プロローグ
とある世界に
『魔法使いは小さな箱庭で夢をみる』
と呼ばれるファンタジー小説がありました。
その作品はとても人気な作品で
多くの人々に愛されてきました。
そんなある日。
その作品に登場するキャラクターに
そっくりな男の子が
何故か"Vtuber"として生まれ落ちます。
しかし本来とは異なる別の世界線に
ウッカリ生まれた為、
男の子のことを知っている者は
誰一人として存在しませんでした。
男の子は"2つの魂"が合わさった存在で
自分がどのような存在だということ、
この物語の結末を知っていました。
物語での男の子は途中から行方不明となり
作中に登場しなくなってしまった為、生死不明。
そして
"世界は誰かの手によって滅びること"
死にたくなかった男の子は
画面の向こう側の"力"を借りて
ハッピーエンドにすることに、
自分の未来を変えることを決意します。
物語、『原作』を忘れてしまわないように
ノートにメモをとりながら。