見出し画像

上から持つか下から持つか?それによってその人の性格がわかる、、、なんてことありません。そんなフレンチ弓 CARBOW。

ども。リーマンコントラバシストです。今回はコントラバスの弓のお話をいたします。

コントラバスは弦楽器。ヴァイオリンの仲間と思われがちですがヴィオラ・ダ・ガンバ族の流れにある楽器です。つまり弦チューニングがヴァイオリンと違います。コントラバスをエレキトリック化したのがフェンダーベース。ツーフィンガーやスラップなどのピチカートに由来する奏法が多いです。ですがエレベの元となったコントラバスは弓を使います。

私はフレンチ弓を使います。自分が好きなジャズマン達の多くがフレンチ弓だからです。ミーハーです。その軸はブレません。フレンチ弓は細かいニュアンスが出せると言われますがゲイリー・カー氏のバキバキのジャーマン弓使いの映像を見る限り本質的にはどちらでもいいと思います。少なくとも腕の未熟な私がフレンチ弓を選ぶ理由ではありません。趣味というのは演奏性より憧れが優先です。鏡に映ったフレンチ弓を弾く私の演奏姿は一流ジャズマンなのです(気分だけは)。

私の弓の材質はカーボンです。多少落としても壊れず丈夫でしっかりとした音が出る反面、繊細さに欠けるといわれます。一部のコントラバシストにとってはそうなんでしょう。でも私には木製との違いがわかりません。更に私は先人達の技術を現代の技術で再現する開発者の科学的アプローチの方に共感します。そんな理由もあってカーボンを選びます。勿論コスパの良さ、多少落としても壊れないというのも重要です。

最初のフレンチ弓はアメリカのCoda BowのInfinityを購入して使いました。ザ!カーボン!って柄が最高です。お値段は高かったですが、ヤフオクで売ればいいかなと思って購入しました。壊れにくいなら買いやすい。

だんだんとフレンチ弓に慣れてきて別の弓を試したくなりました。日本の弓製作技術が高いと聞くもののミーハーな立場としてはフレンチ弓なので次はフランス産を使ってみたいものです。現在のコントラバスの先生がフランスで修行されフレンチ弓が専門の方です。なのでフランス製のカーボン弓使用経験がおありで弓メーカーを教えて頂きました。日本で普通に過ごすとまず知ることはなかったでしょう。CARBOWというメーカーです。

画像1

海外製品も最近は現地と直接交渉が簡単なのでストレスない気がします。CARBOW社に直接問い合わせメールをすると丁寧に回答を頂きました。何度もメールをのやりとりをして狙いの仕様も決まりました。購入意向が最大となったところ、その弓は日本向けの初めての輸出という名目でちょっと割引すると提示を受けオーダーしました。日本で販売拡大したいそうですが中々難しいようです。それなりの値段のカーボン弓は確かに日本では需要は少なそうです。安いイメージあるからなぁ。

空輸されて届いたとき巻革はもともとヤギ革でした。ですが普通です。なのでヤフオクで希望のリザード革を仕入れて、お世話になっている工房さんに相談して貼って頂きました。持ち込みなので贅沢に幅広で使っています。エッジの黒糸が締まっていい感じです。

画像2

画像3

毛は元々黒毛だったのですが気分的に茶色にしました。引っ掛かりが良いし見た目が良いです。

・・・・・

この弓につける松脂の話はこちら。

自宅で弓を弾くためのミュート方法についてはこちら。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?