絶賛就活ナウ

けれど状況はあまり芳しくない。

私は仕事で料理がしたいのだ。料理を上手くなって、多くの人を幸せにしたい。その気持ちは強く持っている。
料理人を募集しているお店ならいくらでもあるだろう。選ばなければ、素人の私でさえ選択肢は無限大だ。でも、これから働くお店をテキトーに選ぶわけにはいかず、自分なりに考えて、面接をうけたり料理関係者の話を聞いている。
情報が溢れて、頭がいっぱいいっぱいになることもあるけれど、人の話を聞いているうちに自分にとって重要なポイントや条件が明確化されていく。

その上でお店を選んでいるが、なかなかストンと腑に落ちるお店がないというのが現状だ。その理由は様々だが、自分のやりたい仕事ができないことや、住む場所を指定されてしまうなどといったところだ。


自分なりに精一杯考えて、行動して、さらに考えている。なのに結果がついてこない。だから毎日モヤモヤして、無職である状況に焦りつつ、ここで投げやりになってはいけないと自分を律する。それでも不安に押しつぶされそうになり、逃げるように布団にもぐってみるが、全然寝られない。
そんな不安定な日々である。

「なぜうまくいかないのだろう」と考える。そしてその答えは自分でもわかっている。

人の手を借りなさすぎ=相談しなさすぎだからだ。

私は相談することが大の苦手である。
自分が相談される側だったら「遠慮しないで、何でも言って!!」「どんなちっぽけなことでもいいよ。話すことですっきりするよ」って思えるのに。
いざ相談する身となると、自分が何に悩んでいるのかさえ分からなくなったり、悩みを適切な言葉にできなかったり、自分の考えを否定されることが怖くて言えなくなってしまう。
相手がただ助言してくれただけでも、それを拡大解釈してまるで自分が否定されているかのように感じてしまうこともある。
そしてそういう自分を知っているから、あえて相手を悪者にするのはやめようと思い、相談することを諦めてしまう。
そして一人でどうにか解決しようとして、苦しくなって、自分はなんてダメな人間なのだろうと自己嫌悪に陥るのが一連の流れ。

そろそろ学習しよう?自分。

相談することは悪いことじゃないし、あなたが相談している相手はきっとあなたのことを大切に想っている、力になりたいと思っている、その人が何を言ってもその言葉の底にはあなたへの愛がある。だから怯えないで、怖がらないで、大丈夫だから。
安心して弱いところを見せなよ。甘えて抱きしめてもらえばいいじゃん。「もう無理」って泣いてもいいの。

何も言わないより何倍もその方がいい。

分かってはいるけれど、なかなか悩みを打ち明けることができない。自分でももどかしい。
でもきっと、私が何かに悩んでいるのに、力になりたいのに何も相談されないでいる人も辛いのだろうな。自分のせいで自分の首を絞めるのはまだいいが、他の人まで苦しめてはいけないなと思う。

いっそのこと、「悩みがあるのだけれどうまく言葉にできない」というところから伝えてみるのがいいのかもしれない。今気づいたけど、これだって立派な悩みであり、相談である。

ああ、人生って難しい。



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