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【10,000tweet記念!】これまでのつぶやき(ハンガリーのトリビア編)
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9,999の次は10,000。この記事は10,000tweet目として投稿されています。
自分のTwitterのプロフィールにも書いているとおり、「政治から音楽、アニメ、料理までハンガリーについて硬軟織り交ぜて呟こうと思ったら、最近は常に柔らかい」まま10,000tweetを迎えました👏
そんな感じでゆるく呟いているわけですが、中にはたまたま知っておおーと思った話や過去に勉強して備忘として残したつぶやきもあります。
今回はそんなハンガリーのためになる話・発見をまとめます。
偉大な発明
ボールペンとか、ルービックキューブとかよりも知られざる発明
音声合成
まさかの1791年発明。
音声合成について調べていて初めて知ったけど、世界で初めて人工音声を作ったのはハンガリー人だった…
— Piroska🇭🇺 (@noicska) March 20, 2022
ケンペレン・ファルカシュは現在のブラチスラヴァ出身で、なんと1791年に発音機械を制作。
これはハンガリー工科大学で復元した機械による音声。めっちゃ笑ったhttps://t.co/yjvntjUxuc
これが世界初の音声合成器(のレプリカ)
— Piroska🇭🇺 (@noicska) March 21, 2022
吹子とチューブを組み合わせたような機械で、鼻濁音も出せたらしい。
解説動画も音声合成じゃないか気になってしまった。https://t.co/tbufCQ3KCO
エクセル
エクセル苦手だったけど、好きになった(使いこなせてはいない)
Excelもハンガリー人の発明って知らなかった…
— Piroska🇭🇺 (@noicska) July 6, 2022
これからは苦手なExcelも楽しく使えそう💡明日会社で自慢しよう…https://t.co/xQFXetNheb
【IT革命児】WordやExcelを開発した天才は、宇宙旅行の夢もかなえた「チャールズ・シモニー」 https://t.co/RvWO8dW5nz
— Piroska🇭🇺 (@noicska) July 7, 2022
めっちゃすごい人だわ…
ハンガリーの歴史
聖イシュトヴァーンの日
今日はハンガリー建国記念日(聖イシュトヴァーンの日)
— Piroska🇭🇺 (@noicska) August 20, 2021
前にも書いた通り、初代国王イシュトヴァーン1世の治世では8月15日が法制定の日として重要視されていた。一方、8月20日は1083年にイシュトヴァーンが列聖された日。当時の国王ラースロー1世が8月15日に代わり祝日とした→https://t.co/TMbCwhZzo5
→その後、8月20日の聖イシュトヴァーンの日はキリスト教の祝祭日として残っていたものの、1771年に祝祭日の整理によって無くなることに。同年その復活を命じ、国民の祝日と定めたのはなんとマリア・テレジア!→
— Piroska🇭🇺 (@noicska) August 20, 2021
→オーストリアからの独立を目指した1848年の自由戦争後は祝うことができなかったものの、1860年頃から再び祝うようになり、1867年の和協の後は正式に祝日として祝えるように。
— Piroska🇭🇺 (@noicska) August 20, 2021
8月20日の歴史、全然知らなかった。今まで8月20日はイシュトヴァーンの誕生日なのかなぐらいしか思ってなかった…
くさり橋
【披露すると大体感心してもらえるくさり橋トリビア】
— Piroska🇭🇺 (@noicska) March 21, 2018
今年秋からの工事が予定されている#ハンガリー #ブダペスト のくさり橋。正式名称はSzéchenyi lánchíd(セーチェーニ鎖橋)。くさり橋を作ったセーチェーニ・イシュトヴァーンの名前に因んでいます。(続く) pic.twitter.com/mHyhpvet2O
(続き)
— Piroska🇭🇺 (@noicska) March 21, 2018
19世紀に活躍した貴族で政治家のセーチェーニは、まだブダとペストの往来が船で行われていた頃、ブダ側で行われた自身の父の葬儀に参列しようとしたところ、ドナウ川が凍結したため船が出せず、ペスト側からブダ側に渡ることができなかった。(続く)
(続き)
— Piroska🇭🇺 (@noicska) March 21, 2018
その経験からセーチェーニはドナウ川に橋をかけ、ブダとペストを繋ぐことを思いつく。イギリスから建築技師を招聘した。彼はAdam Clarkといい、彼の名もブダ側のくさり橋の手前の広場の名前(クラーク・アーダーム広場)として残っている。(続く)
(続き)
— Piroska🇭🇺 (@noicska) March 21, 2018
くさり橋は1939年に着工し、1949年に完成。折しもハンガリー革命時とも被っており、オーストリア兵が橋を破壊しようとしたこともあった。橋が落ちてしまうのではないかと心配したセーチェーニは精神を病み入院、完成を直接見ることがないまま1860年に死去した。
【もうひとつ知っておくと観光が楽しいトリビア】
— Piroska🇭🇺 (@noicska) March 21, 2018
ブダペストのくさり橋に使われている照明はナトリウムランプであり、点灯後、完全に温まるまでの10分くらいは白色ではなく緑色に光っている。写真は点灯し始めた時のくさり橋といつものくさり橋。 pic.twitter.com/IUHIxOpRqd
くさり橋の点灯直後はタワー部分が緑色で、ランプが温まると完全に白色になる。緑色なのは最初の1、2分程度。
— Piroska🇭🇺 (@noicska) July 13, 2019
緑から白に色が変わっていくところ。#ハンガリー #ブダペスト pic.twitter.com/Pc5pTIaumI
