振り返りつつもその時の感覚をなぞる。

この記事は、現在(2023年6月28日)わたしがお付き合いしている彼との出会いから現状までを徒然なるままに記録するためのものである。真面目に書いたら赤面してしまいそうな内容だけど、いたって真面目に書いてます。


マッチングアプリは好きじゃないけど、彼と出会えたからオールオッケー。
マッチングアプリ様様、本当にありがとう。全てのめぐりあわせとタイミングと己のこれまでの選択に感謝申し上げる。

理社が嫌いすぎて私立に逃げた高校受験、現役での大学受験では全落ち、性格こじらせた浪人時代、友達いなくて本を読み続けた大学4年間。美しい記憶なんてなかったはずなのに、今が幸せだとそんな過去も美化される不思議。
出会いはマッチングアプリだけど、正真正銘この出会いは運命だ。私はそう信じている。

2023年1月1日祖父母の家で毎年恒例のお食事会。孫たちの恋愛事情に探りを入れる大人たちは今年も健在。私は彼氏いない歴4年というレッテルを貼られ、もはや男に興味はない、人にも興味はない女と認識されていることにはうすうす気づいていますよ。
でも最近、さすがに一人は寂しいなあってぼんやり考えていていたのは事実で。

前の彼と別れて「男なんてもうこりごり!自分の価値観で自由に生きる!」って思ったはずなのに、やっぱり一人は寂しいというのが人間の真理。そこに追い打ちをかけるように「ぴすちゃん!いい男の子いないの!?もったいないねぇ若いのに」という祖母の言葉。「だよね!もったいないよね!?」となぜか共感してしまった私は家に帰って速攻マッチングアプリを入れ、とりあえず自己紹介と写真を数枚アップした。

「今週入会」という文字が表れ、足跡やいいねがどんどん来る。
「これほどまでに出会いや恋人を求める人がいるのか」と少し怖くなりつつも、私も気になる人にいいねを送る。ほーんと色んな人がいるなあって思った。かっこいいけど身長低い人とか、笑顔が嘘くさい人とか、自分大好きそうな人とか。マッチングアプリをやることで人の顔から性格を推測する技術が身についたように思う。ま、あまりあてにならないけれど。
あまりにもたくさんの人がいて、久しぶりに時間を忘れてスマホをいじった。こういう経験あまりない。

入会してから数日後、スマッシュ(仮名)という男性とマッチした。彼は地方から東京に上京している25才。彼の方からいいねがきて、その写真からにじみ出る彼の優しさたるや!と思った私は、すぐさまいいねを返した。
プロフィールから、明らかに頭がよく、いい会社に勤めているであろうことが分かる。多くの女性は彼のような社会的ステータスのある男性とお付き合いしたいのだろうけど、私にとってそういう要素はあまり重要ではない。そのような男性は女性を見下したり、年下だと余計に横柄で偉そうな態度になる傾向がある(ド偏見)と思っていたから。だからこの時点では彼にかなり警戒していて、「もし仮に仲良くなったとしても、簡単に落ちない」と心に決めていた。
でも、写真を見る限りでは、彼が笑顔の裏に隠された本性を持っているような人には全く見えなかったし、会ってからもその印象は変わらなかった。

一番最初のメッセージで好きな本を聞かれた。私が『ノルウェイの森』と答えると、彼はそれをすぐに買って読んでくれた。私は好きな本を言っただけで、薦めてはいないし、そもそも読んでほしいとも思っていなかったけど(なぜならこの本の良さを広めたいとは思ってなかったから。)、まさか彼が読んでくれるとは思っていなかったので驚いたし、正直嬉しかった。

「明るい気持ちにはならないけど(笑)、好きな小説だったよ」との感想が送られてきて、私の心はザワザワし出した。そして、先に掲げた目標を思い出し、襟を正した。私は「簡単には落ちない」。

何回かメッセージを交換した後、電話をした。言葉も口調も温かいなあと感じた。私電話苦手なんだよなあと思いながらも、なんだかんだ楽しく話せたのは彼のおかげ。自分から話題を提供することも質問することもできないくせに、彼の声が聴きたくて、電話に誘ったこともあった。なんて迷惑な女なのだろうか。
メッセージだと少し軽い口調でそっけなさを感じていたけれど、電話をしてみると彼が一言一言言葉を選んでいることがよくわかった。とても親近感がわいて、もう少し彼を知りたいと思ったし、何回か電話をしていくうちに、会いたいかも…と思うようになった。(でも!まだ落ちてない)

ありがたいことに彼も会いたいと思ってくれたようで、順調に会う約束を取りつけることができた。会えるまでの数日間がとても長く感じられた。本当に長かった。
緊張と、それでも会いたいという気持ちが入り混じった、くすぐったい感覚で恋と間違えそうになった。
でも本当に早く会いたかったよ。



彼と出会ってからのあれこれについて、なぜかここまでしか下書きになかったからとりあえず続編を書いていくことにしよう。

この時点での私は
「このままだと彼に恋してしまう…どうしたものか。」とマッチングアプリをしながらなぜか恋愛に怯えるという、謎マインドでした。まあこの感情の原因は元カレとの恋愛にあるのは分かってましたが。
彼のことは気になるけど、恋人という関係を始めてしまったらどのような形にせよ終わりがくる、それは分かる。でも、だからといって自分の中に芽生え始めている気持ちを無視することは到底できませんでした。トホホ。


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