ちいさい いのち と過ごした時間
先日、子宮外妊娠に起因する出血多量で緊急入院・手術をしました。
子宮外妊娠とは、子宮以外に受精卵が着床してしまうこと。
赤ちゃんは子宮以外では正常に成長できないため、どんなに希望しても、現在の医療では妊娠を続けることができません。
またそれだけでなく、初期段階での判断が難しいのが現状で、着床場所によっては今回の私のケースのように、ことが大きくなってから気づくことが多く、母体への負担も大きいと言われています。
致死量に近い出血量でしたが、おかげさまですぐ手術をしてもらうことができ
私のいのちは助かりましたが、ちいさい いのちとは物理的に一度お別れです。
不妊治療で通院していたため、血液検査の数値などで妊娠の兆候が見られ、ほんの少しずつ、でも明らかに変わっていく身体に新しいいのちの始まりを感じていた日々でした。
もう少し、できればこのまま一緒に成長していきたかったけれど、このちいさい いのちが私に教えてくれたことはとても大きく、過ごした時間でははかれません。
日常の中にどれほど奇跡が溢れているか
それは、わかっているつもりになっていたけれど、
実際死にふれられる距離に行ってみて、 また、いのちの始まりと終わりを近くで目の当たりにし
生きている、そこに存在していることだけで それがどれほど尊いことなのかを
本当の意味で理解し、感じることができました。
私たちの元に来てくれたちいさな いのちに
また、生かしてもらえていることに
世界がただあることに感謝して
今はまだ悲しみの中にいますが
いつでも闇ではなく光を見て、これからもこの素晴らしい世界で生きていく。
同じ境遇におられた方の情報にとても助けられたので、また、自分自身の記録のためにも、症状や手術等の情報も今後記していこうと思います。