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ゲーム業界の隠語問題

突然ですが『コリジョン』ってわかりますか?聞いたことあります?

ゲーム開発を行う現場ではよく登場する言葉です。別の言い方をすると『ヒット』という表現をする現場もありますが、要するに『当たり判定』のことです。『アタリ』なんて言い方をすることもあります。(隠語というわけではなくただの専門用語ですね、これは)

ゲーム内で表示されているキャラクターや背景などで実際に見えている部分とは別に計算する時の(文字通り)『当たり判定』の処理のことを指している言葉です。

またこうした用語の使い方も会社の文化によって異なります。

有限会社サイバーコネクト設立当時にまだゲーム業界初心者だった私は社内で最初に『ヒット』という言葉を聞いてミーティングの時に「??」ってなったことを覚えています。

これはサイバーコネクトの私以外の創設メンバーの多く(9人)が元タイトーの社員だったことに起因していて、タイトー社内では『当たり判定』のことを『ヒット』と呼んでいたようです。

あとプログラマーのことは『ソフト』と呼び、アーティストのことは『キャラ』と呼んでました。

ゲームデザイナー(企画職)のことを『プランナー』と呼称するのはゲーム業界でも日本の会社だけですね。海外では『プランナー』という表現を使っても理解してもらえませんし名刺に『デザイナー』と書かれていたら彼らはゲームデザイナーのことなんだと思ってしまいます。

ゲーム業界にはこうした一般社会では使用されないような専門用語に紐づくちょっと変わった言葉が横行しています。(しかも日本と海外ではまた表現が異なるのでややこしい)

サイバーコネクトツーではある時を境に海外での言葉というか表記名称で統一することにしました。もう20年以上前の話ですが。「これから世界でビジネスをするのならそれに合わせるのが自然だろう」という考え方です。

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そして更に。より一般的では無いであろう言葉がプロジェクトチームの名称です。一般的も何もそもそもプロジェクト名やチーム名というのは基本的に表に出る言葉ではありません。

なぜならばプロジェクト名から現在開発している商品が連想されてしまうと何を作っているのかがバレてしまうからです。

なので基本的には他者にそのチーム名が見られたとしても何を開発しているのかはわからないように命名するものなのです。

弊社だと過去にこんなチーム名(プロジェクト名)がありました。

・『HIGE』チーム
・『AT』チーム
・『Reboot』チーム
・『APK』チーム

何のプロジェクトかわかりますか、これ?

過去に開発して発売されたゲームソフトの開発チーム名がほとんどですが『APK』チームだけは現在も開発進行中のタイトルです。

さて今回は特別に(当然ですが)機密情報に触れない範囲でこれらのチーム名の正体と命名規則をご紹介したいと思います。

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ゲーム業界の隠語問題(チーム名 編)

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