動画も撮ってた。
幻の橋
1946年の1月18日、幻のブダペストのコシュート橋が全面開通。第二次大戦でブダとペストを繋ぐ橋が全て破壊されたあとの応急処置として現在のくさり橋とマルギット橋の間あたりに建設された。
— Piroska🇭🇺 (@noicska) January 18, 2022
1960年には解体されたが、復興のシンボルだった🌉https://t.co/7XX4kMqYxI
📸Fortepan / Horváth Miklós dr pic.twitter.com/4WfDqh3pYe
世界の中のハンガリー
他にもロケ地として使われた映画はたくさんある。最近だとDUNEとか。
映画「ミッドサマー」ってハンガリーがロケ地だったの知らなかった…。主人公の両親役も共にハンガリー人俳優。
— Piroska🇭🇺 (@noicska) November 23, 2020
スタッフの多くもハンガリー人(美術部門はほぼ全員)だし、これは実質ハンガリー映画(違う)https://t.co/bIfhMVIVsP
例えば、幻覚剤でキマッている(草や木が歪んでいる?)シーンのVFXもハンガリー人が担当。(しかも描写がとてもリアルらしい)https://t.co/2PcvUBmVOT
— Piroska🇭🇺 (@noicska) November 23, 2020
物語の舞台、ホルガ村はブダペスト郊外北西部のBudakesziのÁlomvölgyという場所に作られたそう。夢の谷という名前も皮肉っぽくて良い。。
— Piroska🇭🇺 (@noicska) November 23, 2020
ちなみに衣装担当もハンガリー人。だから民族衣装はちょっとハンガリーっぽくも見えたのか。https://t.co/46BE0eHxXi
日本の中のハンガリー
1900年代の韓国の風景を収めたハンガリー人Bozóky Dezsőの写真展が韓国のソウル歴史博物館で開催中。Bozókyはオーストリア=ハンガリー帝国時代、軍艦の船医として1908年に中国・韓国・日本を訪問、約2年を過ごし、その体験を本として出版している。#ハンガリーhttps://t.co/Q0vOsXe30l
— Piroska🇭🇺 (@noicska) November 4, 2019
20世紀初頭に日本を含む東アジア旅し、アマチュア写真家として昔の日本の風景もカメラに収めたハンガリー人Bozóky Dezsőのことを全然知らなかったので、昨日から静かに興奮している。日本・ハンガリー外交史をやっている人達の間では有名かもしれないけれど、時間とってちょっと詳しく調べてみたいな。 https://t.co/jh6howp5HF
— Piroska🇭🇺 (@noicska) November 5, 2019
Bozóki Dezsőがハンガリーに帰国後に出版した"Két év Keletázsiában"(東アジアの2年間)、1911年出版なのでおそらく電子化されているだろうと踏んだらまさかの国立図書館ではなくDebrecen大学図書館のアーカイブで発見!
— Piroska🇭🇺 (@noicska) November 4, 2019
昔の日光や浅草の凌雲閣、兵庫大仏など昔の日本が…https://t.co/4TJu9BC5wT https://t.co/RPKD22KHve pic.twitter.com/JwtJ836Z4n
第一部が中国・韓国編、第二部が日本編。
— Piroska🇭🇺 (@noicska) November 4, 2019
日本編では、長崎から始まり、大阪、京都、神戸、横浜、東京、箱根、日光の他、北海道(函館)、九州なども紹介。
面白すぎて眺めてたらこんな時間…
ハンガリーの中の日本
ブダペスト14区、ズグロー地区にある日本庭園。1926年に創立した園芸高校の敷地内にあって庭園の歴史も92年になるそう。1931年にはハンガリーを訪問した高松宮ご夫妻も訪れ、後に日本の植物を贈ったとか。全然知らなかった。
— Piroska🇭🇺 (@noicska) June 4, 2020
写真は下記記事より。鳥居風門が気になる。https://t.co/9NR4evT4WV pic.twitter.com/IAkDivbyps
1931年の高松宮ご夫妻ご訪問の際には、庭園内にあった茶室で茶会を開き、オペラ座から蝶々夫人の衣装を借り、少女のような顔をした男の子が芸者の装いでお茶を提供したという話が残っているそう。ご夫妻は非常に気に入り、後の植物の寄贈につながったとか。中々ぶっとんだエピソード…
— Piroska🇭🇺 (@noicska) June 5, 2020
くまのプーさん
MackóはMedveの愛称で「くまちゃん」、ではMiciはなんの意味ですか?と聞かれて調べたところ、ハンガリーでWinnie the Poohのハンガリー語版を出したハンガリーの喜劇作家Karinthy Frigyesがお姉さんEmíliaの愛称"Mici"を付けたんだそう。https://t.co/bVOLh4b42C https://t.co/la0QGQhoCS
— Piroska🇭🇺 (@noicska) December 17, 2019
当時、翻訳を担当したKarinthy Frigyes自身は英語ができず、このお姉さんのEmíliaが英語からハンガリー語への訳を行い、Karinthyはその表現を整える作業をしたのだそう。そして姉への敬意を込めて"Mici"mackóとしたんだとか。
— Piroska🇭🇺 (@noicska) December 17, 2019
今まで何も疑問に思っていなかったけど、そんな背景があったとは!
noteにもまとめました
自分でも覚えてなくて改めてびっくりした話
ハンガリー南部のセクサールドにサムソナイトのスーツケースの工場あるとは知らなかった。
— Piroska🇭🇺 (@noicska) September 24, 2017
工場拡張に伴い年170万台の生産能力。現在は高級ラインを生産しているとか。https://t.co/EXXhtUjvL3
知らなかった…