【読書メモ】売れるキャラクター戦略 いとうとしこ
はじめに
先日、この書籍の著者の方がお話されたYoutubeLIVEを視聴しました。
そしてなんと書籍もいただけましたので、読書メモとして残していきます。
実はnote自体、アカウントをつくったもののどう使うかをしっかり考えていなかったので、今後は「読書メモを残す場」にしていくつもりです。
読書メモも自己流です。感想と、気になった一文を記載していきます。
「売れるキャラクター戦略」書籍情報
タイトル:売れるキャラクター戦略 “即死” “ゾンビ化”させない
作者:いとうとしこ
出版社:光文社
発行年:2016年12月20日
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039608
まずは感想を
自分がこれまで携わった仕事の中で、キャラクターを生み出す、キャラクターを運用するという仕事の経験はありません。ただ、この書籍を読んで製品やサービスの創出とキャラクターの創出は変わりがない、と捉えました。
また、会社や組織の立ち上げや維持にも通じるものがあると感じました。
きちんとケアをしてあげれば「最高の友達」にもなり、「最高のビジネスツール」にもなる。そして、放っておけば一瞬で“即死”してしまう場合もあるのがキャラクターです。(P.222)
あとがきにあるこの一文が、製品・会社・組織、そしてキャラクター全てに通じることだと私は捉えました。
キャラクターは言葉を超えて共感を呼ぶ
書籍内にでてくる「カエルのカオル」。作者の部屋に居候するカエルのささやかな日常を紹介したエッセイだそうで、1990年頃には仕事の関係でパソコン通信やWebにふれることができていたこともあり、なんとなく記憶にあります(もともとカエルのキャラクターが好きなので少し自信がない)。
そのカエルの人形を持参して訪れた先々では、言葉を超えてコミュニケーションがとれるわけです。
言葉をこねくり回しても伝わらない内容が、シンプルなキャラクターの表情や動きで伝えられることがある。(P.28)
この一文にとても共感しました。
CMや販促物でキャラクターがつかわれるのは、テキストや口頭の言葉という情報だけで伝えようとすることに限界がある場合、ここで力を発揮する。
なるほどなと思いますし、身近なコミュニケーションの場でも言葉だけではなく、「LINEスタンプ」のように感情をキャラクターで伝えていますよね。
共感できるキャラクターが登場すると周りのリアルな世界も動く(P.38)
私が住む枚方には「くらわんこ」「ひこぼしくん」などゆるきゃらがいますが、特に「くらわんこ」がイベントなどにやってくると「リアルな世界」が動きますね。みな写真を撮ろうとしますし、近寄っていきます。そして呼んだイベントは盛り上がります。
キャラクターの生き方を考える
「キャラクターを開発する」、「キャラクターを運用する」、大きく2つの仕事がありますが「運用する」にあたって「生き方」を考えることが重要というのは、そこまでやるのかと意外でした。
キャラクターがブレイクした時に成長するような気がしていましたが、冷静に考えれば、「正しく手をかける」これをしなければ勝手には成長しませんよね。
あとは、短命で終わらせないために、発信を続ける仕組みを持ち、キャラクターを育成していくだけです。(P.167)
書籍内に記載がありますが、「だけ」が難しい。担当者も変われば世の中も変わっていく。そんな中で生み出したキャラクターがどう生きていくのかを最初にしっかり考えて(明文化して)おく。
自分がこれまで所属した会社や組織、ひょっとして最初の時点でこういう「生き方」があったのかな、と考えてしまいました。
以上、簡単ですが、読書メモとして記録しておきます。