【コラム】中古のピストバイクはどうなのか
前回の記事である程度自分の欲しいピストバイクの方向性が決まったと思います。次にみなさん思うのは、
「なんとか安くピストバイクを手に入れたい」
だと思います。私は好みのメーカーやデザインなどほぼ考えず8割ぐらいは安く手に入れたいという気持ちでした。結果的に1万円という激安価格で手に入れられ大満足だったのですが、ある程度知識がある今「最低限ここは確認しておきべき」という項目がいくつかあるので紹介したいと思います。
①フレームサイズ
ママチャリを買う時は気にしなかったと思いますが、ピストバイクをはじめとしたスポーツバイクにはフレームサイズがあります。身長に合わせてフレームの大きさが数ミリ単位で違うんですね。自分の身長に対して小さすぎたり、大きすぎたりすると不格好なのはもちろん走りにくいと思います。
上記ジオメトリ表のS1がよく”C-T”と表記されるボトムブラケットの中心(Center)からシートチューブの頂点(Top)までの長さを表します。
HPで完成車を買おうとするとサイズ選択のところに52とか54とかで選べるようになってると思います。
で、メルカリやジモティなどの個人売買だとこのフレームサイズが記載されていないケースがけっこう多いです。自分はここを全く確認せず購入するも奇跡的に自分にちょうど良いサイズだったのでセーフでしたが、今覚えば危険な買い方だったと思います。
記載されていない場合はだいたい質問欄に「フレームサイズはわかりますか」などの質問がされていると思います。で、わからない場合はオーナーの身長か、さきほどのC-Tの長さを質問されていると思うのでそこでフレームサイズ判断の材料にするといいと思います。
くれぐれもフレームサイズが書かれているのに「適正身長は何cmくらいですか?」みたいな調べればわかることは質問しないように・・・
②自転車の状態
安めに出品されているピストバイクのだいたいが「最初はカッコよくて買ったけど全然乗らなくなって手放します」みたいな感じで、屋外の駐輪場などに放置されてたのかうっすら汚れててチェーンもサビだらけ・・・という車体がほとんどです 笑
「状態悪くて心配だから高くても新品買った方がいいんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、個人的には中古で全然平気でした。
まずフレームですが100均で売ってる電子レンジとかを掃除するシートで拭くだけでかなりキレイになります。
錆びたチェーンですが、1,000~2,000円くらいで買えるので気にしなくて良いです。
タイヤですが裂けてるとかでなければそのまま使えます。パンクしてる場合は自転車屋に修理頼んでも2,000円しないと思います。
もし不安ならあさひとかに点検してもらうのもアリです。
よほどじゃなければ1万円でお釣りくると思います。
上記工程が面倒だったり不安な人はある少し高くても程度が良さそうなを買えばいいですし、自分みたいに車のDIYなどで機械いじりになれている人は中古で十分だと思います。
ただしエアロフレームやカーボン素材のフレームを買う時は注意が必要です。クロモリやアルミはそこそこ丈夫ですが、シートクランプがフレーム一体式となっているエアロフレームや、カーボン素材のフレームなどは注意が必要です。相場以上に安い場合は裏があると思った方がいいです。
写真はUP GARAGEでジャンク品の値札がついたピストバイクのシートクランプ部分の写真です。ジャンク理由に書いてあった通りシートクランプにひび割れがありシートポスト固定できません。カッコいいエアロフレームのピストが3万円と激安ですが、クランプだけの交換ができないため使い道がありません。
③防犯登録
自転車ですが”防犯登録”が義務づけられています。夜ママチャリ乗ってるとお廻りさんに声かけられて確認されるやつですね。
お店で自転車を買う際にはほぼ強制的に600円くらい払って登録することになると思います。たとえばパクられた時はその番号から自分の元に帰ってきたりもします。
上記はお店→個人に販売なので登録はシンプルですが、メルカリなどで中古で買う場合は個人→個人になるので少し手順が違います。
まずは元の持ち主に”譲渡証明書”という「自分の自転車を正式に他人に譲りますよ~」という書類を書いてもらい、それを自転車屋など防犯登録を行っているお店に持っていって登録してもらうわけです。
やはりですが自転車に興味なくなって売る人はその辺もわかってませんし、ピストデビューする人もそこまでわかりません。自分ももちろん譲渡証明書など知らず、お金渡して自転車もらって終わりでした。
で、この防犯登録なんですが、ピストバイクをはじめとしたスポーツバイクの場合はほとんど意味をなしません。
ママチャリの盗難などはヤンチャな中高生とかが足代わりにとりあえずパクるみたいな感じだと思いますが、スポーツバイクの場合は明らかに転売を目的として知識のある人間が行います。
防犯登録ですがシールで貼るだけなのでソッコーで剝がされます。
警察も自転車の車体番号から所有者の照合などはしませんというかしてくれません。
事実、私もピストに乗っているとたまにパトカーに止められ防犯登録確認されますが「ネットで個人売買で買ったので防犯登録してないです」というと特にお咎めなしで釈放されます。
逆を言えばピストをパクった犯人が防犯登録シールを剥がして乗り回し、警察に防犯登録で止められても「個人売買なんで・・・」と言えば逃げきれてしまうわけです。
無いよりは有る方がもちろん良いと思いますが、個人的にはそこまで考えなくても良いかなと思います。
長々といろいろ書きましたが、一番気をつけないといけないのはフレームサイズです。
自転車の知識ない人からすると意外と盲点かと思いますのでご注意ください。そしてやっぱり安く売ってるのは小さいサイズだったり大きいサイズだったりします・・・
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