時間を超える待ち合わせ | ショートショート
「兄さん、急に呼び出して何ごとだい?」
「きたか。
お前が開発したコールドスリープ装置はずいぶん注目されているらしいじゃないか」
「おかげさまで問い合わせが殺到して忙しくしているよ。
兄さんも意地を張らずに開発に加わってくれたら良いのに」
「ふん、なぜ私がお前の下で働かなくてはならない。
先に成果を出したからと言って調子に乗りすぎだ。
これを見るがいい!」
兄が仕切りのカーテンを引くと、小型車のような乗り物が現れる。
「私が開発したタイムマシンだ!」
「な、なにぃ