプ】は以前アリーナで回していたこともあり、その辺りから取り掛かることにしました。特に【ティムール再生】は、Card Rush Pros所属の井川良彦選手が結果を残していたこともあり、【ティムール再生】を回すことにしました。

アグレッシブなデッキではありませんが、かなり感触がよく、本番は概ね【ティムール再生】を使うことにしました。

2.4c再生

1週間前に【4c再生】の存在を知りました。RTで回ってきたリストをアリーナで使用。マナベースには負担が掛かりますが、同型ミラーでは《時を解す者、テフェリー》《ドビンの拒否権》の分だけ有利になります。サイドにも、《轟音のクラリオン》《陽光の輝き》といった全体除去も採用でき、アグロ相手にも強く出れます。【再生】同士のミラーマッチで優位に立てる【4c再生】を使うことを決めました。

3.第10期関西帝王戦スタンダード

第10期関西帝王戦スタン 7.26
1.バントランプ 〇〇
2.黒単 〇〇
3.オルゾフナイト ×〇〇
4.白単 〇×〇
5.ID
6.ID
SE
1.4c再生 〇×〇
2.バントランプ ××

R1 バントランプ 〇〇

《世界を揺るがす者、ニッサ》を出された返しに、《帰還した王、ケンリス》に速攻と+1/+1カウンターを乗せて撃ち落とし、《時を解す者、テフェリー》でカウンター全無視の《発展//発破》を打ち込んで勝ち。

R2 黒単アグロ 〇〇

決め手を欠き時間はかかりましたが、相手のマナフラッドもあり無事に勝利。

R3 オルゾフナイト ×〇〇

メインで全体除去を採用しておらず、《歴戦の神聖刃》や《漆黒軍の騎士》強すぎて負け。G2以降は除去が綺麗に決まり勝ち。《闇の掌握》を《発展//発破》でコピーして《歴戦の神聖刃》落とせたのが1番のビッグプレイ。

R4 白単 〇×〇

トークン出すクリーチャーをあまり引かれず、メイン戦を取ることが出来た。G2は全体除去をあまり引けず、トップ《栄光の頌歌》引かれて負け。G3は初手から《陽光の輝き》《轟音のクラリオン》があり、さらに《発展//発破》も引いて相手のクリーチャーをトークンごと全て吹き飛ばし勝ち。

R5 ID
R6 ID

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4-0-2の3位で予選通過。帝王まであと3つ。

SE R1 4c再生(黒田正城選手) 〇×〇

準々決勝の相手は、BIG MAGIC ELDERSの黒田正城選手。プロツアーを制した事もある日本を代表するプレイヤーで、今大会事実上のラスボス。

G1は相手の土地がフルタップになった隙に《時を解す者、テフェリー》を着地させる。マイナス能力を出来る限り使わず、盤面に維持することを優先。《帰還した王、ケンリス》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を着地させて勝ち。
G2は相手にマウント取られ続け、《時を解す者、テフェリー》《荒野の再生》を着地させられて投了。
G3は相手の土地が5枚で止まり、《終局の始まり》を唱えられず、クロックはパワー1と2のサメトークンのみ。ただこちらも、土地ばかり引き続けトライオームをサイクリングし続ける状況。《自然の怒りのタイタン、ウーロ》でライフも保ちつつ攻め手を探す。ダブついたの《荒野の再生》《時を解す者、テフェリー》を土地を立たせながら毎ターン連打し、カウンター合戦の末に両方の着地に成功。最後は《サメ台風》を貼り、トークンを生み出し続けて勝利。今日一の激戦を制しました。

SE R2 バントランプ ××

準々決勝の疲れからか、ヌルめのハンドをキープ。それを咎めるかのように、2T目《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル》。これを処理する事が出来ず、狼達にライフを削られきりました。

3度目の関帝戦SE進出も、準決勝敗退となりました。準決勝のG1で明確なプレイミスが1つあり、そこをミスっていなければ勝っていた可能性もあったみたいです。練習不足が明確に出ましたね。

4.構築について

今回もプロプレイヤーの完コピですw

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Hareruya Pros所属のkanisterこと、Piotr Glogowski(ピオトル・グロゴゥスキ)選手がプレイヤーズツアーファイナルで使用した構築をそのまま持っていきました。なので、採用カードについて特に語ることはありません。が、練習前と現在で評価の変わったカードを紹介します。

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《帰還した王、ケンリス》

最初は何相手に入れるのかすら分かっていませんでした。メインに採用した現在の構築を回してめちゃくちゃ評価が変わりました。まず、ライフ回復能力がアグロに対してめちゃくちゃ強かったです。5点も回復されたら、アグロは心折れます。しかも、《荒野の再生》のおかげでマナにはかなり余裕があるので、何度もこの能力を使えます。更に、パワータフネスが5/5もあり、現在のアグロデッキではこれを落とすことは非常に困難です。
他の能力も、有効に働いた場面がありました。VS【黒単】では、《騒乱の落とし子》《どぶ骨》によるダブルブロックを+1/+1カウンターを乗せる能力を2度使用し、一方的に討ち取りました。また黒田選手とのゲームで、《時を解す者、テフェリー》を出された返しに、速攻を付与する能力を使用して倒すことに成功しました。
ドローとリアニメイト能力は使用していませんが(リアニメイト能力はデッキの構成上、黒マナが出ないのでそもそも起動すら出来ない)、多くの場面で僕を助けてくれたカードとして評価が大きく変わったカードとなりました。

5.最後に

正直、まったく勝てる気がしていませんでした。2週間前には使用するデッキすら決まっていない状態から考えれば、上々の出来かと思います。当日の勢いを考えれば優勝すらあり得ると思っていましたが、準決勝では練習不足と疲れで集中力を欠いてしまいました。もっと長時間のゲームにも耐えられるように練習していきます。
デッキ選択は、当日のメタゲームを考えるとベストな選択だったと思います。想像以上にアグロが多く、サイドボードに多くのアグロ対策を用意したPiotr選手の構築は間違いなくベストでした。本当に強かったです。

8月にはレガシーとモダンの帝王戦が控えています。スタンダードのイベントへの参加はしばらくなさそうですが、その分レガシーとモダンを頑張ろうと思います。

また次回の記事でお会いしましょう。

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