【脚本家】ブラジリィー・アン・山田に15の質問【ピタ】
【プロフィール】
劇団ブラジル主宰。
2007年、世にも奇妙な物語「未来同窓会（主演：石原さとみ）」で映像脚本デビュー。 ドラマ「相棒」「ヤメ検の女」などのサスペンスや、映画「RAILWAYS」などのヒューマンドラマ、「こどもつかい」「事故物件恐い間取り」などのホラーなど、さまざまなジャンルで活躍。氷川きよし「Happy！」で作詞デビュー（本名名義）。
Q1. 名前（ペンネーム）を教えてください。
（ペンネームの方は由来を教えてください）
テリー・ギリアム監督の『未来世紀ブラジル』と敬愛するプロレスラー・アントニオ猪木さんがブラジル移民であったことから、ブラジルという国に親近感が湧いて、命名しました。
Q2. 脚本家を目指したきっかけは何ですか？
子供の頃、脚本家になりたいと思ったことは一度もないのですが、高校生の時に小説を書いたり、大学の演劇サークルに入って大学１年生で脚本書いて演出していたので（１年生でやるのは異例）、物語を書きたいという衝動が元々あったのかもしれません。一番古い記憶としては、１９のとき、コーエン兄弟の処女監督作『ブラッド・シンプル』を見た時に、こういうどうしようもない小市民たちの話を書きたいと思いました。
Q3. 得意なジャンルは？（コメディ、ラブストーリー、S Fなど）
世にも奇妙な物語が大好きだったので、コメディでもホラーでもミステリーでも、ちょっと変なお話が得意です。
Q4. 脚本を書く上で最も大切にしていることは？
押し付けがましくない話がいいですね。悪い人やダメな人も愛おしくなるような描き方をしたい。
Q5. 登場人物を作り上げる際のアプローチ方法は？
身近なモデルがいると浮かびやすいですね。家族とか友人とか、近所のおじさんとか。舞台の場合、俳優に当て書きすることがほとんどです。
Q6. 執筆時のこだわりや習慣はありますか？
夜書いたものは、朝にもう一度見直します。眠ることによって、思い込みとか過剰な思い入れがいったんリセットされるので。
Q7. Writer's blockを乗り越えるための自分なりの方法は？
ひとまず寝ます。遊ぶと仕事に戻って来れなくなるので、とにかくパソコンに向かいます。
Q8. 執筆を仕事にして、最も幸せなことは？
懐かしい友人から見たよと連絡あると嬉しいですね。
Q9. これまでに携わった作品の中で、最も思い入れのある作品とその理由は？
いろんな作品に思い入れありますが、BSテレ東で放送された『サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官 楯岡絵麻』はシーズン２まで続き、地上波でも再放送されて、原作ありなんですが、オリジナルも書かせてもらって、書いていてとても楽しかったです。どんな嘘も見抜くことができる行動心理捜査官。その嘘の定義をずらす作業がとても刺激的でした。
Q10. 好きな作家や影響を受けた作品は？
ヒッチコックとコーエン兄弟、最近ではジョーダン・ピール。日本では、吉田恵輔監督が大好きです。
Q11. 印象に残っている言葉、セリフは？
『一番失敗しない計画はなんだかわかるか？無計画だ』（『パラサイト半地下の家族』より）
計画に失敗しそうな時、ダメな父親が息子に教える言葉です。父親がこれまでどうやって生きてきたかという彼の人生を表しつつ、矛盾を孕んだ言葉に唸りました。
Q12. 趣味や仕事以外の関心事は？
キャンプ、カレー、猫、プロレスです。サッカーは代表戦だけ見るにわかですが、大好きです。
Q13. 最近読んで印象に残った本、漫画は？
『アフター・サン』という映画には驚きました。あらゆるシーンがが寸止めで、確固たるものは何も描かず、闇の向こうに浮かび上がってくる真実。なんだこの映画は！？と見終わってすぐにもう一度見ました。これからも何度も見るでしょう。
14. 今後挑戦してみたいジャンルや題材は？
最近は舞台が楽しいなと思っているので、イマーシブシアターの脚本演出をやってみたいですね。
15. 将来の目標や夢は？
今年は劇団チリを旗揚げし、立川を拠点に演劇活動をはじめたので、この活動が軌道に乗せて、大好きな映画の脚本を書きたいです。やはり映画が私の原点なので。
脚本家、ブラジリィー・アン・山田に関するお問い合わせはこちらまで
E-mail：info-pita@pita-inc.com
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