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【脚本家・放送作家】佐藤慎司に15の質問【ピタ】

【プロフィール】
山形市出身 1982年生まれ
番組制作会社で様々なバラエティに携わったのち2008年に独立。
主にEテレの教育バラエティ、テレビ東京のヒーローアニメ・ギャグアニメの脚本を得意とする。

Q1. 名前(ペンネーム)を教えてください。

佐藤慎司。本名です。
ピエールさんや市川十億衛門さん、ブラジリィー・アン・山田さんの間で、自分だけ普通すぎるので「やっぱり何かペンネームにしておけばよかった……」と後悔しています。

Q2. 脚本家を目指したきっかけは何ですか?

元々は番組制作会社の放送作家の見習い部署にて、モーニング娘。の「ハロモニ」や「所さんの目がテン!」などのリサーチやテーマ出しなどをしていました。
その後NHK Eテレの「シャキーン!」で出会ったピエールさんと市川さんにアニメ脚本の方面にもお声をかけていただきました。

Q3. 得意なジャンルは?(コメディ、ラブストーリー、SFなど)

主にバラエティの構成やギャグアニメ、Eテレの教育系、HIPHOPおよび日本語ラップ系のお仕事をいただくことが多いです。 

Eテレ「ズームジャパン」では毎回手の込んだセットをありがとうございました

Q4. 脚本を書く上で最も大切にしていることは?

特にキッズ向けの番組の際は「子どもの頃の自分が観たらどう思うか?」を意識しています。

Q5. 創作の際、どんな時にアイデアが降りてきますか?

AI(ChatGPTとClaude)と会話をするのが結構楽しく、人格や設定を与えて壁打ちをしています。
アイデアをAIに出させるというより「AIからの質問に答えているうちに自分の中から何か引き出してもらう」といった使い方です。

Q6. 執筆時のこだわりや習慣はありますか?

最近からですが、なるべく声に出して音声入力で執筆するようにしています。
オススメは「Microsoft 365版 WORD」の「ディクテーション」という音声入力機能。精度が高いので重宝しています。
ただ、家でずっと独りでしゃべっているのが恥ずかしい時があります。
また「Voice in」というGoogle Chromeの拡張機能もよく使います。
声だけで「ブラウザのスクロール」や「タブを閉じる」、「文章の送信」などができるのですが地味に便利です。

Q7. 執筆のモチベーションを上げる方法は?

執筆をサポートしてくれる機器やアプリの導入、PCの設定のカスタマイズ。
WORDでフォントを一瞬でさまざまな色に変更するショートカットキーを設定したり「地味に便利!」と悦に入っています。
あとは王道ですが藤子不二雄A先生の「まんが道」を読み返すこと。
満賀道雄が「おれの恋人はまんがや!」と叫びながら机に向かうシーンを目に焼き付け直します。

Q8. Writer's blockを乗り越えるための自分なりの方法は?

絶望の中、眠りにつき早朝に持ち越します。
太陽がまだ出ておらず暗いので、「光目覚まし時計」の擬似太陽光で目覚めるようにしています。滅茶苦茶まぶしいです。

Q9. 執筆を仕事にして、最も幸せなことは?

どれだけ漫画やTV、ゲーム、読書に耽っても仕事へのインプットになると言い訳できること。でもだからこそ、逆に楽しめなくなったりもするのですが……。

Q10. これまでに携わった作品の中で最も思い入れのある作品とその理由は?

テレビ東京のギャグアニメ「けだまのゴンじろー」。
少しお下品なネタやパロディ満載の作品で、シリーズ構成の市川さんや永野さんのおかげで会議が非常に楽しく「一生こういう仕事をして生きていけたらいいのに」と切に願いました。

Q11. 好きな作家や影響を受けた作品は?

志村けんさんです。
幼少期、「志村けんのだいじょうぶだぁ」にて唐突に挟みこまれていた「シリアス無言劇」は大人になった今でも忘れられません。
「イイヨナおじさん」のコントで爆笑した直後、悲しいオカリナの曲をバックに志村さんが雪の上で吐血したりなど本当に衝撃でした。

Q12. 印象に残っている言葉、セリフは?

「幽遊白書」で飛影が「邪王炎殺黒龍波」を放つために腕の包帯を外したときのセリフ「もう後もどりはできんぞ。巻き方を忘れちまったからな」。
このカッコよすぎる技名と腕に黒龍が巻きついている感じに胸を滾らせた小学男子時代の自分を忘れないようにしたいです。
今「最強王図鑑」というアニメを担当させていただいているのですが、その頃の自分を心の中に召喚して臨んでいます。

Q13. 趣味や仕事以外の関心事は?

落語に興味があり、たまに独演会などへも行きます。
聞くようになったきっかけは漫画「ドラえもん」で古典落語を元ネタにしているエピソードが多いと知ったこと。
その他、いろんな創作物の元ネタを辿って「こうアレンジしたのか〜」と比べるのが好きです。

Q14. 今後挑戦してみたいジャンルや題材は?

これまで番組内のワンコーナーで流れる歌の作詞を担当したことはあったのですが、フルで一曲アーティストさんの作詞に挑戦したいです。

Q15. 将来の目標や夢は?

いつかアニメ映画を執筆してみたいです。

脚本家・放送作家、佐藤慎司に関するお問い合わせはこちらまで
E-mail:info-pita@pita-inc.com


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