【脚本家】杉浦理史(ピエール杉浦)に15の質問【ピタ】
【プロフィール】
愛知県岡崎市出身 1977年生まれ
日本大学藝術学部演劇学科演出コース卒
数々のアニメでシリーズ構成・脚本を担当。
NHK Eテレやベネッセなど、教育的バラエティコンテンツの構成は、おそらく日本最多本数。
ライブ構成から振り付けまでなんでもこなす究極の「面白がり屋」。
1. 名前(ペンネーム)を教えてください。
(ペンネームの方は由来を教えてください)
杉浦理史(まさふみ)ピエール杉浦です。
ペンネームとしてはどちらも使っています。
ピエールは大学1年生の新歓コンパの際に2年の先輩に酔った勢いでつけられたあだ名です。それが友人周辺にとってはしっくりきたのか定着してしまい、それならばとペンネームとして使うようになりました。その先輩は現在、宝塚の有名な演出家になっています。
2. 脚本家を目指したきっかけは何ですか?
20代の頃は俳優として太田プロダクションに所属していました。しかし、大きなブレイクをしなかったことや、自分という商品を自分で営業できないもどかしさがあり、俳優は30歳でキッパリやめ、自分のアイデアで勝負できる放送作家になりました。NHK Eテレ「シャキーン!」からスタートし、「ノージーのひらめき工房」「天才てれびくん」など担当し、同局のアニメ「おしりかじり虫」で脚本を初めて書きました。初めてなのにシリーズ構成、全話脚本を書かせていただいて、ありがたい経験です。
3. 得意なジャンルは?(コメディ、ラブストーリー、S Fなど)
教育コンテンツ、青春もの、スポーツ系などが得意ですが、根底にはコメディがある作品が好きです。また、刀剣乱舞やウマ娘など擬人化ものも好きです。
4. 脚本を書く上で最も大切にしていることは?
キャラクターがその場で輝いているかどうか、キャラクターを愛せるかどうかは常に考えています。そのために原作がある作品であれば、キャラクターの理解はもちろん、読者でも気が付かない魅力を提示する必要があると思います。
またセリフはリズム感を大事にしています。セリフは音であり、耳で“感じる”ものなので、音楽と同じように心地の良いリズムが存在します。ダラダラとした説明セリフなどは心地が悪く、そこを敏感に察知するようにしています。
5. 登場人物を作り上げる際のアプローチ方法は?
全くのオリジナルの場合、キャラクター表を埋めるところから始めます。性格は?口癖は?特技は?特に、ドラえもんにとってのネズミのような「苦手なもの」を決めるとキャラクターが動き出してくれます。
6. 創作の際、どんな時にアイデアが降りてきますか?
本屋、電車で移動している間、または寝る前です。
どうしても新企画を考えなければならない時は新宿紀伊国屋書店の地下から最上階まで歩いて、目に入る表紙や文字を組み合わせて考えます。
7. 執筆時のこだわりや習慣はありますか?
午前中に書くようにします。午後は眠くなってしまうので。
またプロデューサーや監督がしっかり読み込めるように、打ち合わせの24時間前に出すことを心がけています。
8. Writer's blockを乗り越えるための自分なりの方法は?
アイデアが出ない時は出ないと割り切って、何もかも忘れてサウナに行くことです。リフレッシュして別人となって読み返して再度執筆します。
9. 執筆を仕事にして、最も幸せなことは?
脚本家仲間と飲むことです。似たような悩みを持っているので、共感できる仲間がいることは本当に幸せです。
10. これまでに携わった作品の中で、最も思い入れのある作品とその理由は?
もちろん全ての作品に思い入れはありますが、脚本家としての土台を作れたのはアニメ「ばらかもん」だと思います。制作会社に机を借りて土日も関係なく、時には泊まりがけで脚本に向かっていました。脚本を作ることだけではなく、絵コンテ、作画、声優のオーティション、そしてアフレコ、編集とアニメ制作を間近で見せていただいて、原作者も含めてワンチームで作る気合いのようなものを感じました。
11. 好きな作家や影響を受けた作品は?
三谷幸喜さんの「ショウ・マスト・ゴー・オン」です。当時録画を見ながらセリフを書き起こしました。脚本家は主人公が目標に向う道中に大変な困難を与え、それを何とか解決させる。その基本を学びました。
漫画では「増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和」です。
12. 印象に残っている言葉、セリフは?
質問の趣旨と違うかもですが・・・
ネットフリックスで配信している『パリスとお料理』で、ゲストに「無人島に持っていくとしたら?」と聞かれたパリス・ヒルトンが「ラメ」と答えた時、爆笑したのと同時に、キャラクターとはこういうことだなと思いました。
13. 趣味や仕事以外の関心事は?
ゴルフにハマりました笑。私はゴルフが好きなのですが、ゴルフが私を好きになってくれないので、拗ねています。今はなかなか忙しくて行けていませんが、できれば月に1回は行きたいです。
14. 今後挑戦してみたいジャンルや題材は?
小説を書きたいです。アイデアはあるので、いつか挑戦したいです。
15. 将来の目標や夢は?
ハリウッド映画脚本という人生の目標に挑戦中です。とてつもなく険しい山ですが、強力な仲間もできて実現まであと一歩のところまで来ています。
また弊社のIP「キックスアニマル」も成長させ、ゆくゆくはアニメ化させたい。ポケモンのように、世界中で知られるIPに成長させたいです。その目標についても着実に進んでいます。
株式会社ピタについては、脚本家・放送作家集団としてまずは日本で一番、そして世界へ羽ばたくコンテンツカンパニーとして名実ともに拡大させていきたいと考えています。
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E-mail:info-pita@pita-inc.com